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映画芸術 473号 ジオラマボーイ・パノラマガール

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出版社|編集プロダクション映芸
定 価|1,468円+税
判 型|B5判
頁 数|160
初 版|2020年07月


Contents
[ 『ジオラマボーイ・パノラマガール』 ]
バブル末期を描いた岡崎京子の世界観を継承しながら、やがて来るはずだったオリンピックを待つ2019年の揺れ動く東京の風景に瀬田なつき固有の自在な感情を交差させる心地よい1篇が完成した。
・鼎談 瀬田なつき 山田杏奈 鈴木仁
「2019 年、コロナ以前の街。あの時にしか撮れなかった東京です」
・レビュー
福本明日香 超絶に前向きなファンタジー 

[ 『空に住む』 ]
『共喰い』以後、7年。多部未華子を主演に青山真治が撮った新作は、曖昧な日常を高層マンションの一室で猫とともに送る女性の不安を見つめる。その柔軟な完成度に何を思うか、荒井晴彦が迫る。
・対談 青山真治 荒井晴彦
「今回は今までとは違うアプローチをしたんだと思われた方がいい」

[ 『傍観者あるいは偶然のテロリスト』 ]
・インタビュー 後藤和夫
「パレスチナの荒野をハリー・ディーン・スタントンのように歩いて私はどこに辿り着いただろうか」

[ 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」を見る ]
・柏原寛司 みんな、ベルモンドが好きなんだね
・大森一樹 ベルモンドがいなかった世界を想像してみよう
・須藤健太郎 くせになるひとベルモンド
・宇田川幸洋 ベルモンドのアクションは自然体である

[ ミニシアターはいまどうしている? 総括 ]
・諏訪敦彦 使い馴れない言葉で私たちは何を語っただろうか

[ 新作レビュー ]
・『スパイの妻』
 小野沢稔彦 良心的歴史修正主義を逆なでする
・『星の子』
 井坂洋子 じぶんをさぐる旅をするような映画
・『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』
 森達也 ドキュメンタリーを舐めるな
 中島雄人 リチャードやリックのことも語ってほしかった
・『異端の鳥』
 山㟢高裕 動物と罪

[ 82 年生まれ、キム・ジヨン ]
・児玉美月 悲劇/喜劇─その症候としての「憑依」

[ インタビュー ロベール・ゲディギャン ]
 取材・文 魚住桜子
「人々は過去の過ちや恐怖を忘れつつある。それは大きな問題です」

[ アラン・パーカー、追悼 ]
・川口敦子 そこに息づくやわらかさをどう見るか

[ 追悼 渡 哲也 ]
・小澤啓一 渡哲也さんとの闘いの日々を偲んで
・小谷承靖 『ゴキブリ刑事』殉死す
・渡辺武信 ”プログラム・ピクチャー”黄金期に乗り遅れた逸材

[ 追悼 森﨑東 ]
・長尾啓司 映画監督というもの
・桃井章 すき焼きと下山事件と
・近藤昭二 森﨑東監督の愛め づらしい表情をしのびます
・濱田毅 次回作は、お兄さんの森﨑湊さんを撮ってもらいたかった
・榎戸耕史 それは1本の電話に始まった!
・志摩敏樹 罪な人だとつくづく思う
・丸内敏治 低く太い声

[ 追悼 桂千穂 ]
・内藤誠 多重映画教師の思い出
・山口剛 究極のミザントロープ
・伊藤彰彦 悪罵の名人
・三輪令子 長の どか閑な時間
・細谷隆弘 私が知ってる桂さん

[ 文芸編集者 小山晃一を追悼する ]
・中沢けい じっと人の顔を見ている小山さん
・中野美代子 小山晃一さんをしのんで
・富岡幸一郎 編集者・小山晃一さんの思い出
・関 絢 言葉を愛し、言葉の世界に生きた父でした
・冊子再録 御挨拶 小山晃一

[ 映芸ジャーナル ]
『ホモ・サピエンスの涙』『パピチャ 未来へのランウェイ』『 VIDEOPHOBIA 』『空に聞く』『PLAY 25 年分のラストシーン』『本気のしるし 劇場版』『佐々木、イン、マイマイン』
 菊井崇史 桝田 豊 岩槻 歩 武隈風人 大久保渉 高木 愛 磯田 勉
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020
井上智貴 ゆうばりの夢はコロナ禍の夏の夜にこっそりとひらいた

[ Book Reviews ]
・島尾トシヲ 丹羽美之著「日本のテレビ・ドキュメンタリー」
・河原一邦 都立立川高校「紛争」の記録を残す会編「鉄筆とビラ 「立高紛争」の記録1969 ─ 1970」
・渡辺花 渡辺考著「まなざしの力 ヒューマンドキュメントの人々」
・編集部の一冊 上島春彦著「鈴木清順論 影なき声、声なき影」

[ 連載 ] 
・日本未公開傑作ドラマ紹介 わたなべりんたろう
・サエキけんぞうのシネマでカルチャー最前線
・邦洋★映画合戦 寺脇 研×荒井晴彦
・大木雄高「LADY JANE」又は下北沢周辺から
・志村秀人 そこに風は吹いているか
・菅 孝行の戦後史 ことにおいて後悔せず
・雀の涙 春日信一
・編集子雑言
・荒井晴彦ノート

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