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意図を表明することと、予測を述べることはどう異なるのか――。哲学的行為論の古典、待望の新訳。
ウィトゲンシュタインの高弟にして、哲学的行為論に大きな足跡を残したアンスコムの主著を新訳でお届けする。古典でありながら、その考察はいまも輝きを失ってはいない。同時期に執筆された二つの小篇を収録するオリジナル編集版。その一篇「トルーマン氏の学位」は、原爆投下とともに戦争を終結させた米元大統領へ名誉学位を授与しようとした人々に反対する行動的な論考である。
[出版社より]
著 者|G.E.M.アンスコム
訳 者|柏端達也
出版社|岩波書店
定 価|3,400円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|292
ISBN|9784000615273
初 版|2022年03月
Contents
訳者まえがき
インテンション
トルーマン氏の学位
生の事実について
訳者あとがき
索引
Author
ガートルード・エリザベス・マーガレット・アンスコム Gertrude Elizabeth Margaret Anscombe
1919-2001. アイルランド,リムリック生まれ.イギリスの哲学者.オックスフォード大学サマーヴィル・カレッジのフェローを経て,ケンブリッジ大学の哲学教授を務めた.ウィトゲンシュタイン『哲学探究』等を英訳するとともに,死後,彼の遺稿管理人の一人となったことでも知られる.
日本語で読めるアンスコムの著作には,『哲学の三人――アリストテレス・トマス・フレーゲ』(共著,野本和幸・藤澤郁夫訳,勁草書房,1992),「実践的推論」(早川正祐訳,『自由と行為の哲学』門脇俊介・野矢茂樹編・監修,春秋社,2010),「現代道徳哲学」(生野剛志訳,『現代倫理学基本論文集Ⅲ 規範倫理学篇②』大庭健編,古田徹也監訳,勁草書房,2021)などがある.
Translator
柏端達也 Tatsuya Kasiwabata
1965年名古屋市に生まれる.大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学.博士(人間科学).千葉大学教授などを経て,現在,慶應義塾大学文学部教授.専門は行為論,形而上学.
著書に,『行為と出来事の存在論』(勁草書房,1997),『自己欺瞞と自己犠牲』(勁草書房,2007),『コミュニケーションの哲学入門』(慶應義塾大学出版会,2016),『現代形而上学入門』(勁草書房,2017),訳書に,ドナルド・デイヴィドソン『真理・言語・歴史』(共訳,春秋社,2010),『自由意志』(共監修,岩波書店,2020)などがある.
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