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動物の権利運動の理論的基盤。
不滅の名著、30余年ぶりの全面改訂版を完全新訳。最新のデータと議論にもとづき本文の3分の2を書き換え、さらに気候変動や新型ウイルスなど新たなトピックを盛り込んで、21世紀の緊急課題に応える。序論=ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』)。
[出版社より]
「すべての存在に公正な社会を目指す新世代の意欲をかきたてるだろう」
──ホアキン・フェニックス
「70年代に本書を読んで以来、私は肉を食べるのをやめた。もしこの改訂版を読んでいたら、もっと早くビーガンになっていただろう」
──ジェーン・グドール
「動物解放運動の原点ともいえる必読書が新たに生まれ変わった」
──J・M・クッツェー
「シンガーの徹底した利他主義が我々を不快にするなら、それだけで本書を読む理由がある」
──リチャード・ドーキンス
著 者|ピーター・シンガー
訳 者|井上太一
出版社|晶文社
定 価|4,000円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|448
ISBN|978-4-7949-7454-9
発 行|2024年12月
Contents
序論 ユヴァル・ノア・ハラリ
二〇二三年版緒言
第一章 全ての動物は平等である
あるいは、人間の平等を基礎づける倫理原則が平等な配慮を動物たちにも広げるべきだと求める理由
第二章 研究のための道具
違う、これは人命を救うこととは何の関係もない
第三章 工場式畜産に抗して
あるいは、あなたの晩餐が動物だった時に起きたこと
第四章 種差別なき生活
気候変動と闘い、健康な生活を楽しみながら
第五章 人(マン)の支配
種差別小史
第六章 今日の種差別
動物解放への反論と、その克服による前進
謝辞
レシピ集
訳者解題
原注
索引
Author
ピーター・シンガー Peter Singer
1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人。著書に『なぜヴィーガンか?──倫理的に食べる』(児玉聡・林和雄訳、晶文社、2023年)、『飢えと豊かさと道徳』(児玉聡監訳、勁草書房、2018年)、『あなたが救える命──世界の貧困を終わらせるために今すぐできること』(児玉聡・石川涼子訳、勁草書房、2014年)、『実践の倫理 新版』(山内友三郎・塚崎智監訳、昭和堂、1999年)など。『ザ・ニューヨーカー』誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、『タイム』誌では「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。
Translator
井上 太一 Taichi Inoue
翻訳家・執筆家。動物倫理やビーガニズムを専門領域とし、フェミニズム関連の文献翻訳にも携わる。著書に『動物倫理の最前線』(人文書院、2022年)、『今日からはじめるビーガン生活』(亜紀書房、2023年)、『動物たちの収容所群島』(あけび書房、2023年)、訳書にディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』(人文書院、2019年)、サラット・コリング『抵抗する動物たち』(青土社、2023年)、キャスリン・バリー『セクシュアリティの性売買』(人文書院、2024年)など。趣味は料理研究と語学(おもにユーラシア諸語)。
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