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数の発明——私たちは数をつくり、数につくられた

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“なぜ人類だけが、どこまでも数を数えられるのか。それは、ヒトが生得的に数の感覚を持っているからだ”――数は、私たちの思考に深く根付いている。だからこの説明は、一見するともっともらしい。

しかし、アマゾンには数を持たない人々が暮らしている。幼少期、宣教師の父とともにこのピダハン族と暮らし、人類学者となった著者によれば、数は車輪や電球と同じ「発明品」であるという。

「数の感覚」がまったく存在しないというわけではない。ピダハン族や乳児の調査によれば、彼らは数についてごく限られた感覚を持つ。人類は長い間、この曖昧な感覚だけで生きてきたのだ。

そして私たちも、幼い頃は数のない世界を見ていた。今、数がわかるのは、かつて発明された数体系を受け継いだからこそである。各地の言語には、身体やさまざまな物を足がかりに発明が起きた跡が残されている。そしてピダハン族のように、発明が起こらなかった例も存在する。

「わかったのは、ピダハンについてではなく、人類すべてに関することだ」。考古学、言語学、認知科学、生物学、神経科学に散らばる手がかりを横断し、数の発明の経緯を探り、その影響を展望する書。
[出版社より]


原 書|Numbers and the Making of Us: Counting and the Course of Human Cultures
著 者|ケイレブ・エヴェレット
訳 者|屋代通子
出版社|みすず書房
定 価|3,400円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|336

ISBN|978-4-622-08964-3
初 版|2021年05月


Contents
序 人間という種の成功

第一部 人間の営為のあらゆる側面に浸透している数というもの
1 現在に織り込まれている数
2 過去に彫りこまれている数
3 数をめぐる旅──今日の世界
4 数の言葉の外側──数を表す言い回しのいろいろ

第二部 数のない世界
5 数字を持たない人々
6 幼い子どもにとっての数量
7 動物の頭にある数量

第三部 わたしたちの暮らしを形作る数
8 数の発明と算術
9 数と文化──暮らしと象徴
10 変化の道具

謝辞
訳者あとがき
原注
索引


Author
ケイレブ・エヴェレット Caleb Everett
マイアミ大学人類学部教授、同学部長。専門は人類学・言語学。言語と非言語的な認知・文化・環境の相互作用に関心を持つ。著書にLinguistic relativity: Evidence across languages and cognitive domains(De Gruyter Mouton, 2013)がある。父は『ピダハン』(屋代通子訳、みすず書房、2012年)の著者のダニエル・L・エヴェレット。幼少期に宣教師の父とともにピダハン族の村で過ごした。本書はSmithsonian誌が選ぶ「2017年の10冊」に選ばれ、同年の米国出版社協会の学術出版賞The PROSE Awardを受賞した。

Translator
屋代 通子 Michiko Yashiro
翻訳家。訳書にキム・トッド『マリア・シビラ・メーリアン』、ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン』(以上、みすず書房)、トリスタン・グーリー『ナチュラル・ナビゲーション』『日常を探検に変える』(以上、紀伊國屋書店)、ケン・トムソン『外来種のウソ・ホントを科学する』、デヴィッド・G・ハスケル『木々は歌う』(以上、築地書館)など。自然科学系翻訳に取り組む傍ら、被暴力体験のある若者の自立支援に携わり、その方面の仕事ではイギリス保健省・内務省・教育雇用省『子供保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳・医学書院)などがある。

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