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みんなのコミュニズム

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いまの世界、マジ限界。
次の「私たちの、私たちによる、私たちのための」世界をつくるためのささやかな物語。

蔓延する資本主義リアリズムを打破して次の道を思い描くために必要なセオリーは「コミュニズム」!
でもさ、それってだいじょうぶなの?サヨクってヤバくね……?
ってほんとかな。

ドイツの人気アクティビストがシンプルな物語で力強く「ラディカルな夢を見ることは可能で、価値があること」を教えてくれます。ドイツ、スペイン、アメリカでもミレニアム世代を中心に熱狂的な支持を集めたコモンの物語が、あなたに「革命」の勇気を与えてくれるでしょう。
[出版社より]


著 者|ビニ・アダムザック
訳 者|橋本紘樹
出版社|堀之内出版
定 価|1,600円+税
判 型|B6変型判
頁 数|144

ISBN|978-4-909237-46-0
初版|2020年3月


■企画・斎藤幸平(マルクス研究者)さんより
ドイツやイギリス、南アフリカ。私が海外でマルクスや資本主義に関する講演すると熱心な若者たちに質問をされて、時にはこっちがたじろぐほどの熱気を感じる。
「マジ限界」な今の社会をどうしたらいいか、みんなが考えたり行動することが、実に自然だ。
それは、もしかしたらうまくいかないかもしれない。
1度じゃなく、何度も。
でも、何もしなければ変わらないことを知っているから、みんな考えるし、行動してる。
ある時、ドイツの書店でビニの『みんなのコミュニズム』をみつけた。
短い寓話の中で、やっぱり失敗は繰り返されている。
でも、それは問題じゃない。
自分の力で考えて前に進もうとすることが大事なんだ。
ビニは 「ラディカルな夢をみることは可能で、価値があること。」と書いている。
ここに私が加えるなら、「そして、実現できること。」
まずはこの本を読んでほしい。
そしてコミュニズムを知り、失敗をおそれずトライして、夢みたいな社会を現実のものにしよう。

■訳者・橋本紘樹(ドイツ文学・思想研究者)さんより
「コミュニズム」がどんな理念で、どんなふうに役に立つのか、きちんと説明することって難しい。この本はまず、とっても面白い物語でそれを伝えてくれる。後半のエッセイは、難しい言葉が並んでいて少し厄介。でも、世界の見方を変えてくれる知的な材料にあふれている。「コミュニズムなんてきれいごとだし、時代遅れ」、って思う人もぜひ手に取ってほしい。相手の戦略をしっかり知っておかないと、批判もできないんだから。


Author
ビニ・アダムザック Bini Adamczak
1979年生まれ。ドイツで活動するアクティビスト。本書『KOMMUNISMUS』は世界15か国以上で翻訳された。他の著書にGestern Morgen. Uber die Einsamkeit kommunistischer Gespenster und die Rekonstruktion der Zukunft(2015),Beziehungsweise Revolution. 1917, 1968 und kommende (2017), Der schonste Tag im Leben des Alexander Berkman. Vom womoglichen Gelingen der Russischen Revolution.(2017)など。

Translator
橋本 紘樹 Hiroki Hashimoto
1992年滋賀生まれ。2017年~2019年日本学術振興会特別研究員(DC2)。2018年~大阪大学大学院医学系研究科医の倫理公共政策学特任研究員、2019年~京都大学他非常勤講師。
訳書:『アーレント=ショーレム往復書簡』岩波書店2019年(共訳:細見和之・大形綾・関口彩乃・橋本紘樹)
主要論文:「アドルノにおける二つのハイネ講演、あるいは文化批判と社会」日本独文学会機関誌『ドイツ文学』第156号(第59回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)

斎藤 幸平 (企画・翻訳協力)
1987年生まれ。大阪市立大学経済学研究科准教授。日本MEGA編集委員会編集委員。2018年、ドイッチャー記念賞を受賞。単著に『大洪水の前に』(

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