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貞淑という悪徳、“不真面目な”ヒロインたち、不条理にキラキラのポストモダン、結婚というタフなビジネス……。
「男らしさ」「女らしさ」の檻を解き放て! 注目の批評家が贈る〈新しい視界がひらける〉本
・ジュリエットがロミオにスピード婚を迫った訳とは?
・フェミニズムと優生思想が接近した危うい過去に学ぶ
・パク・チャヌク映画『お嬢さん』の一発逆転!〈翻案の効用〉とは
・『マッドマックス』の主人公がもつケアの力と癒やし
・「マンスプレイニング」という言葉はなぜ激烈な反応を引き起こすのか……etc.
閉塞する現代社会を解きほぐす、鮮烈な最新批評集!
[出版社より]
著 者|北村紗衣
出版社|文藝春秋
定 価|1,600円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|288
ISBN|978-4-16-391560-9
初 版|2022年06月
Contents
プロローグ:ザ・マスタープラン
フェミニストの鍵貸します
あの服が着てみたいけど…素敵なドレスの誘惑と抑圧
スモームのBB、スタイネムのマリリン——フェミニストが愛したセックスシンボルたち
ありがとう、ミス・オルセン——『アパートの鍵貸します』
フェミニズムと優生思想が接近した「危うい過去」から学べること——未来を見据えたフェミニストになるため ほか
時をかけるヒロイン
女の子のためのおバカ映画——不真面目なヒロイン映画の系譜
反恋愛映画としての『ハーレイン・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 ほか
男たちのデス・ロード
なぜ、説教したがらない男たちも「マンスプレイニング」と言われると驚くのか?——言葉が持つ力を考える
男の子はいかにして「男らしさの檻」に入れられるのか——自由は実は自由じゃない ほか
結婚というタフなビジネス
ジェーン・オースティンとジョージ・ムアのヒロインたち
シェイクスピア劇のカップルたち スピード婚の背景とは? ほか
めぐりあう女たち
私たちは帝国だったんだけど、とはいえ私はストームトルーパーにすらなれないかもしれない——『スター・ウォーズ』とファンガール
あしながおばさんとシンデレラ——『SKIN/スキン』における女性 ほか
Author
北村 紗衣 Sae Kitamura
1983年、北海道士別市生まれ。専門はシェイクスピア、フェミニスト批評、舞台芸術史。東京大学の表象文化論にて学士号・修士号を取得後、2013年にキングズ・カレッジ・ロンドンにて博士号取得。現在、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち──近世の観劇と読書』 (白水社、2018)、訳書にキャトリン・モラン『女になる方法──ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記』(青土社、2018)など。
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