生活史の方法——人生を聞いて書く
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生活史の方法——人生を聞いて書く

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第一人者による、最良の手引き。

「ひとりの人間の、人生の語り」が生活史です。この本は、生活史を聞いて原稿を書き、冊子にまとめて作品とするための手引きとして書かれています。生活史の美しさ・おもしろさから、そのむずかしさ・暴力性まで、これまでの考えをまとめた一冊です。

「この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。……聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です」
[出版社より]


著 者|岸政彦
出版社|筑摩書房[ちくま新書]
定 価|950円+税
判 型|新書版/並製
頁 数|304

ISBN|978-4-480-07713-4
発 行|2025年11月


Contents
はじめに――生活史を聞いて、書く
作品としての生活史/誰にでもできること/たくさんの生活史/語りを残す

第一章 生活史とは何か
1 生活史とは
生活史からわかること/生活史のおもしろさ/人生、歴史、意味/広がる生活史
2 生活史の事例

第二章 語り手と出会う ―― 調査という「社会関係」
1 どうやって語り手と出会うか
2 トラウマを抱えた人びと、差別され排除された人びと
安易な理解/聞かないと残らない声/語りの搾取
3 構造的な聞きにくさ
調査の現実/社会的つながりの外へ
4 分断そのものを研究する
『地元を生きる』の調査/聞きやすい範囲
5 「聞き取り調査」ということ自体のわかりにくさ
もっとも聞きづらいひと/「普通」の人びとへの調査
6 分断を乗り越える
打越正行という希望/那覇のスナックで/時間をかけて関わる/当事者性とはなにか
7 関係性の網の目の中で
8 キーパーソン、リーダー、活動家
9 語り手と聞き手のジェンダーについて
中立の語りはない/語り手のジェンダー/聞き手のジェンダー/安心して語れる場をつくる

第三章 調査の進め方
1 調査のプロセスに入る
2 聞き取りの依頼とアポ取り
電話でのアポ取り/メールでの依頼/理解のされにくさ
3 インタビューの場所
カラオケボックスとラブホテル/意味をもつ場所
4 手土産
相手に合わせて選ぶ/手土産のもつ意味
5 名刺、同意書、「調査のお願い」
調査倫理/同意の意味
6 録音とメモ、ファイルの管理
カセットテープとがっちゃんこ/レコーダー類/参与観察/録音のタイミング/メモ/音環境/バックアップ
7 謝礼、お礼、聞き取りの後
謝礼とお礼/語り手との関係を続けるべきか
8 ゆっくり休む

第四章 語りの聞き方
1 積極的に受動的になる、あるいはピントを合わせない集中
話を聞くとはどういうことか/言葉の連鎖/積極的に受動的になる/ピントを合わせない集中
2 質問をする/しない
最初の質問/事実関係だけを聞かない/物語は生きている
3 「一般論」と生活史
一般論には一般論しか返ってこない/一般的な語り/千差万別な定型
4 差別的表現とどのように向き合うか
5 ぜんぶは聞けない
たまたま語られたこと/それぞれの方法
6 聞き手の自己開示
応答責任/前もっての共有

第五章 聞き手から書き手へ――編集と製本
1 文字化する
AIと文字起こし/時間と労力
2 編集する
そのまま残す/記録されないこと/文字のほうが情報量が多い/すべてを再現しなくていい/匿名化の問題/特定できる場合/匿名化の方法/「ウラ」をとること
3 本人チェック
例外中の例外/本人チェックのやり方
4 印刷・製本

おわりに
読書案内


Author
岸 政彦 Masahiko Kishi
1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に『同化と他者化』『街の人生』『断片的なものの社会学』『ビニール傘』『マンゴーと手榴弾』『図書室』『リリアン』、共著に『地元を生きる』『生活史論集』、編著に『東京の生活史』『沖縄の生活史』『大阪の生活史』『調査する人生』など多数。
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