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メディアの織りなす世界を読み解く35のキーワード。
ゲーム、ソフトウェア、モバイルから、資本、ジェンダー、観光、軍事まで……。
現在/過去の文化と社会を一望できる、メディア論の新しい教科書!
2020年代を迎えた現在、インターネット以降のテクノロジーやスマートフォン、SNSの一般化はさらに進み、メディアの在り方は大きく変容し続けています。今やグローバル資本主義と政治的分断の加速は前提となり、メディアを取り巻く社会や文化、私たち人間の状況は、かつてないほどの大きな変化にさらされています。「メディア論」は常にアップデートされ続ける研究分野であり、その意味でも現代社会を考える上でますます重要な分野になっていると言えるでしょう。
本書では、メディア論における近年の新たな動向や、メディア理論の歴史的な系譜を現代的な視点で整理し直し、さらにメディアの実践を横断的にとらえて論じることを試みた、これまでになかったメディア論の入門書です。
豪華執筆陣による、メディア論の新たな射程を編み直す一冊!
[出版社より]
編著者|門林岳史・増田展大
出版社|フィルムアート社
定 価|2,200円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|296
ISBN|978-4-8459-2006-8
初 版|2021年02月
Contents
はじめに 門林岳史・増田展大
第1部 理論編──メディア理論の現在
1 身体 門林岳史・増田展大
2 知能 原島大輔
3 遊び/ゲーム 吉田寛
4 ニューメディア/ソフトウェア 堀潤之
5 アーカイヴ 大久保遼
6 メディアエコロジー 門林岳史
7 プラットフォーム 増田展大
8 政治とメディア 清水知子
9 資本とメディア 水嶋一憲
10 ポストヒューマン 飯田麻結
第2部 系譜編──メディア思想の潮流
1 フランクフルト学派 竹峰義和
2 マクルーハンとトロント学派 門林岳史
3 ドイツのメディア哲学 鈴木恒平
4 カルチュラル・スタディーズとメディア論 毛利嘉孝
5 ジェンダーとメディア 田中洋美
6 ポストメディア 門林岳史
7 アートとメディア 馬定延
第3部 歴史編──メディア考古学の実践
1 複製メディア 増田展大
2 出版メディア 門林岳史
3 画像メディア 増田展大
4 聴覚メディア 福田貴成
5 音声メディア 秋吉康晴
6 触覚メディア 水野勝仁
7 没入メディア 岩城覚久
8 憑依メディア 浜野志保
9 ヴァナキュラー・メディア 前川修
10 スクリーン・メディア 大久保遼
11 インターネット・メディア 喜多千草
12 モバイル・メディア 光岡寿郎
13 観光メディア 佐藤守弘
14 物流メディア 遠藤英樹
15 通信メディア 飯田豊
16 金融メディア 山本泰三
17 軍事メディア 松谷容作
18 司法メディア 橋本一径
人名索引
事項索引
Editor
門林 岳史 Takeshi Kadobayashi
関西大学文学部映像文化専修教授。専門はメディアの哲学、映像理論。著書に『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?──感性論的メディア論』(NTT出版、2009年)、訳書にマーシャル・マクルーハン&クエンティン・フィオーレ『メディアはマッサージである──影響の目録』(河出文庫、2015年)、ロージ・ブライドッティ『ポストヒューマン──新しい人文学に向けて』(監訳、フィルムアート社、2019年)など。
増田 展大 Nobuhiro Masuda
九州大学大学院芸術工学研究院講師。専門は写真史・写真論、映像メディア論。著書に『科学者の網膜──身体をめぐる映像技術論:1880-1910』(青弓社、2017年)、『インスタグラムと現代視覚文化論──レフ・マノヴィッチのカルチュラル・アナリティクスをめぐって』(分担執筆、ビー・エヌ・エヌ、2018年)、『スクリーン・スタディーズ──デジタル時代の映像/メディア経験』(分担執筆、東京大学出版会、2019年)など。
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