増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる ——答えを急がず立ち止まる力
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変化の激しい現代社会で、どう自分の足場を築くことができるのか。安易な解決に走らず、問いとともに生きる方法はあるのか。哲学者と公共政策学者が、陰謀論から生成AIまで議論する。令和の人文を象徴する鼎談が、約4万字の増補をくわえて文庫化。解説=三宅香帆。
[出版社より]


著 者|谷川嘉浩・朱喜哲・杉谷和哉
出版社|筑摩書房[ちくま文庫]
定 価|1,200円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|432

ISBN|978-4-480-44109-6
発 行|2026年06月


Contents
はじめに
    
第一の対話 2022/04/04
▼イントロダクション ナラティヴと陰謀論をめぐって
第1章 「一問一答」的世界観から逃れる方法――陰謀論、対人論証、ファシリテーション
第2章  自分に都合のいいナラティヴを離れる方法——フィクション、言葉遣い、疲労の意味

第二の対話 2022/05/07
▼イントロダクション 地球を覆い尽くすアテンションエコノミー    
第3章 「アイヒマンにならないように自分の頭で考えよう」という言葉に乗れない理由——コンサンプション(消費)、アテンション(注目)、インテンション(意図)
第4章 信頼のためには関係が壊れるリスクを負わねばならない——マーケティング、トラスト、脱常識
第5章 「言葉に乗っ取られない」ために必要なこと——SNS、プライバシー、言葉の複数性

第三の対話――2022/07/16
▼イントロダクション 徳と観察をめぐって    
第6章 自分のナラティヴ/言葉を持つこと——倫理、相対化、ナッジ
第7章 公と私を再接続するコーポラティヴ・ヴェンチャー——関心、実験、中間集団
第8章 イベントとしての日常から、エピソードとしての日常へ——観察、対話、ナラティヴ

第四の対話――2025/08/05
第9章 ネガティヴ・ケイパビリティにとって孤独とは何か——政治、クラフト、オルタナティヴ
第10章 AI時代の言葉を哲学する——ケア、孤独、熱狂
第11章 言葉はごまかせないもの——メタファー、沈黙、責任

解説 三宅香帆「饒舌な時代に、それでも言い淀む瞬間」    
索引


Author
谷川 嘉浩 たにがわ・よしひろ
1990年生まれ。京都市在住の哲学者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都市立芸術大学美術学部デザイン科講師。哲学者ではあるが、活動は哲学に限らない。個人的な資質や哲学的なスキルを横展開し、新たな知識や技能を身につけることで、メディア論や社会学といった他分野の研究やデザインの実技教育に携わるだけでなく、ビジネスとの協働も度々行ってきた。著書に『スマホ時代の哲学――失われた孤独をめぐる冒険』(ディスカバートゥエンティワン)『鶴見俊輔の言葉と倫理――想像力、大衆文化、プラグマティズム』(人文書院)、『信仰と想像力の哲学――ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房)。

朱喜哲 ちゅ・ひちょる
1985年、大阪府生まれ。哲学者。大阪大学社会技術共創研究センター招へい准教授ほか。著作に『〈公正〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『バラバラな世界で共に生きる』(NHK出版新書)など。

杉谷和哉 すぎたに・かずや
1990年、大阪府生まれ。公共政策学者。岩手県立大学総合政策学部准教授。著作に『日本の政策はなぜ機能しないのか?』(光文社新書)、『エビデンスの罠』(PHP新書)など。
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