写真批評
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2016年から2025年にかけて月刊誌『家電批評』に連載された「金村修の写真批評」から厳選したテキストに、新たに加筆・修正して編まれた写文集。

芸術論・写真論を軸に、音楽と写真、時評、カメラをめぐる話題までを横断し、写真家を志す人へ向けた思考と言葉を凝縮した一冊。約100点の写真作品を収録し、全360ページに及ぶ大ボリュームの、金村修初となる本格的な写真批評集。

「写真は「表現」や「創造」の敵です。だって機械が撮ったのですよ。そこに「表現」や「創造」の要素が入り込む余地はありません。「創造」という言葉もいやですね。わたし達は創造主という神じゃない。どちらかといえば神はカメラで、写真家はその下僕です。

そして写真はまた想像力の敵でもあります。写ったものしか見ることができないのですから、そこに想像の力を発揮する余地もありません。よく写真を見ていろんなことを想像して語る人がいますが、もっと画面をよく見ろと言いたいですね。お前のつまらない想像なんてどうでもいい。重要なのは画面に写っているものだと声を大にして言いたいです。

ただそうなると写真を語る言葉というのは、犬が写っているとか、ビルが写っているとかそんな退屈なトートロジーでしかなくなるのですが、そういう退屈さもまた写真の面白いところです」
——あとがきより。
[出版社より]


著 者|金村修[文・写真]
出版社|PCT
判 型|A5判・並製
頁 数|360
発 行|2026年01月

定 価|3,600円
ISBN|978-4-910646-06-0


Author
金村 修 Osamu Kanemura
1964 年、東京都生まれ。写真家。20 代半ばまでミュージシャンを志す。1989 年、東京綜合写真専門学校に入学。タブロイド紙配達のアルバイトをしながら、都市の写真を撮り始める。1992 年、東京綜合写真専門学校在校中にオランダ・ロッテルダム写真ビエンナーレに招聘され、1996 年、MoMA による「世界の注目される6 人の写真家」のひとりに選出される。1997 年、東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、日本写真協会新人賞受賞。2000 年、史上2 番目の若さで、土門拳賞を受賞。2014 年に伊奈信男賞、2025 年に写真の会賞を受賞。主な写真集に『Spider’s Strategy』『Concrete Octopus』ほか、著書に『漸進快楽写真家』『挑発する写真史』(タカザワケンジとの共著)などがある。
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