

平熱のまま、この世界に熱狂したい[増補新版]
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注目の文芸評論家、エッセイストである著者が等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。
アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。解説=山本貴光・吉川浩満。
[出版社より]
「真の意味で優しい人が書いた、読んでいるだけで気持ちがどんどん落ち着いていく本です」
――吉本ばなな
著 者|宮崎智之
出版社|筑摩書房[ちくま文庫]
定 価|880円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|288
ISBN|978-4-480-43963-5
初 版|2024年06月
Contents
1章 僕は強くなれなかった
打算的な優しさと「〇を作る理論」
「何者か」になりたい夜を抱きしめて
僕は強くなれなかった
ありのままの世界
平熱のまま、この世界に熱狂したい
2章 わからないことだらけの
世界で生きている
朝顔が恋しているのは誰?
不快だけど大切なことを教えてくれた作品
私はそうは思いません
35歳問題
わからないことだらけの世界で生きている
3章 弱き者たちのパレード
二瓶さんとの雅な蹴鞠
舌の根が乾かないおじさん
ヤブさん、原始的で狂おしい残念な魅力
紳士は華麗にオナラする
肉と人と醜いアヒルの子
中田英寿に似た男
4章 弱くある贅沢
「細マッチョ」をめぐる冒険
クローゼットの中の時間
弱くある贅沢
僕の好きだった先輩
補章 川下への眼
一生懸命で寂しい人
八〇〇回目くらいの話
川下への眼
あとがき
文庫版あとがき
飄然と、弱い自分を語ることから始める 山本貴光
全身随筆家 吉川浩満
Author
宮崎 智之 Tomoyuki Miyazaki
1982年生まれ。東京都出身。文芸評論家、エッセイスト。明治大学文学部卒業。地域紙記者、編集プロダクションなどを経て、フリーライターに。人間観察、現代の常識・非常識、カルチャーなどについての執筆を得意とする。著作に『モヤモヤの日々』(晶文社)、『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)、『宮崎智之セレクト 中原中也名詩選』(アンソロジー、田畑書店)、『モヤモヤの日々』(晶文社)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。共著は「紀伊國屋じんぶん大賞2020」の14位に入選。文學界2023年9月号「特集 エッセイが読みたい」号に巻末を飾るエッセイ論を寄稿。
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