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1990年代半ばフランス舞踊界でなにがおこったのか──?
振付家、ダンサー、観客という固定された関係性への疑義。それまでのダンスに内在化された慣習的なコードを拒絶し、大きな議論を巻き起こした「ノン・ダンス」という概念の出現。これらを巡る考察を通して「作者のダンス」から「作者の死」後のダンスへと移行するダイナミックな運動を記述し、変容し続けるコンテンポラリー・ダンスの現在を明らかにする。
[出版社より]
著 者|越智雄磨
出版社|国書刊行会
定 価|4,000円+税
判 型|A5判/上製
頁 数|256
ISBN|978-4-336-06655-8
初 版|2020年3月
Contents
序章「ノン・ダンス」――コンテンポラリー・ダンスの変貌
第一章 「ノン・ダンス」の始まり――コンテンポラリー・ダンスにおける政治と美学の転換
第二章「ノン・ダンス」と文化政策の変遷――「八月二〇日の署名者たち」について
第三章 「ノン・ダンス」とポスト・モダン・ダンス
第四章 「ノン・ダンス」とパフォーマンス的転回
第五章 「作者のダンス」を超えて――ジェローム・ベルとグザヴィエ・ル・ロワ
結語
あとがき
註
引用文献
索引
Author
越智雄磨 Yuma Ochi
1981年、愛媛県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部人文社会学科講師。日本学術振興会特別研究員、パリ第8大学客員研究員、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員を経て現職。専門はフランスを中心としたコンテンポラリーダンスに関する歴史、文化政策、美学研究。早稲田大学演劇博物館においてコンテンポラリーダンスに関する展示「Who Dance? 振付のアクチュアリティ」(2015‐2016)のキュレーションを担当。編著に同展覧会の図録『Who Dance? 振付のアクチュアリティ』など。論文に「ジェローム・ベル《The Show Must Go On》分析」(2011)、「共存のためのコレオグラフィ : グザヴィエ・ル・ロワ振付作品における「関係性」の問題について」(2014)など。
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