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「彼は実は絵を描いたのではなかった。見ることそのものを描いたのだ」。
批判の渦中にあった画家クリムトを擁護し続けた評論家ヘルマン・バール(一八六三―一九三四)。文学や演劇、美術や音楽など多方面にわたる評論を発表し、世紀末ウィーン文化の結節点に位置したこの人物の代表的な文章を精選。本邦初の評論集。
[出版社より]
著 者|ヘルマン・バール
編訳者|西村雅樹
出版社|岩波書店[岩波文庫]
定 価|1,200円+税
判 型|文庫判
頁 数|460
ISBN|9784003358313
発 行|2019年11月
Contents
Ⅰ 「若きウィーン派」へ―― 一八八〇年代末~一八九〇年代
批評を批評して
現代性(モデルネ)
自然主義の克服
ロリス
若きオーストリア派
シュニッツラーの『恋愛三昧』
Ⅱ 「分離派」――一九〇〇年前後
名匠オルブリヒ
ヴェル・サクルム(聖なる春)
分離派﹁第四回展覧会」(抄)
日本展
クリンガーのベートーヴェン
『アンチ・クリムト』序文
Ⅲ 音楽と建築――一九一〇年前後
オットー・ヴァーグナー
フーゴー・ヴォルフの思い出
バイロイトの話題
マーラー
リヒャルト・シュトラウス
Ⅳ 総点検――一九一〇年代前半
救いようのない自我
宗 教
自己総点検(抄)
Ⅴ ウィーンを離れて――一九一〇年代後半~一九二〇年代
クリムト
フリッツ・マウトナーの新刊書刊行を機に
エーゴン・フリーデルの『イエス問題』への序文
ヘルツルの業
『グスタフ・クリムト手書き素描五十点』序文
訳 注
解 題
解 説
図版出典
人名索引
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