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韓国のアーティスト イ・ラン×『ぼのぼの』の漫画家いがらしみきお。世代・性別・国境を超えた、渾身の往復書簡。
イ・ラン『私が30代になった』に、元々ファンだったいがらし氏に帯コメントを依頼して以降意気投合した2人。コロナ禍の1年にわたって交わした手紙は、神、経済、AI、哲学、社会、映画、音楽、家族、生きること、等々尽きることなく対話が広がる。本書は韓国・日本でそれぞれ出版することになり、韓国では昨年12月にメディアチャンビより刊行。日本版には、その後に2人が書いた手紙を収録。数々の苦難のなか交わされたことばは、深い思索と愛に満ち溢れ、読み手の胸に迫る。
[出版社より]
「私と、私が愛する友達にとって最も重要なことは「安全」です。それは、暴力の被害経験がある私には特に重要なイシューです。どんな人であれ、恐れることなく外に出かけられる世の中こそが、私の望む世の中です」
——イ・ラン
「苦難の中で生きている人は尊い人だと思います。誰にとって尊いのかというと、私にとってであるし、私以外の誰かにとってであるし、世界中の苦難の中で生きている人にとってです」
―― いがらしみきお
著 者|イ・ラン/いがらしみきお
訳 |甘栗舎
出版社|タバブックス
定 価|1,800円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|248
ISBN|978-4-907053-55-0
初 版|2022年07月
Author
イ・ラン 이랑 Lang Lee
音楽、映像、文学、漫画とマルチ過ぎる才能を持ったアーチスト。その背景には、マネーから神様までと、森羅万象に渡る好奇心がある。普遍的なメッセージと先鋭的なパフォーマンスへの、世間的な賛否両論など振りきって、自ら血まみれになりながら走りつづける姿は、世代や国籍を越えて支持されている。(文=いがらしみきお)
いがらしみきお Mikio Igarashi
韓国で大人気の漫画『ぼのぼの』を創り出した1955年生まれの日本人漫画家。『ぼのぼの』のように可愛い絵だけではなく重くて深刻な作品もたくさんあるが、その中でもひとりの少年が同級生と神の存在を探す『I【アイ】』は、友達と一緒に何度でも読み返したい名作だ。同じ1986年生まれのぼのぼのとイ・ランにとっての良い友達であり、年齢、性別、国籍を問わず多様な生命体と通じ合える能力と柔軟な想像力を持った素敵な人。そして、写真を撮るたびに特有の可愛らしい笑顔を見せる人でもある。(文=イ・ラン)
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