共産主義黒書〈アジア篇〉
¥1,870 ($11.99)
各国の共産党政権が行ったテロルや抑圧の過程は、ソ連で練り上げられた母型から派生している。とりわけ中国、北朝鮮、カンボジアなど、アジア共産主義におけるそれは、犠牲者の総数ではソ連を凌駕し、酸鼻も極限に到った。その特徴は、過剰なまでのイデオロギー化と主意主義にある。「正しい思想」による意識の専有、人間の分類と再編成への意志、そして階級敵に対する絶滅政策の発動。この死のプログラムを社会全体に適用することに、政権はある期間成功する―。なぜ共産主義はかくも血塗られたものとなったのか。アジアでの実態とともに問う。
[出版社より]
著 者|ステファヌ・クルトワ/ジャン=ルイ・マルゴラン
訳 者|高橋武智
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,700円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|576
ISBN|978-4-480-09774-3
発 行|2017年01月
Contents
第2部 アジアの共産主義——「再教育」と虐殺のあいだ
中国―夜のなかへの長征
北朝鮮・ベトナム・ラオス―竜を産み落としたもの
カンボジア―目をおおうばかりの犯罪の国で
結論
なぜだったのか?
Author
ステファヌ・クルトワ Stéphane Courtois
1947年生まれ。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究員。『共産主義』誌編集長。専門はロシア・ソ連史、共産主義の歴史。著書に、Le PCF dans la guerre(『戦時中のフランス共産党』)、Communisme et Totalitarisme(『共産主義と全体主義』)など。
ジャン=ルイ・マルゴラン Jean-Louis Margolin
1952年生まれ。プロヴァンス大学講師、同大東南アジア研究所(CNRS)研究員。専門は20世紀アジア史。著書に、Violences et crimes du Japon en guerre : 1937-1945(『戦時期日本の暴力と犯罪:1937-1945』など。
Translator
高橋 武智 Taketomo Takahashi
1935年東京生まれ。東京大学仏文科卒。同大学院で18世紀仏文学・思想を専攻。現在、翻訳家、著述家。主な訳書に『SHOAH』(作品社)『崩壊したソ連帝国』(藤原書店)など。