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デューティーフリー・アート:課されるものなき芸術

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デジタル・グローバリゼーション時代のアートの機能とは何なのか?

現代美術、資本主義、政治、戦争、破壊されたインターネットの交差点で、不平等の時代のアートと、その生産・流通・消費の変容を考察する。挑発的でクリティカルな、“カミング・ダーク・エイジ”の芸術論。



スパム、ボット軍団、ウィキリークス・ファイル、電子メールのロマンス詐欺、通貨としてのアート、3Dプリンター技術、ビデオゲーム、政治的アクション、ファシズム、言語……無数の複雑で現代的なトピックを用い、驚くべき方法論で、グローバリゼーションによる富と権力の格差、高度にコンピュータ化された時代の視覚文化やアート制作における矛盾を明らかにする。

グローバル資本主義と結託したアート界を批判する姿勢を貫き、アート、政治、テクノロジーの交差点で思考するアーティストによる現代メディア批評/芸術論、待望の邦訳。
[出版社より]


「理論と芸術の最たる義務は、同時代性を認識しそれを明確に語ることである。今日、他の追随を許さぬほどにこの義務を果たすヒト・シュタイエルの思考は、グローバルに流通する今日のイメージと言語の行く末に投げかけられ、つねに透徹している。大胆で予想を裏切り、そして魅力的である」
──ボリス・グロイス(美術理論家、哲学者)


著 者|ヒト・シュタイエル
訳 者|大森俊克
出版社|フィルムアート社
定 価|2,600円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|384

ISBN| 978-4-8459-1831-7
初 版|2021年09月


Contents
1 台座の上の戦車
2 いかに人々の生を奪うか
 ──デザインをめぐる一つの問題
3 容赦なき現存在の戦慄
 ──美術界における「居ること」の経済性
4 プロキシの政治
 ──シグナルとノイズ
5 茫洋たるデータ
 ──アポフェニアとパターンの認識(または誤認)
6 メディア
 ──イメージの自律性
7 デューティーフリー・アート
8 デジタルの肉片
9 彼女の名はエスペランサ
10 インターナショナル・ディスコ・ラテン
11 インターネットは死んでいるのか
12 あえてゲームを(または、アートワーカーは考えることができるか)
13 ファシズムについて語ろう
14 パンがなければアートを食べろ!
 ──コンテンポラリー・アートとデリバティブ・ファシズム
15 リッピングされる現実
 ──3Dの死角と破損データ


Author
ヒト・シュタイエル Hito Steyerl
アーティスト、映像作家、著述家。1966年ドイツ、ミュンヘン生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)に学び、ミュンヘン映像単科大学でドキュメンタリー制作を専攻。オーストリアのウィーン美術アカデミーで哲学の博士号を取得。単著に『真実の色』(2008)、『スクリーンに呪われたる存在』(2012)、『表象の向こう側』(2016)がある。2019年にケーテ・コルヴィッツ賞を受賞。主な個展に、「アイ・ウィル・サバイブ」(ノルトライン゠ヴェストファーレン美術館、ポンピドゥー・センター、2020–21)。現在、ベルリン芸術大学美術学部教授。

Translator
大森 俊克 Toshikatsu Omori
欧米現代美術史研究。ベルリン自由大学美術史学科、基礎および本課程修了(修士)。著書に『コンテンポラリー・ファインアート』(美術出版社)。訳書にクレア・ビショップ『人工地獄──現代アートと観客の政治学』(フィルムアート社)。

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