ある大学教員の日常と非日常
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ある大学教員の日常と非日常

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発達障害特性をもつ者には、日常もまた、非日常的な迷宮である。

10年ぶりにウィーンへ研究旅行に行くべく、羽田空港に赴いた著者を待っていたのは、出国許可がおりないというまさかの措置だった……。発達障害特性を持つ著者が、コロナ禍、ウクライナ侵攻の最中に、数々の苦難を乗り越え日本を出国し、ウィーンの研究者たちと交流し、ダヴォス、ベルリン、そしてアウシュヴィッツを訪問するまでの、めくるめく迷宮めぐりの記録。発達障害者には、日常もまた、非日常的な迷宮である。装丁=川名潤、装画=榎本マリコ。

「障害があるということは、ふだんから被災しながら生きているようなものだ。著名人の誰かがそのような発言をしたと思うのだが、(…)僕はこの言葉に大いに首肯できる。僕たちの日常は、災難だらけなのだから。障害者とは日常的な被災者なのだ。もとから被災していて、それだけでも大変なのに、疫病が流行し、コロナ禍の時代が出現した。(…)精神疾患の当事者がコロナ禍を生き、戦争を身近で感じた日々のちょっとだけ稀有な記録。それが本書の内容だ」——「はじめに」より。
[出版社より]


著 者|横道誠
出版社|晶文社
定 価|1,700円+税
判 型|四六版・並製
頁 数|264

ISBN|978-4-7949-7332-0
発 行|2022年10月


Contents
はじめに──大学教員と精神疾患

第一章 コロナ禍時代の日常──京都にて

自助グループを主宰する発達障害者
基本、失敗の人生を生きている
好評を博した『みんな水の中』
「当事者研究」から「当事者批評」へ
研究の快楽
授業について
食べもののこと
「推し」に支えられて生きる

第二章 出国できませんでした──羽田空港での洗礼

いま海外って行けるんだ!
夢見心地の朝
大使館の窓口と格闘する
書類は揃ったぞ!
楽勝コースのはずだった
出国失敗
栗isうまい

第三章 中途半端な時期──ふたたび京都にて

立ちあがれ、オレよ
頭木弘樹讃
続・頭木弘樹讃
まさかの鼻血大出血、出発日前日の不眠

第四章 ウィーンとの合一──かつて帝都だった街で

ウィーンを体になじませる
中心街
住居とマスク着用義務
食と障害者モード
グリーンパス狂想曲

第五章 学ぶことを通じてのみ──教養体験、研究、外国語

美術とガラクタ
伝統音楽との戯れ
研究生活
「なろう系」としてのオーストリア語学習?

第六章 旅行と戦争──戦時下のアウシュヴィッツ訪問

各地への旅行(一) グラーツ、リンツ、ザルツブルク、インスブルック、クラーゲンフルト、ハルシュタット、メルク
各地への旅行(二) ダヴォスとベルリン
各地への旅行(三) ブラウナウ・アム・イン
各地への旅行(四) アウシュヴィッツ/ビルケナウ
帰国

参考文献


Author
横道 誠 Makoto Yokomichi
京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究。著書に、『みんな水の中──「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『唯が行く!──当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』(金剛出版)、『イスタンブールで青に溺れる──発達障害者の世界周遊記』(文藝春秋)、『発達界隈通信──ぼくたちは障害と脳の多様性を生きてます』(教育評論社)などがある。
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