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映画を見るとき頭の中では何が起きているのか?
一本の映画にのめりこむために観客には何が必要か?
認知神経心理学をフル活用した、一歩先に進むための脚本術!
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脚本術ミーツ神経科学! 目や耳などの現実の情報を知覚する器官の機能から、感情や意思決定と複雑に結びつく脳神経にいたるまで、人間の知覚/認識のプロセス全体を章を追って詳細に明らかにしていく、これまでにない新しいアプローチの脚本術。
「映画を見ているときに心と脳には何が起きているのか?」ということを科学的に説明しながら、物語を語る手法(=ストーリーテリング)の原則とその戦略を明らかにする。
映画脚本だけでなく、小説、マンガ、ビデオゲームなど、あらゆる「物語」に関わる分野においても大きなヒントになる一冊。
[出版社より]
著 者|ポール・ジョセフ・ガリーノ+コニー・シアーズ
訳 者|石原陽一郎
出版社|フィルムアート社
定 価|2,400円+税
判 型|A5判/並製
頁 数|248
ISBN|978-4-8459-1925-3
初 版|2021年01月
Contents
イントロダクション あるいは、私は猫を救ってヒーローを旅立たせるべきだろうか?
第1章 情報の流れの科学
あるいは、スキーマとトップダウン型vsボトムアップ型の認知的ショートカット
第2章 メインキャラクターと感情的につながることの科学
あるいは、なぜ私は覚醒剤のディーラーが捕まりはしないか気が気でないのか?
第3章 コントラストの科学
あるいは、なぜ『スター・ウォーズ』の冒頭で巨大な宇宙船が小さな宇宙船を追うのか?
第4章 状況説明の科学
あるいは、インフォダンプの何が問題か?
第5章 原因と結果の科学
あるいは、パッカーズは本当に私がチーズヘッドをかぶらなかったから負けたのか?
第6章 共同注意の科学
あるいは、もし木が森の中で倒れる脚本を書けば、読者は途中で眠ってしまう。これで脚本を書いたことになるのだろうか?
第7章 葛藤の科学
あるいは、人々が助け合って仲良くやっていくのを二時間見ることの何が悪いのか?
第8章 想像力の科学
あるいは、側頭葉と創造的思考・創造性の諸段階
第9章 構成の問題
あるいは、脚本が売れるためにはいくつの幕が必要か?
第10章 神経科学で読みとく『スター・ウォーズ』
あるいは、ジョージ・ルーカスはいかにやり遂げたか
エピローグ
あるいは、前進しクリエイトせよ
訳者あとがき 石原陽一郎
参考文献・資料
Author
ポール・ジョセフ・ガリーノ Paul Joseph Gulino
脚本家・劇作家。多数の受賞歴あり。二本の脚本が映画化されているほか、ノンクレジット作品およびスクリプト・ドクターとして関わった作品多数。戯曲はニューヨークとロサンゼルスの劇場で上演された。南カリフォルニア大学で5年間脚本執筆を教えた後、1998年よりカリフォルニア州オレンジカウンティーのチャップマン大学で准教授を務める。著書に『Screenwriting: The Sequence Approach』(Bloomsbury, 2004)がある。
コニー・シアーズ Connie Shears
チャップマン大学心理学部准教授、認知行動療法士。専門分野は言語理解と脳。
Translator
石原 陽一郎 Yoichiro Ishihara
著書に『タッチで味わう映画の見方』、編著に『映画批評のリテラシー』、訳書に『ペドロ・アルモドバル 愛と欲望のマタドール』、『クリント・イーストウッド 孤高の騎士』(以上、フィルムアート社)、ドゥルーズ『シネマ2』(共訳)、カヴェル『眼に映る世界』(以上、法政大学出版局)など。
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