

コンパートメントNo.6
¥3,630 税込
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ソ連崩壊直前のある春の朝、モスクワからウランバートルへ向かうシベリア鉄道が出発する。憧れのソ連に留学してきたフィンランド人の寡黙な少女と、家族をのこして建設現場へ向かうロシア人の饒舌な出稼ぎ夫。寝台列車の同じ部屋(コンパートメント)に偶然乗りあわせた二人の旅を描く。
共通点のない二人は食事や酒をともにし、無数の集落や町や工場地帯を通過し、ときに途中下車をして各地に住まう人びとや動物と出会いながら、針葉樹林と雪に覆われた巨大な大陸を横断しつづける。
そこでは「すべてが動いている――雪、水、空気、木、雲、風、町、村、人、思いが」。車窓をみながら少女が祖国の家族やロシアの小説、モスクワにいる親しい人びとのことを考えるうち、列車は目的地に近づき、二人の下車も迫る……。
著者はフィンランドでその年最高の文学に贈られるフィンランディア賞を本書で受賞した。13ヶ国語に翻訳されたロードノベルの、待望の邦訳。
[出版社より]
原 書|HYTTI NRO 6
著 者|ロサ・リクソム
訳 者|末延弘子
出版社|みすず書房
定 価|3,300円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|224
ISBN|978-4-622-09795-2
発 行|2025年07月
Author
ロサ・リクソム Rosa Liksom
1958年フィンランドのラップランド州ウリトルニオ生まれ。ヘルシンキ、コペンハーゲン、モスクワで人類学を学ぶ。デビュー作『一夜の停留所』でJ・H・エルッコ新人賞を受賞。のちのシベリア鉄道の旅が結実した『コンパートメントNo. 6』でフィンランディア賞を受賞。小説のほかに漫画や絵本も執筆し、これまでに二十数ヶ国語に翻訳されている。
Translator
末延弘子 Hiroko Suenobu
1975年北九州生まれ。フィンランド国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。フィンランド人作家レーナ・クルーンと出会い、翻訳の仕事を始める。『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』、『ムーミン谷のしあわせレシピ』など、フィンランド現代文学、児童書の訳書多数。2007年度フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞。
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