Using : ¥1,020 / 3 installments
ヨーロッパ、アメリカ、そして日本。1920年代の機械と人間との関係を技術と美術でめぐる。
1920年代、フランスの首都パリをはじめとした欧米の都市では、第一次世界大戦からの復興によって工業化が進み、「機械時代」(マシン・エイジ)と呼ばれる華やかでダイナミックな時代を迎えました。
本書は、1920ー1930年代のパリを中心に、ヨーロッパやアメリカ、日本における機械と人間との関係をめぐる様相を紹介します。特にパリ現代産業装飾芸術国際博覧会(アール・デコ博)が開催された1925年は、変容する価値観の分水嶺となり、工業生産品と調和する幾何学的な「アール・デコ」様式の流行が絶頂を迎えました。
日本では1923年(大正12)に起きた関東大震災以降、東京を中心に急速に「モダン」な都市へと再構築が進むなど、世界は戦間期における繁栄と閉塞を経験し、機械や合理性をめぐる人々の価値観が変化していきました。
コンピューターやインターネットが高度に発達し、AI(人工知能)が人々の生活を大きく変えようとする現代において、本展覧会は約100年前の機械と人間との様々な関係性を問いかけます。
[出版社より]
編 著|ポーラ美術館
出版社|青幻舎
定 価|2,800円+税
判 型|B5変形判・並製
頁 数|224
ISBN|978-4-86152-942-9
発 行|2023年11月
Contents
第1章 機械と人間:近代性のユートピア
第2章 装う機械:アール・デコと博覧会の夢
第3章 役に立たない機械:ダダとシュルレアリスム
第4章 モダン都市東京:アール・デコと機械美の受容と展開
エピローグ 21世紀のモダン・タイムス
寄稿
河本真理(美術史学者、日本女子大学教授)
千葉真智子(豊田市美術館 学芸員)
白政晶子(小田原市立図書館 学芸員)
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。