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ドゥルーズの映画論にして哲学的な頂点「シネマ」を論じながら、この世界と闘い、この世界を信じるための思考と倫理をさぐる俊英のデビュー作。「シネマ」からのドゥルーズ入門決定版。
[出版社より]
著者|築地正明
出版社|河出書房新社
定価|2,700円+税
判型|四六判
ページ数|256
ISBN|978-4-309-24936-0
初版|2019年11月
Contents
序
第一章 仮構作用と生
一 巨人の製造
二 ヒトラーと神話
三 「仮構作用」のマイナーな使用法を発明すること
第二章 映画と二十世紀の戦争
一 大戦という断絶
二 断絶の内側で
三 「記憶」概念の変容
四 異常な運動
第三章 記憶と忘却、そして偽の力
一 記憶と仮構
二 言葉、偽の力と記憶
三 有機的な体制と結晶的な体制
四 「偽の力」の理論へ
第四章 真理批判――裁きと決別するために
一 真正な語りと「判断の体系」
二 ニーチェ主義――「裁きの体制」との戦い
三 善悪の判断から、良いと悪いの評価へ
四 超越的な裁きから内在的な正義へ
第五章 自由間接話法と物語行為
一 新たな物語の構築へ向けて
二 現実と虚構の対立を乗り越えるために
三 現代映画の使命
第六章 民が欠けている
一 何をもって「マイナー」と呼ぶか
二 民が欠けているとは
三 語る行為による抵抗
第七章 言葉とイマージュの考古学
一 言語と非言語の境
二 イマージュと言葉
三 考古学
四 抵抗――出来事を創造すること
第八章 精神の自動人形のゆくえ
一 映画の自動運動
二 精神の自動人形の二つの極み
三 この世界を信じること
結論 この世界を信じる理由――ユーモアと生成
注
あとがき
Author
築地正明 Masaaki Tsukiji
1981年生まれ。立教大学、武蔵野美術大学などで講師。「ドゥルーズ 新たなる転回」「思想」などに執筆。
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