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「少ないほうが豊か」である。
「アニミズム対二元論」というかつてない視点で文明を読み解き、成長を必要としない次なる社会を描く希望の書。ケイト・ラワース(『ドーナツ経済学が世界を救う』著者)、ダニー・ドーリング(『Slowdown 減速する素晴らしき世界』著者)ほか、世界の知識人が大絶賛。
デカルトの二元論は「人間」と「自然」を分離した。そして資本主義により、自然や身体は「外部化」され、「ニーズ」や「欲求」が人為的に創出されるようになった。資本主義の成長志向のシステムは、人間のニーズを満たすのではなく、「満たさないようにすること」が目的なのだ。
それでは、人類や地球に不幸と破滅をもたらさない、「成長に依存しない次なるシステム」とは何か? 経済人類学者が描く、かつてない文明論と未来論。
「本書が語るのは破滅ではない。語りたいのは希望だ。どうすれば、支配と採取を軸とする経済から生物界との互恵に根差した経済へ移行できるかを語ろう。」(「はじめに 人新世と資本主義」より)
[出版社より]
著 者|ジェイソン・ヒッケル
訳 者|野中香方子
出版社|東洋経済新報社
定 価|2,400円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|326
ISBN|9784492315491
発 行|2023年04月
Contents
はじめに 人新世と資本主義
第1部 多いほうが貧しい
第1章 資本主義――その血塗られた創造の物語
第2章 ジャガノート(圧倒的破壊力)の台頭
第3章 テクノロジーはわたしたちを救うか?
第2部 少ないほうが豊か
第4章 良い人生に必要なものは何か
第5章 ポスト資本主義への道
第6章 すべてはつながっている
謝辞
原注
Author
ジェイソン・ヒッケル Jason Hickel
経済人類学者。英国王立芸術家協会のフェローで、フルブライト・ヘイズ・プログラムから研究資金を提供されている。エスワティニ(旧スワジランド)出身で、数年間、南アフリカで出稼ぎ労働者と共に暮らし、アパルトヘイト後の搾取と政治的抵抗について研究してきた。近著The Divide: A Brief Guide to Global Inequality and its Solutions(『分断:グローバルな不平等とその解決策』、未訳)を含む3冊の著書がある。『ガーディアン』紙、アルジャジーラ、『フォーリン・ポリシー』誌に定期的に寄稿し、欧州グリーン・ニューディールの諮問委員を務め、「ランセット 賠償および再分配正義に関する委員会」のメンバーでもある。
Translator
野中 香方子 Kyoko Nonaka
お茶の水女子大学文教育学部卒業。主な訳書にアイザックソン『コード・ブレーカー(上下)』(共訳、文藝春秋)、サイクス『ネアンデルタール』(筑摩書房)、ヴィンス『進化を超える進化』(文藝春秋)、ウィルミア/トーランド『脳メンテナンス大全』(日経BP)、ブレグマン『Humankind 希望の歴史(上下)』(文藝春秋)、シボニー『賢い人がなぜ決断を誤るのか?』(日経BP)、ズボフ『監視資本主義』(東洋経済新報社)、イヤール/リー『最強の集中力』(日経BP)、メディナ『ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である』(東洋経済新報社)ほか多数。
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