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女であるだけで

¥ 2,640

ある日、夫フロレンシオを誤って殺してしまったオノリーナ。なぜ、彼女は夫を殺す運命を辿ったのか?

オノリーナの恩赦を取り付けようと奔走する弁護士デリアとの面会で、オノリーナが語った数々の回想から浮かび上がったのは、14歳で身売りされ突然始まった夫との貧しい生活、夫からの絶え間ない暴力、先住民への差別といった、おそろしく理不尽で困難な事実の数々だった……。

史上初のマヤ語先住民女性作家として国際的脚光を浴びるソル・ケー・モオによる、「社会的正義」をテーマに、ツォツィル族先住民女性の夫殺しと恩赦を、法廷劇的手法で描いた、《世界文学》志向の新しいラテンアメリカ文学×フェミニズム小説。

解説=フェリペ・エルナンデス・デ・ラ・クルス
[出版社より]


著 者|ソル・ケー・モオ
出版社|国書刊行会
定 価|2,400円+税
判 型|四六変型判/上製
頁 数|250

ISBN|978-4-336-06565-0
初 版|2020年2月


Contents
女であるだけで

解説
訳者あとがき


Author
ソル・ケー・モオ Sol Ceh Moo
小説家、通訳者。1974年、メキシコ合衆国ユカタン州カロットムル村に生まれる。ユカタン自治大学教育学部卒業後、メキシコ文化芸術基金(FONCA)のスカラシップを得て文学の勉強を始める。2012年には法学部に入り直し、人権に関する知識を養う。2018年に法学修士号を取得。主な小説に『テヤ、女の気持ち』(2008年)、『女であるだけで』(2015年、ネサワルコトヨル賞)、『太鼓の響き』(2011年)、『グデリア・フロール、死の夢』(2019年)など、また詩集には『ヴァギナの襞に書いた詩』(2014年)、『処女膜の嘆き』(2018年)、『神々の交接』(2019年)がある。2019年に『失われし足跡』(未刊)で南北アメリカ先住民文学賞を受賞。

Commentator
フェリペ・エルナンデス・デ・ラ・クルス
歯科医。1955 年、メキシコ合衆国タバスコ州ウィマンギージョ市に生まれる。ユカタン自治大学卒業。現在は20 世紀のメキシコ国内における先住民の社会運動を中心とするマイクロヒストリーに関する調査研究に従事。ユカタン自治大学付属高校で社会史の教鞭をとる。

Translator
吉田 栄人  Shigeto Yoshida
東北大学大学院国際文化研究科准教授。1960 年、熊本県天草に生まれる。専攻はラテンアメリカ民族学、とりわけユカタン・マヤ社会の祭礼や儀礼、伝統医療、言語、文学などに関する研究。主な著書に『メキシコを知るための60 章』(明石書店、2005 年)、訳書にソル・ケー・モオ『穢れなき太陽』(水声社、2018 年。2019年度日本翻訳家協会翻訳特別賞)。

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