Sa+ 声と芸術生産
¥550
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しかし、こうして私たちに聞こえてくる声の多くは、複雑に絡み合う事象を単純化したロジックによって二極化されてもいる。そのような声は時に激しい情動を引き起こし、それを発する人々と向けられた人々の双方に、さまざまなかたちで染みこんでゆく。耳をふさいでも聞こえてくる声の力から影響されずにいることは難しい。強い声に同調することには自己を委ねる心地よさがある。一方で、周りの声に抗い、自らの声を伝えることを諦めないでいるには信念を必要とする。ノイズにかき消される小さな声や沈黙に耳をすまし続けることには、他者への配慮と共に内省を要する。
私たちはどのように声を発していて、他者の声を聞いているのか。自らの声をぶつけることも、自分の声を押し殺すこともなく、いかにして他者と言葉を交わすことができるのか。これらの問いを軸に、今の社会を生きる私たちのふるまいを、そして今の時代に対峙する芸術の実践とその可能性を考察するプラットフォームとして今号を発刊する 。
+journal チェ・キョンファ
[編集部より]
企画・編集|+journal
判 型|D4タブロイド判
頁 数|24
価 格|500円+税
ISBN|978-4-908323-02-7
初 版|2016年3月
Contents
石川竜一(写真家) 「CAMP」
内田聖良(余白工事の会(余白工事人)・ 凡人ユニット) 「オススメの島、野蛮なおばけたち」
榮山剛士(写真家) 「Listening to the beach」
大谷芳久(かんらん舎 画廊主) 「絶望すればいいんですよ・・・」
奥村雄樹(アーティスト/トランスレーター) 「声と体を分け与える / 声と体を貸し与える」
狩野 愛(アートアクティヴィズム研究) 「声を上げるか上げないか」
木原 進(urizen / Post Studium運営) 「シジフォスの石 完成させない建築《サグラダ・ファミリア》」
倉茂なつ子(芸術表象) 「research room 14th Istanbul Biennial, 2015」
小林晴夫(blanClass主宰) 「共鳴する装置の発明」
菅谷奈緒(アーティスト) 「排除に抗すること、境界に立つこと、なにも持たないこと。」
杉田 敦(美術批評) 「フェルディナン、酷い人ね……」
高山 明(Port B主宰・演出家) 「『国民投票プロジェクト』 — 声を集める演劇アーキテクチャ」
照屋勇賢(アーティスト) 「A Capital – No Capital」
Barbara Darling(アーティスト) 「“Ils paient, toute leur vie, assez cher d’être le peuple, pour avoir ces petites distractions-là.” Jean Anouilh (1953). L’ alouette. Paris,Éditions de la Table ronde.」
深田晃司(映画監督) 「映画とプロパガンダ」
本間メイ(映像研究) 「ファクト/表現/リアリティもしくは虚偽・主張/反覆」
町田ひろみ(アーティスト) 「したくない戦争」
Maharani Mancanagara(アーティスト) 「Rekaan Propaganda 架空のプロパガンダ」
森村泰昌(美術家) 「なにものかへのレクイエム(ASANUMA 1 1960.10.12 – 2006.4.2)」
野生派(石川竜一+木村絵理子+ミヤギフトシ+吉濱 翔) 「夜明けの不協和音」
湯浅千紘(アーティスト) 「でもいかない」
吉濱 翔(アーティスト) 「小さな証拠」