ガリレオの弁明——ルネサンスを震憾させた宇宙論の是非[OUTLET]
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危険思想家が危険思想を弁護した世にも危険な論証のすべて。

1616年、検邪聖省の最初の詮議を受けたガリレオの地動説。巧智にたけた自然学者は何とか切り抜けたというのに、反乱罪で獄中にあったユートピストが、頼まれもしない弁護に乗りだした。古往今来のコスモロジーを動員し、自然の真理は聖書の真理にそむくはずもない、と。危険思想家が危険思想を擁護した世にも危険な論証のすべて。

カンパネッラは、テレジオ、ブルーノらと並ぶ後期ルネサンスの代表的思想家。監禁・幽閉30年に及んだその生涯はまさに波瀾万丈、巨大な百科全書の観を呈するその思想もまた複雑で究めがたい。生気論は機械論と、占星術は天文学と、中世的自然学は近代的物理学といかに調和しうるか。『太陽の都』以外に知られるところの少ない急進的万能人の知的背景と世界観を窺ううえで、さらには「科学革命」の現場からの証言として、本書は逸することのできない一級のドキュメントである。
[出版社より]


「新しい哲学的方法は、フランシス・ベーコンにもましてカンパネッラに負うところが多い」
——J・A・コメニウス


著 者|カンパネッラ・トンマーゾ
訳 者|沢井繁男
出版社|工作舎
定 価|2,800円+税
判 型|A5判/上製
頁 数|222

ISBN|9784875021865
発 行|1991年09月


Contents
第1章 反ガリレオ説
第2章 親ガリレオ説
第3章 第4、第5章の回答へと導く三つの前提条件
第4章 第1章で提示した反ガリレオ説への回答
第5章 第2章の親ガリレオ説で提示された論題をいかに大切に扱うか
付 コスモロジー概説:古代からルネサンスまで
訳者解説 カンパネッラの知的位相


Author
トンマーゾ・カンパネッラ Tommaso Campanella 1568-1639
南イタリア、カラーブリア生まれ。反スコラ的思想家、詩人にして遅れてきたルネサンス人のひとり。故郷で反スペイン、反教会の立場から革命を企てるが失敗。その罪でナポリで捕われの身となった27年間を含め、71年の生涯のほぼ半分を異端、反逆の徒として獄中で過ごす。出獄後フランスに亡命して客死。本書をはじめ百科にわたる著書のほとんどは獄中で執筆されたもの。代表作に『太陽の都市』(1602)、『事物の感覚と魔術について』(1604)など。
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