バトラー入門
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クィア理論って何? ドラァグ論ってどこから来たの? パフォーマティブってつまりどういうこと?

『ジェンダー・トラブル』がはじめてわかる!

現代のジェンダーとセクシュアリティ研究の方向性を決定づけたとされるジュディス・バトラーの主著『ジェンダー・トラブル』は、その難解さでも名高い。実は、バトラーの理論を理解する鍵は、当時のフェミニストやセクシュアル・マイノリティが置かれていた現場社会と歴史と思想の文脈にある。バトラーの主著『ジェンダー・トラブル』を時代ごと理解する。
[出版社より]


著 者|藤高和輝
出版社|筑摩書房[ちくま新書]
定 価|940円+税
判 型|新書判
頁 数|288

ISBN|978-4-480-07634-2
発 行|2024年07月


Contents
プロローグ——『ジェンダー・トラブル』非公式ファンブック

第一章 ブレイブ・ニュートン!
The Misunderstanding/ニュートンとレズビアン・フェミニズム/「反戦運動とラディカル・フェミニズムの非嫡出子」/「ラベンダー色の脅威」とラディカレズビアンズ/「レズビアンは女を愛し、リスペクトするが、同性愛の女はただ女と寝るだけ」?/「平等主義的セックス」という圧力/マニッシュ・レズビアン/トップのフェム/ボトムのブッチ/ジェンダーの「不連続性」

第二章 ジェンダーに「本物」も「偽物」もない!
ドラァグのインパクト/『マザー・キャンプ』/ニュートンからバトラーへ/「パフォーマティヴ」と「エクスプレッシブ」/ジェンダー・パフォーマティヴィティ――「演技」を例に/自由にできるわけでも決定されているわけでもなく/「絶望の政治」に抗して/「彼女は働きすぎたので休養が必要です」/“She likes her boys to be girls”/バトラーからニュートンへ

第三章 “You make me feel like a natural woman”
「女のように/男のように感じる」?/バトラーからボーヴォワールへ/「女なるものは存在しない」/「人は女に生まれない、女になる」/比喩としてのジェンダー/「この子は女の子/男の子だ!」/政治的カテゴリーとしてのセックス/「しかし、もしアレサが私に向かって歌っているのだとしたら、どうだろう?」/「自然な女/男」のレシピ

第四章 「ジェンダーをなくすんじゃなくて増やそう」って話
「ジェンダーをなくす」?/「偏見がなくなる日」……?/性別の超越――再び、ウィティッグの「レズビアンは女ではない」/権力とその「向こう側」/「異性愛の全面否定」の帰結/ウィティッグの小説の「威力」/再び、ブッチとフェムを少々/ジェンダーはつねに再意味化に開かれている/ジェンダーを増やそう、ってゆうか

第五章 「私たち」って誰!?
その「私たち」に私は含まれてるの?/「女たち」の隘路/同時代のフェミニストたちとともに/クレンショーの「インターセクショナリティ」/フックスの『私は女じゃないの?』/コリンズ・ビルゲの『インターセクショナリティ』/「第三世界」からの問いかけ/スピヴァクの「サバルタンは語ることができるか?」/「私は女じゃないの?」から『それが私の名前なの?』へ/「私たち」の絶望と希望

第六章 「クィア理論って何?」
クィア理論の古典?/クィアって何?/エイズ危機とエイズ・アクティヴィズム/エイズ・アクティヴィズムからクィア・ポリティクスへ/「とりあえずの連帯」/パフォーマンスの政治/クィア理論って何?/批判的にクィアしよう/「対話」は難しい、それでも……

エピローグ――〈トラブル〉の共鳴
ねえ、気づいてたかな?/たくさんの「源」/『ジェンダー・トラブル』の「フェミニスト的記憶」/アカデミズムの外で/「可能性を開く」こと/「非現実化」に抗して/〈トラブル〉の共鳴

あとがき


Author
藤高 和輝 Kazuki Fujitaka
1986年、大阪市出身。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。同科助教を経て、京都産業大学文化学部准教授。専門は現代思想、フェミニズム、クィア理論、トランスジェンダー研究。
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