天才子役、アクション映画の大スターとなる。
「ドラゴン」と呼ばれた俳優の詩と真実。
ブルース・リーこと李小龍は、単なるクンフー俳優ではない。香港映画界に天才子役としてデビュー。メロドラマで観客の紅涙を絞らせ、アクション映画の地図を塗り替えた。享年32歳。疾風のごとき人生。アジア人の容貌ゆえにハリウッドでは差別され、ドイツ人の血を受けていたため、香港でも疑惑の眼を向けられた。この天才俳優の全作品を分析、洋の東西を越えたその哲学を論じる、アジア映画研究の決定版。
[出版社より]
著 者|四方田犬彦
出版社|筑摩書房[ちくま文庫]
定 価|1,000円+税
判 型|文庫判
頁 数|416
ISBN|978-4-480-43598-9
初 版|2019年7月
Contents
第1部
李小龍以前と以後
李小龍の生涯)
第2部
『金門女』
一九五〇年代の香港映画界
『細路祥』と『苦海明燈』
『慈母涙』から『人海孤鴻』
童星とは何か
アメリカでの武者修行
李小龍の著述活動
ハリウッドでの活躍
第3部
香港功夫映画のあゆみ
『唐山大兄』(『ドラゴン危機一発』)―移民労働者
『精武門』(『ドラゴン怒りの鉄拳』)―抗日ナショナリズム
『猛龍過江』(『ドラゴンへの道』)―西欧との対決
『死亡遊戯』―修復と神話化
李小龍の行動様式
ナショナリズムと香港の表象
李小龍の後に
ブルース・リーとイエス)
Author
四方田 犬彦 Inuhiko Yomota
1953年生まれ。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。映画と言語芸術を中心に、料理から漫画まで文化現象を批評。アジア映画関係の著書に『電影風雲』『怪奇映画天国アジア』『アジア映画の大衆的想像力』などがある。詩集に『わが煉獄』小説に『すべての鳥を放つ』、翻訳に『パゾリーニ詩集』がある。伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。
*Earliest delivery date is 10/9(Wed) (may require more days depending on delivery address).
*Tax included.
*Shipping fee is not included.More information
新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。