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火のついた猿、火のついた猿になれ! どんな支配もいらない。はじめから、やっちゃいけないことなんてない。書いちゃいけないこともない。何ものにも縛られるな。目的にも、自由にも、アナキズムにも縛られるな。歌い、叫ぶ、アナキストの精神。根源的な問いと最新の知見が、アナーキーな文体で炸裂する。合理性の錯乱へようこそ。
[出版社より]
編 者|栗原康
出版社|岩波書店[岩波新書]
定 価|860円+税
判 型|新書判
頁 数|270
ISBN|9784004317456
初 版|2018年11月
Contents
序 章 アナキズムってなんですか?
手に負えない/やることなすこと根拠なし はじまりのない生をいきていきたい/ビラをまいたら,クソしてねやがれ/この酔い心地だけは
第1章 自然とは暴動である――エコ・アナキズムの巻
風がかたりかける,うまい,うますぎる/野蛮人は気まぐれだついでに,おいらはおっちょこちょい/われわれの任務は,「人間化された自然」をぶちこわすことなのでございます/アントロポセン時代の統治プリウスにのれば,温暖化は解決できる?/エコ,エコってうるせえんだよ/プリウスか,それとも暴動か
第2章 ファック・ザ・ワールド――アナルコ・キャピタリズムの巻
権力の暴走はアナーキー?/おまえはおまえの踊りをおどっているか?――ブラックブロックの精神/あなたもわたしもロケットボーイ サイバネティクスはファシズムの土台である/クリエイティブはぶちこわせなのでございます/棍棒の哲学――ベトナム反戦直接行動委員会の思想
第3章 やられなくてもやりかえせ――アナルコ・サンディカリズムの巻
人間のもっともたいせつな自由は,自分の自由すらぶちこわすことができる自由である/はたらかないで,たらふく食べたい/自分をなめるな,人間をなめるな信じてくれとことばをはなつまえに,信じきれる自分を愛してやれ/はたらいたら,鉄拳制裁!?/労働運動は気分である/一丸となってバラバラに生きろ/ようこそ,ファイトクラブへ
第4章 われわれは圧倒的にまちがえる――アナルコ・フェミニズムの巻
弱者は死ぬんだよォーーーッ!!!/だまってトイレをつまらせろ/結婚制度なんていらねえんだよ! あんちくしょうけっとばし,トンズラしようか/エマ・ゴールドマン,モストをムチうつ/戦争をするというならば,子どもはうまない,ゼロ子ども宣言!/ダンスもできない革命ならば,そんな革命はいらない/不逞じゃねえよ,太えだよ/ひとつになっても,ひとつになれないよ
第5章 あらゆる相互扶助は犯罪である――アナルコ・コミュニズムの巻
東京のバカヤロー!/きみのゲロを食べたい/無政府は事実だ/コミュニズムを暴走させろ/ここが新天地じゃなかったら,どこにも新天地なんてないんだよ/アナーキーをまきちらせコミュニズムを生きてゆきたい
おわりに
主要参考文献一覧
Author
栗原 康 Yasushi Kurihara
1979年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。著書に『大杉栄伝――永遠のアナキズム』(夜光社)、『学生に賃金を』(新評論)、『はたらかないで,たらふく食べたい――「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)、『現代暴力論――「あばれる力」を取り戻す』(角川新書)、『村に火をつけ,白痴になれ――伊藤野枝伝』(岩波書店)、『死してなお踊れ―― 一遍上人伝』(河出書房新社)、『菊とギロチン――やるならいましかねえ,いつだっていましかねえ』(タバブックス)、『何ものにも縛られないための政治学――権力の脱構成』(KADOKAWA)など。
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