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ルポ国威発揚——「再プロパガンダ化」する世界を歩く
¥2,640
何がわれわれを煽情するのか——? 北海道から沖縄までの日本各地、さらにアメリカ、インド、ドイツ、フィリピンなど各国に足を運び、徹底取材。歴史や文化が武器となり、記念碑や博物館が戦場となる――SNS時代の「新しい愛国」の正体に気鋭が迫る。 [出版社より] 著 者|辻田真佐憲 出版社|中央公論新社 定 価|2,400円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|400 ISBN|978-4-12-005861-5 発 行|2024年12月 Contents 【第一部】個人崇拝の最前線 1章 トランプの本拠地に潜入する 米国/トランプタワー 2章 親日台湾の新たな「聖地」 台湾/紅毛港保安堂 3章 安倍晋三は神となった 長野/安倍神像神社 4章 世界一の巨像を求めて インド/統一の像 5章 忘れられた連合艦隊司令長官 佐賀/陶山神社 6章 「大逆」の汚名は消えない 山口/向山文庫 【第二部】「われわれ」の系譜学 7章 わが故郷の靖国神社 大阪/伴林氏神社 8章 消費される軍神たち 大分/広瀬神社 9章 自衛隊資料館の苦悩 福岡/久留米駐屯地広報資料館 10章 「日の丸校長」の神武天皇像 高知/旧繁藤小学校 11章 旧皇居に泊まりに行く 奈良/HOTEL賀名生旧皇居 12章 「ナチス聖杯城」の真実 ドイツ/ヴェーヴェルスブルク城 13章 感動を呼び起こす星条旗 米国/マクヘンリー砦 【第三部】燃え上がる国境地帯 14章 祖国は敵を求めた ドイツ/ニーダーヴァルト記念碑 15章 「保守の島」の運転手たち 沖縄/尖閣神社 16章 観光資源としての北方領土 北海道/根室市役所 17章 「歴史戦」の最前線へ 長崎/軍艦島 他 18章 差別的煽情の果てに 京都府/靖国寺 19章 竹島より熱心な「島内紛争」 島根県/隠岐諸島 20章 エンタメ化する国境 インド/ワガ国境、中国/丹東 【第四部】記念碑という戦場 21章 もうひとつの「八紘一宇の塔」 兵庫/緑の塔 22章 東の靖国、西の護国塔 静岡/可睡齋 23章 よみがえった「一億の号泣」碑 岩手/鳥谷崎神社 他 24章 隠された郷土の偉人たち 秋田/秋田県民歌碑 25章 コンクリートの軍人群像 愛知/中之院 26章 ムッソリーニの生家を訪ねて イタリア/プレダッピオ 27章 記念碑は呼吸している ベトナム/マケイン撃墜記念碑 28章 けっして忘れたわけではない フィリピン/メモラーレ・マニラ1945 【第五部】熱狂と利害の狭間 29章 戦時下の温泉報国をたどる 奈良/湯泉地温泉 他 30章 発泡スチロール製の神武天皇像 岡山/高島行宮遺阯碑 31章 軍隊を求める地方の声 新潟/白壁兵舎記念館 32章 コスプレ乃木大将の軍事博物館 栃木/戦争博物館 33章 「救国おかきや」の本物志向 兵庫/皇三重塔 34章 右翼民族派を駆り立てる歌 岐阜/青年日本の歌史料館 35章 郷土史家と「萌えミリ」の威力 熊本/高木惣吉記念館 Author 辻田 真佐憲 Masanori Tsujita 1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』(文春新書)、『大本営発表』(幻冬舎新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)、監修書に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、共編書に『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)などがある。
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遠くまで歩く
¥2,090
コロナウィルス感染拡大の中、小説家のヤマネはある講座を担当することになる。PCを通して語られる受講生たちの記憶、忘れられない風景や言葉。人と人との新たな繋がりを描く長篇小説。 [出版社より] 著 者|柴崎友香 出版社|中央公論新社 定 価|1,900円+税 判 型|四六判・上製本 頁 数|376 ISBN|978-4-12-005876-9 発 行|2025年01月 Author 柴崎 友香 Tomoka Shibasaki 1973年大阪府生まれ。『きょうのできごと』で作家デビュー。『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、『春の庭』で芥川賞など受賞歴多数。著書に『その街の今は』『きょうのできごと、十年後』『千の扉』他がある。
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台湾のデモクラシー——メディア、選挙、アメリカ
¥1,188
権威主義体制が長く続いた台湾。1996年に総統の直接選挙が始まり、2000年には国民党から民進党への政権交代が実現した。今や「民主主義指数」でアジア首位に立つ。中国の圧力に晒されながら、なぜ台湾の民主主義は強靭なのか。また弱点はどこにあるか。白熱する選挙キャンペーン、特異なメディア環境、多様な言語と文化の複雑さ、そしてあらゆる点で大きな影響を及ぼすアメリカとの関係に注目し、実態を解き明かす。 [出版社より] 著 者|渡辺将人 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|980円+税 判 型|新書判 頁 数|336 ISBN|978-4-12-102803-7 初 版|2024年05月 Contents 序章 危機のデモクラシー 第1章 激変した台湾イメージ 第2章 民主化の動力と白熱する選挙 第3章 ジャーナリズムと権力批判 第4章 政治広報と「世論」戦 第5章 言語と文化、多様性の政治学 第6章 在米タイワニーズとアイデンティティ 第7章 デジタル民主主義の光と影 終章 デモクラシーの未来図 Author 渡辺将人 Masahito Watanabe 1975年、東京都生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)。米下院議員事務所・上院選本部、テレビ東京報道局経済部、政治部記者などを経て、北海道大学大学院准教授。コロンビア大学、ジョージワシントン大学、台湾国立政治大学、ハーバード大学で客員研究員を歴任。2023年より慶應義塾大学総合政策学部、大学院政策・メディア研究科准教授。専門はアメリカ政治。受賞歴に大平正芳記念賞、アメリカ学会斎藤眞賞ほか。
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ジェンダー格差——実証経済学は何を語るか
¥990
歴史・文化・社会的に形成される男女の差異=ジェンダー。その差別には近年批判が強く集まる。本書は、実証経済学の成果から就業、教育、歴史、結婚、出産など様々な事柄を取り上げ、格差による影響、解消後の可能性について、国際的視点から描く。議員の女性枠導入=クォータ制が、質の低下より無能な男性議員排除に繋がる、女性への規範が弱い国ほど高学歴女性が出産するなどエビデンスを提示。旧来の慣習や制度を問う。 [出版社より] 著 者|牧野百恵 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|900円+税 判 型|新書判 頁 数|248 ISBN|978-4-12-102768-9 初 版|2023年08月 Contents 序章 ジェンダー格差の実証とは 第1章 経済発展と女性の労働参加 第2章 女性の労働参加は何をもたらすか 第3章 歴史に根づいた格差―風土という地域差 第4章 助長する「思い込み」―典型的な女性像 第5章 女性を家庭に縛る規範とは 第6章 高学歴女性ほど結婚し出産するか 第7章 性・出産を決める権利をもつ意味 第8章 母親の育児負担―制度はトップランナーの日本 終章 なぜ男女の所得格差が続くのか Author 牧野 百恵 Momoe Makino 1975年愛知県生まれ。99年東京大学法学部卒業、2002年タフツ大学フレッチャースクール国際関係修士課程修了、同年アジア経済研究所入所。11年ワシントン大学経済学部博士課程修了、Ph.D.(経済学)。在ニューヨーク、ポピュレーション・カウンシル客員研究員を経て、現在、アジア経済研究所開発研究センター主任研究員。専攻、開発ミクロ経済学、人口経済学、家族の経済学。
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持続可能な魂の利用
¥836
会社に追いつめられ、無職になった三十女が、女性アイドルに恋して日本の絶望を粉砕!? 現実を生き抜くための最高エネルギーチャージ小説。解説=松尾亜紀子。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|中央公論新社[中公文庫] 定 価|760円+税 判 型|文庫判・並製 頁 数|280 ISBN|978-4-12-207369-2 初 版|2023年05月 Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter文学賞第1位となり、19年には『ワイルドフラワーの見えない一年』収録の「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短編部門の候補となった。
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男の子になりたかった女の子になりたかった女の子
¥814
SOLD OUT
あなたを救う“非常口”はここ。 『おばちゃんたちのいるところ』が海外で大反響の著者が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短篇集。解説=小林エリカ。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|中央公論新社[中公文庫] 定 価|740円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|264 ISBN|978-4-12-207511-5 発 行|2024年04月 Contents 天使と電子 ゼリーのエース クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る 桑原さんの赤色 この世で一番退屈な赤 許さない日 向かい合わせの二つの部屋 誰のものでもない帽子 物語 斧語り 男の子になりたかった女の子になりたかった女の子 解説 小林エリカ Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter文学賞第一位となり、19年には『ワイルドフラワーの見えない一年』収録の「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短編部門の候補となった。
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所有とは何かーーヒト・社会・資本主義の根源
¥2,310
本やスマホ、土地や家屋、雇用や資産。自分のモノとして持っていることが「所有」であり、衣食住や商品取引、資本主義の原点である。こんにちシェアやサブスクがあるのに、ヒトは所有せずにいられない。他方でヒトの生存を守る所有権が、富の偏在を生む元凶となっている。なぜだろうか? 経済学や社会学、人類学の第一線の研究者6人が、所有(権)の謎をひもとき、人間の本性や社会の成立過程、資本主義の矛盾を根底から捉えなおす。 [出版社より] 編著者|岸政彦・梶谷懐 出版社|中央公論新社[中公選書] 定 価|2,100円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|384 ISBN|978-4-12-110139-6 初 版|2023年06月 Contents 第1章 所有と規範―戦後沖縄の社会変動と所有権の再編(岸政彦) 第2章 手放すことで自己を打ち立てる―タンザニアのインフォーマル経済における所有・贈与・人格(小川さやか) 第3章 コンヴェンション(慣習)としての所有制度―中国社会を題材にして(梶谷懐) 第4章 経済理論における所有概念の変遷―財産権論・制度設計から制度変化へ(瀧澤弘和) 第5章 資本主義にとっての有限性と所有の問題(山下範久) 第6章 アンドロイドは水耕農場の夢を見るか?(稲葉振一郎) Editor & Author 岸 政彦 Masahiko Kishi 京都大学大学院文学研究科教授。1967年生まれ。社会学者・作家。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。著書に『断片的なものの社会学』、『リリアン』(第38回織田作之助賞)など。編著に『東京の生活史』(第76回毎日出版文化賞)など。 梶谷 懐 Kai Kajitani 神戸大学大学院経済学研究科教授。1970年生まれ。専門は現代中国経済。神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学)。中国人民大学に留学(財政金融学院)。著書に『現代中国の財政金融システム』(第29回大平正芳記念賞)など。
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あとは切手を、一枚貼るだけ
¥770
SOLD OUT
きみはなぜ、まぶたを閉じて生きると決めたの——。 かつて愛し合い、今は遠く隔たった「私」と「ぼく」。交わす言葉、ぬくもりの記憶、十四通の手紙から、やがて浮かび上がる哀しい秘密に、どこであなたは気づくでしょうか。互いの声に耳を澄まして編み上げた唯一無二の物語。その執筆過程を振り返る著者対談を収録。届くはずのない光をとらえ、偶然が必然に変わる、純水のように豊かな小説世界。 唯一無二の作品の執筆過程を振り返る、文庫版のための著者対談を収録。 [出版社より] 著 者|小川洋子/堀江敏幸 出版社|中央公論新社[中公文庫] 定 価|700円+税 判 型|文庫判 頁 数|312 ISBN|978-4-12-207215-2 初 版|2022年06月 Author 小川 洋子 Yoko Ogawa 1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞 堀江 敏幸 Toshiyuki Horie 1964年、岐阜県生まれ。「熊の敷石」で芥川賞、『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、『正弦曲線』で読売文学賞、『その姿の消し方』で野間文芸賞を受賞。
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現代音楽史——闘争しつづける芸術のゆくえ
¥990
SOLD OUT
長い歴史をもつ西洋音楽は、二十世紀に至って大きく変貌する。シェーンベルクやストラヴィンスキーに始まり、ジョン・ケージ、武満徹、バーンスタイン......。多くの作曲家が既存の音楽の解体をめざして無調、十二音技法、トーン・クラスター、偶然性の音楽などといったさまざまな技法を開発し、音の実験を繰り広げた。激動する政治や社会、思想を反映しながら時代との闘争を続ける「新しい」音楽のゆくえとは。 [出版社より] 著 者|沼野雄司 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|900円+税 判 型|新書判 頁 数|296 ISBN|978-4-12-102630-9 初 版|2021年01月 Contents 第1章 現代音楽の誕生 第2章 ハイブリッドという新しさ 第3章 ファシズムの中の音楽 第4章 抵抗の手段としての数 第5章 電子テクノロジーと「音響」の発見 第6章 一九六八年という切断 第7章 新ロマン主義とあらたなアカデミズム 第8章 二十一世紀の音楽状況 Author 沼野雄司 Yuji Numano 1965年(昭和40年)、東京都に生まれる。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。東京音楽大学助教授、米ハーヴァード大学客員研究員などを経て、桐朋学園大学教授。著書『エドガー・ヴァレーズ=孤独な射手の肖像』(春秋社、2019年、吉田秀和賞受賞)など。
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現代美術史——欧米、日本、トランスナショナル
¥1,056
20世紀以降、芸術概念は溶解し、定義や可能性を拡張した新しい潮流が続々と生まれている。アーティストは、差別や貧困のような現実、震災などの破局的出来事とどう格闘しているのか。美術は現代をいかに映し、何を投げかけたか。本書は難解と思われがちな現代美術を、特に第二次世界大戦後の社会との関わりから解説、意義づける。世界中の多くの作家による立体、映像、パフォーマンスなど様々な作品で紡ぐ、現代アート入門。 [出版社より] 著 者|山本浩貴 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|960円+税 判 型|新書判 頁 数|336 ISBN|978-4-12-102562-3 初 版|2019年10月 Contents 前史―社会的芸術運動の萌芽 第1部 欧米編 拡大された芸術の概念/一九六〇年代~八〇年代 芸術における関係性をめぐって/一九九〇年代~現在 第2部 日本編 ひしめき合う前衛美術/一九六〇年代~八〇年代 「大きな物語の終焉」後の芸術/一九九〇年代~現在 第3部 トランスナショナルな美術史 越境する芸術——戦後ブリティッシュ・ブラック・アート 脱帝国の技法——東アジア現代美術と植民地主義の遺産 美術と戦争―豊かな可能性の裏面として Author 山本浩貴 Hiroki Yamamoto 1986年千葉県生まれ。2010年一橋大学社会学部卒業。2018年ロンドン芸術大学博士課程修了(PhD)。2013年から2018年までロンドン芸術大学TrAIN研究センターに博士研究員として在籍。韓国・光州のアジア・カルチャー・センター(ACC)でのリサーチ・フェローを経て、現在は香港理工大学デザイン学部ポストドクトラル・フェロー。
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ドミトリーともきんす
¥1,320
SOLD OUT
不思議な学生寮「ともきんす」。2階には、科学を勉強する学生さん4人が住んでいます−。時空を超えて朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹と出会った、ひと組の親子の物語。漫画で描く、自然科学の読書案内。 [出版社より] 著 集|高野文子 出版社|中央公論新社 定 価|1,200円+税 判 型|B5判・上製 頁 数|126 ISBN|978-4-12-004657-5 発 行|2014年09月 Contents 球面世界 ドミトリーともきんす トモナガ君 おうどんです/朝永振一郎「鏡のなかの物理学」 トモナガ君 泣かないで/朝永振一郎「滞独日記」 マキノ君 お正月です/牧野富太郎「松竹梅」 ナカヤ君 お手紙です/中谷宇吉郎「簪を挿した蛇」 ナカヤ君 コタツです/中谷宇吉郎「天地創造の話」 マキノ君 蝶々です/牧野富太郎「なぜ花は匂うか?」 Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。 Author 高野 文子 Fumiko Takano 1957年新潟県生まれ。看護師として勤める傍ら、79年に商業誌デビュー。82年に日本漫画家協会優秀賞、2003年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。作品集に「絶対安全剃刀」など。
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服を作る モードを超えて 増補新版
¥1,650
40年にわたるキャリアの中で、世界に衝撃を与え続けてきたファッション・デザイナー山本耀司。生い立ちから現在までを語った貴重な証言と100の質問で、魅力と創造の核心を明らかにする。新章を追加した増補新版。 [出版社より] 著 者|山本耀司・宮智泉[聞き手] 出版社|中央公論新社 定 価|1,500円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|185 ISBN|978-4-12-004505-9 初 版|2019年05月 Author 山本 耀司 Yoji Yamamoto 1943年東京都生まれ。株式会社ワイズ設立。北野武の映画作品「BROTHER」「Dolls」等の衣装を手がける。紫綬褒章受章。フランスより芸術文化勲章コマンドゥールを叙勲される。
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ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史
¥1,056
アメリカの世界覇権が翳りを見せるなか、欧州で主導権を握り、存在感を増すドイツ。だが英仏など周辺国からの反撥は根強い。そこには歴史的経緯や、経済をはじめとする国力の強大化への警戒感だけでなく、放漫財政を指弾し、難民引き受けや環境保護を迫るなど、西欧的=「普遍」的価値観に照らした「正しさ」を他国にも求める姿勢がある。二千年にわたる歴史を繙き、ドイツはいかにして「ドイツ」となったのかをさぐる。 [出版社より] 著 者|今野元 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|960円+税 判 型|新書判 頁 数|360 ISBN|978-4-12-102666-8 初 版|2021年10月 Contents 第1章 発展(九~一七八九年)——ローマ=ゲルマン世界の「普遍」支配 ローマ世界とゲルマン世界との融合 キリスト教的世界を狙うドイツ 宗教改革・宗教戦争・宗派共存 第2章 抵抗(一七八九~一九四五年)——ドイツ「固有」の自己主張 フランス革命と新しい「普遍」の登場 欧州勢力均衡とドイツ連邦 ドイツ帝国の勃興と孤立 ドイツ国民国家の共和制的再編 大ドイツ帝国の興亡 第3章 萎縮(一九四五~一九九〇年)——ドイツ「固有」の自己否定 国家消滅と「修正による再出発 二つの「普遍」大国に従属する東西ドイツ ドイツ的過去の封印 「六八世代」と「破壊による再出発」 歴史家論争から憲法愛国主義・多文化主義へ 第4章 再生(一九九〇~二〇二一年)——新しい「普遍」支配と「固有」の復権 「九〇年世代」の登場 「六八年世代」にいよるドイツの大国化 国民的尊厳の再構築 甦る君主制・教会・軍隊の伝統 「知的戒厳令体制」への反抗 「過去の克服」のブーメラン効果 東独の植民地化とオスタルギー Author 今野元 Hajime Konno 1973年(昭和48年)、東京都に生まれる。ベルリン大学第一哲学部歴史学科修了、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、Dr. phil、博士(法学)(東京大学)、愛知県立大学専任講師、准教授を経て、現在、愛知県立大学外国語学部教授。専門は欧州国際政治史、ドイツ政治思想史、日本近現代史。
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サラ金の歴史 消費者金融と日本社会
¥1,078
個人への少額の融資を行ってきたサラ金や消費者金融は、多くのテレビCMや屋外看板で広く知られる。戦前の素人高利貸から質屋、団地金融などを経て変化した業界は、経済成長や金融技術の革新で躍進した。だが、バブル崩壊後、多重債務者や苛烈な取り立てによる社会問題化に追い詰められていく。本書は、この一世紀に及ぶ軌跡を追う。家計やジェンダーなど多様な視点から、知られざる日本経済史を描く意欲作。 [出版社より] 著 者|小島庸平 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|980円+税 判 型|新書判 頁 数|360 ISBN|978-4-12-102634-7 初 版|2021年0 2月 Contents 序章 家計とジェンダーから見た金融史 第1章 「素人高利貸」の時代―戦前期 第2章 質屋・月賦から団地金融へ―一九五〇~六〇年代 第3章 サラリーマン金融と「前向き」の資金需要―高度経済成長期 第4章 低成長期と「後ろ向き」の資金需要―一九七〇~八〇年代 第5章 サラ金で借りる人・働く人―サラ金パニックから冬の時代へ 第6章 長期不況下での成長と挫折―バブル期~二〇一〇年代 終章 「日本」が生んだサラ金 Author 小島 庸平 Yohei Kojima 1982年東京都生まれ。東京大学大学院経済学研究科准教授。2011年、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。東京農業大学国際食料情報学部助教などを経て現職。著書に『大恐慌期における日本農村社会の再編成』(ナカニシヤ出版、2020年、日経・経済図書文化賞受賞)など。
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ロヒンギャ危機 「民族浄化」の真相
¥968
SOLD OUT
ロヒンギャは、ミャンマー西部に住むイスラーム系民族のひとつだ。軍事政権下、国籍が与えられないなど長く差別されてきた。2017年の国軍による掃討作戦以降、大量の難民が発生し、現在100万人が隣国のキャンプで暮らす。民主化運動の指導者アウンサンスーチーはなぜ「虐殺」を否定するのか。本書は、複雑な歴史的背景やミャンマーをめぐる国内・国際政治を通し、アジア最大の人道・人権問題の全貌を示す。 [出版社より] 著 者|小島庸平 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|880円+税 判 型|新書判 頁 数|272 ISBN|978-4-12-102629-3 初 版|2021年01月 Contents 序章 難民危機の発生 第1章 国民の他者―ラカインのムスリムはなぜ無国籍になったのか 第2章 国家による排除―軍事政権下の弾圧と難民流出 第3章 民主化の罠―自由がもたらした宗教対立 第4章 襲撃と掃討作戦―いったい何が起きたのか 第5章 ジェノサイド疑惑の国際政治―ミャンマー包囲網の形成とその限界 終章 危機の行方、日本の役割 Author 中西嘉宏 Yoshihiro Nakanishi 1977年、兵庫県生まれ。2001年、東北大学法学部卒業。07年、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科より博士(地域研究)取得。日本貿易振興機構・アジア経済研究所研究員などを経て、2013年より京都大学東南アジア研究所准教授、17年、同大学東南アジア地域研究研究所(組織統合により改称)准教授。著書『軍政ビルマの権力構造―ネー・ウィン体制下の国家と軍隊 1962‐1988』(京都大学学術出版会、2009年、第26回大平正芳記念賞)ほか。
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いのっちの手紙
¥1,540
SOLD OUT
双極性障害の当事者である坂口氏と、精神科医の斎藤氏によるスリリングな往復書簡。 「いのちの電話」ならぬ「いのっちの電話」と称して自らの携帯電話番号を公開し、10年間で2万人の「死にたい」と思う人々の電話を受けてきた坂口氏に、治療とケアの専門家である斎藤氏が聞く。 《苦しんでいる人が〈治る〉技術を教えてください――》 人が人を助けるとは、どういうことなのか? 12通の、いのちをめぐる対話の記録。 [出版社より] 著 者|斎藤環・坂口恭平 出版社|中央公論新社 定 価|1,400円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|256 ISBN|978-4-12-005477-8 初 版|2021年11月 Contents 1 傾聴/境界 2 治療/フィールドワーク 3 脆弱さ/柔らかさ 4 自己愛/承認欲求 5 流れ/意欲 6 悟り/変化 Author 斎藤 環 Tamaki Saito 1961年岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。著書に『世界が土曜の夜の夢なら』(角川財団学芸賞)『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤との共著・小林秀雄賞)など多数。 坂口 恭平 Kyohei Sakaguchi 1978年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。東日本大震災後の2011年5月、故郷熊本で独立国家の樹立を宣言、その経緯を綴った『独立国家のつくりかた』が話題となる。
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おばちゃんたちのいるところ
¥704
SOLD OUT
追いつめられた現代人のもとへ、八百屋お七や皿屋敷のお菊が一肌ぬぎにやってくる。お化けの妖気が心のしこりを解きほぐす、ワイルドで愉快な連作短篇集。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|中央公論新社[中公文庫] 定 価|640円+税 判 型|文庫判 頁 数|264 ISBN|978-4-12-206769-1 初 版|2019年08月 Contents みがきをかける 牡丹柄の灯籠 ひなちゃん 悋気しい おばちゃんたちのいるところ 愛してた クズハの一生 彼女ができること 燃えているのは心 私のスーパーパワー 最後のお迎え チーム・更科 休戦日 楽しそう エノキの一生 菊枝の青春 下りない Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter文学賞第一位となり、19年には『ワイルドフラワーの見えない一年』収録の「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短編部門の候補となった。
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現代中国の秘密結社 マフィア、政党、カルトの興亡史
¥1,012
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天安門事件、新型コロナ流行、香港デモ、薄熙来事件、アリババ台頭、孔子学院、千人計画――。激動する国家にうごめく「秘密結社」を知らないで、どうやって現代中国がわかるのか?清朝に起源を持ちいまなお各国に存在するチャイニーズ・フリーメーソン「洪門」、中国共産党の対外工作を担う「中国致公党」、カルト認定され最大の反共組織と化す「法輪功」。大宅壮一ノンフィクション賞作家が、「中国の壊し方」と「天下の取り方」に迫り、かれらの奇怪な興亡史を鮮やかに描き出す。 [出版社より] 著 者|安田峰俊 出版社|中央公論新社[中公新書ラクレ] 定 価|920円+税 判 型|新書判 頁 数|328 ISBN|978-4-12-150716-7 初 版|2021年02月 Contents 第一章 洪門と青幇の近現代史 第二章 現代中国の洪門「中国致公党」 第三章 世界の洪門 第四章 法輪功 第五章 全能神 第六章 新天地教会と新宗教たち Author 安田 峰俊 Minetoshi Yasuda 1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。2019年、『八九六四―「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)で大宅壮一ノンフィクション賞・城山三郎賞をダブル受賞。他に著書多数。
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リベラルとは何か——17世紀の自由主義から現代日本まで
¥902
現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。 [出版社より] 著 者|田中拓道 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|820円+税 判 型|新書判 頁 数|224 ISBN|978-4-12-102621-7 初 版|2020年12月 Contents 第1章 自由放任主義からリベラルへ 第2章 新自由主義vs.文化的リベラル 第3章 グローバル化とワークフェア競争国家 第4章 現代リベラルの可能性 第5章 排外主義ポピュリズムの挑戦 第6章 日本のリベラル―日本のリベラルをどうとらえるか 終章 リベラルのゆくえ Author 田中拓道 Takuji Tanaka 1971年、兵庫県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、フランス社会科学高等研究院DEA課程修了、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。北海道大学法学部講師、新潟大学法学部准教授などを経て、2010年より一橋大学大学院社会学研究科准教授、15年より同教授。専門は政治理論、比較政治。
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民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代
¥902
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現代の日本で、暴動を目撃する機会はまずないだろう。では、かつてはどうだったのか。本書は、新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺という四つの出来事を軸として、日本近代の一面を描く。権力の横暴に対する必死の抵抗か、それとも鬱屈を他者へぶつけた暴挙なのか。単純には捉えられない民衆暴力を通し、近代化以降の日本の軌跡とともに国家の権力や統治のあり方を照らし出す。 [出版社より] 著 者|藤野裕子 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|820円+税 判 型|新書判 頁 数|240 ISBN|978-4-12-102605-7 初 版|2020年08月 Contents 序章 近世日本の民衆暴力 第1章 新政反対一揆―近代化政策への反発 第2章 秩父事件 第3章 都市暴動、デモクラシー、ナショナリズム 第4章 関東大震災時の朝鮮人虐殺 第5章 民衆にとっての朝鮮人虐殺の論理 Author 藤野 裕子 Yuko Fujino 1976年生まれ。東京女子大学現代教養学部准教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。著書『都市と暴動の民衆史』(有志舎、2015年、第42回藤田賞受賞)など。
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たちどまって考える
¥924
パンデミックを前にあらゆるものが停滞し、動きを止めた世界。17歳でイタリアに渡り、キューバ、ブラジル、アメリカと、世界を渡り歩いてきた漫画家・ヤマザキマリさんにとって、これほど長い期間、家に閉じこもって自分や社会と向き合った経験はありませんでした。でもそこで深く深く考えた結果、「今たちどまることが、実は私たちには必要だったのかもしれない」という想いにたどり着いています。 この先世界は、日本はどう変わる? 黒死病からルネサンスが開花したように、また新しい何かが生まれるのか? 混とんとする毎日のなか、それでも力強く生きていくために必要なものとは? 自分の頭で考え、自分の足でボーダーを超えて。さあ、あなただけの人生を進め! [出版社より] 著 者|ヤマザキマリ 出版社|中央公論新社[中公新書ラクレ] 定 価|840円+税 判 型|新書判 頁 数|256 ISBN|978-4-12-102610-1 初 版|2020年09月 Contents 第1章 たちどまった私と見えてきた世界 第2章 パンデミックとイタリアの事情 第3章 たちどまって考えたこと 第4章 パンデミックと日本の事情 第5章 また歩く、その日のために Author ヤマザキ マリ Mari Yamazaki 1967年東京生まれ。漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章受章。
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ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー
¥968
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ナチス・ドイツ国防軍の脱走兵は、捕らえられて死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、英米に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではない。民族殲滅に加担したくないという、生命をかけた抵抗であった。戦後、生き延びた脱走兵たちは久しく卑怯者と罵られ、存在までも否定されつづけるが、ついに軍法会議の不当な実態を暴き、名誉回復をなし遂げる。最後の脱走兵の生涯を通じて、人間の勇気と尊厳を見つめる。 [出版社より] 著 者|對馬達雄 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|880円+税 判 型|新書判 頁 数|296 ISBN|978-4-12-102610-1 初 版|2020年09月 Contents 1 軍法会議と庶民兵士の反逆 ヒトラーの国防軍;苛酷な軍法 生きのびた脱走兵ルートヴィヒ・バウマン 2 引き継がれるナチスの判決と罵倒される脱走兵 アデナウアーの内政と居座るナチス軍司法官 引き継がれるナチスの判決 脱走兵ルートヴィヒ・バウマンの苦悩と絶望 3 「我々は裏切り者ではない」―歴史家たちの支援と世論の変化 立ち直ったバウマンと脱走兵復権の動向 脱走兵追悼の動き ナチス軍司法への批判——シュヴィンゲ対メッサーシュミット/ヴュルナー 「ナチス軍法犠牲者全国協会」の設立 司法の転換と世論の支持 4 復権する脱走兵 政治課題となった脱走兵の復権 院外活動と連邦議会の変化 脱走兵の復権なる——「改正ナチス不当判決破棄法」 バウマン最後の闘い——調査研究所『最後のタブー』 Author 對馬 達雄 Tatsuo Tsushima 1945年青森県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。教育学博士(東北大学、1984年)。秋田大学教育文化学部長、副学長等を歴任。秋田大学名誉教授。専攻・ドイツ近現代教育史、ドイツ現代史。
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銭湯図解
¥1,650
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小杉湯番頭兼イラストレーターで設計事務所出身の著者が、建築の図法(アイソメトリック)を用い、銭湯の建物内部を精密な俯瞰図で描く「銭湯図解」。全24軒の図解を掲載。 [出版社より] 著 者|塩谷歩波 出版社|中央公論新社 定 価|1,500円+税 判 型|新書判 頁 数|128 ISBN|978-4-12-005169-2 初 版|2019年02月 Author 塩谷歩波 Honami Enya 1990年生まれ。高円寺の銭湯・小杉湯の番頭兼イラストレーター。銭湯再興プロジェクト主宰。早稲田大学大学院(建築専攻)を修了後、有名設計事務所に勤めるも、体調を崩す。休職中に通い始めた銭湯に救われ、銭湯のイラスト「銭湯図解」をSNS上で発表。これが評判を呼び、小杉湯に声をかけられ番頭として働くようになる。 現在、Web媒体の「ねとらぼ」で「えんやの銭湯イラストめぐり」、雑誌『旅の手帖』で「百年銭湯」を連載中。NHKドキュメンタリー「人生デザイン U-29」など数多くのメディアに取り上げられている。好きな水風呂の温度は16度。
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カール・シュミット ナチスと例外状況の政治学
¥946
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M・ウェーバー以後、最大の政治思想家か、それとも批判すべきナチのイデオローグか――。毀誉褒貶相半ばするドイツの政治学者カール・シュミット(一八八八~一九八五)。ワイマール期の『政治神学』から転換点となったホッブズ論、第二次大戦後の『大地のノモス』まで、主要著作を読み解きつつ、七〇年に及ぶ思索の変遷を辿る。ワイマール思想史研究の第一人者が〝尊敬すべき敵〟の思想と理論を精緻に解読した入門書。 [出版社より] 著 者|蔭山宏 出版社|中央公論新社[中公新書] 定 価|860円+税 判 型|新書判 頁 数|288 ISBN|978-4-12-102597-5 初 版|2020年6月 Author 蔭山宏 Hiroshi Satsuyama 1945年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学名誉教授。法学博士。著書に「ワイマール文化とファシズム」など。