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アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。
本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。
本書は、2018年にドイッチャー記念賞を受賞し話題となった斎藤幸平氏が出版を企画し、監訳の一人を務めている。
[出版社より]
著 者|マルクス・ガブリエル、スラヴォイ・ジジェク
監 修|大河内泰樹・斎藤幸平
訳 者|飯泉佑介・池松辰男・岡崎佑香・岡崎龍
出版社|堀之内出版[nyx叢書]
定 価|3,500円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|360
ISBN|978-4-906708-54-3
初 版|2015年11月
Contents
日本語版へのまえがき マルクス・ガブリエル
緒論 ポスト・カント的観念論への回帰を求めて マルクス・ガブリエル スラヴォイ・ジジェク
第一章 反省という神話的存在——ヘーゲル、シェリング、必然性の偶然性について マルクス・ガブリエル
1 仮象―ヘーゲルの反省論
2 神話という思考以前の存在
―反省の限界についてのシェリングの考察
3 必然性の偶然性
第二章 二つの自由をめぐる規律訓練——ドイツ観念論における狂気と習慣 スラヴォイ・ジジェク
1 ヘーゲルの習慣
2 自己のオート―ポイエーシス〔自己―制作〕
3 何も指示しない表現
4 習慣、動物、人間
第三章 フィヒテの哄笑 スラヴォイ・ジジェク
1 フィヒテの自我からヘーゲルの主体へ
2 絶対者と現象
3 フィヒテ的な賭け
4 障害(Anstoß)と事―行(Tat-Handlung)
5 分割と限定
6 有限な絶対者
7 定立された前提
付録 「なぜ世界は存在しないのか」 マルクス・ガブリエル
訳者解説
あとがき
参考文献
索引
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