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テアトロン 社会と演劇をつなぐもの
¥3,135
SOLD OUT
さまざまな分野と交差することで演劇を拡張し、社会と芸術表現との接続を追求する高山明=Port B。いま最も過激な演劇を手がけ世界的に評価される演出家による、現代社会=演劇論。 [出版社より] 著 者|高山明 出版社|河出書房新社 定 価|2,850円+税 判 型|四六変型判・上製 頁 数|268 ISBN|978-4-309-25672-6 初 版|2021年07月 Author 高山 明 Akira Takayama 1969年生まれ。演出家・アーティスト。演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)代表。東京藝術大学大学院映像研究科教授。国内外のさまざまな都市でプロジェクトを展開する。
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ハロルド・ピンター 不条理演劇と記憶の政治学
¥3,300
ホロコーストへの問いを裡に秘め、弾圧や人権侵害に対し積極的に介入を行い優れた政治劇を創作したピンター作品の「歪曲されたコミュニケーション」表象を分析し、それらに表出する記憶の政治学を代表作を通し読み解く。 [出版社より] 著 者|奥畑豊 出版社|彩流社 定 価|3,000円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|189 ISBN|978-4-7791-2754-0 初 版|2021年06月 Contents はじめに 第一部 第一章 ホロコーストのあとで(1) 第二章 ホロコーストのあとで(2) 第二部 第三章 死産するスタンリーと声の剥奪 第四章 何かが起こる/何も起きない 第五章 言語、政治、記憶 おわりに ハロルド・ピンター略年譜 主要参考文献、索引 Author 奥畑 豊 Yutaka Okuhata 日本女子大学文学部英文学科専任講師。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。ロンドン大学バークベック校大学院博士課程修了(PhD)。主な論文に「ハリウッド、冷戦、家庭:Angela CarterのThe Passion of New Eveにおける女性像の構築」(『英文学研究』95巻 2018年)、「ハロルド・ピンターの政治劇におけるユダヤ性、記憶、声の剥奪」(広瀬佳司・伊達雅彦編『ユダヤの記憶と伝統』、彩流社、2019年) など。
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蜷川幸雄 世界で闘い続けた演出家[OUTLET]
¥650
50%OFF
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新劇の劇団で俳優としてスタートし、演出家に転向、60~70年代・政治の季節にアングラ劇団を旗揚げ、その後思わぬ確執を抱えながら商業演劇へとはばたいた世界に誇る巨星、その波乱の人生を総特集。 [出版社より] 出版社|河出書房新社[KAWADE夢ムック] 定 価|1,300円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|256 ISBN|9978-4-309-97903-8 初 版|2016年10月
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舞台と客席の近接学 ライブを支配する距離の法則
¥1,980
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コロナ後の舞台芸術はどうなる? ライブパフォーマンスは、距離の法則に支配されている。認知科学によって「舞台」と「客席」の意味を再定義し、「客の盛り上がり」と「距離」の関係を検証。次世代エンターテインメントの創出につなげる一考察。 [出版社より] 著 者|野村亮太 出版社|dZERO 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|144 ISBN|978-4-907623-39-5 初 版|2021年02月 Contents 序 章:距離の法則による支配 第一章:舞台と客席との距離――境界はなぜ必要か 第二章:客と客との距離――伝播する集合的感情 第三章:劇場空間と感情同期――観客の盛り上がりは何で決まるか 終 章:新たな客席のあり方と劇場認知科学 Author 野村 亮太 Ryota Nomura 認知科学者、数理生物学者、早稲田大学人間科学学術院准教授。1981年、鹿児島県に生まれる。九州大学大学院で人間環境学府行動システムを専攻し、2008年、期間を短縮して修了。2018年、東京理科大学大学院工学研究科経営工学専攻修了。博士(心理学)、博士(工学)。2020年4月より早稲田大学人間科学学術院にて劇場認知科学ゼミを主宰。大学時代は落語研究会に所属し、研究者となってからは、認知科学の手法で落語を追究しつづけている。著書に『プログラミング思考のレッスン』(集英社新書)、『やわらかな知性 認知科学が挑む落語の神秘』(dZERO)、共監訳に『ユーモア心理学ハンドブック』(ロッド・A・マーティン著、北大路書房)などがある。
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演劇とメディアの20世紀
¥5,060
舞台と人々をつなぐもの——。 20世紀の演劇を考えるとき、近代に発達した印刷や写真、音声、映像などの多種多様なメディアの存在を抜きには語れない。多くの人々が舞台や役者の記憶をとどめ、想起するときの、それらメディアの果たした役割を検討する。メディアの発達がもたらしたものとは──。 [出版社より] 編 者|神山彰 出版社|森話社 定 価|4,600円+税 判 型|A5判/上製 頁 数|368 ISBN|978-4-86405-150-7 発 行|2020年07月 Contents [Ⅰ 総論] 第1章 演劇に見る思い出とメディアの間──共有感の喪失=神山彰 [Ⅱ 勃興する活字メディア] 第2章 明治中後期における新聞と同時代演劇──新聞小説・興行・記録装置=後藤隆基 第3章 演劇雑誌の近代──青年歌舞伎とファンの『歌舞伎若人』=熊谷知子 [Ⅲ 大衆化の時代] 第4章 スターのおもかげ──演劇写真の日本近代=村島彩加 第5章 レコードと演劇=大西秀紀 第6章 漫画と演劇=鈴木理映子・日比野啓 [Ⅳ 放送メディアの登場] 第7章 北條秀司のラジオドラマ=和田尚久 第8章 テレビと演劇──レビュー式喜劇・軽演劇との関わりを中心に=西条 昇 [Ⅴ時代の変容を映して] 第9章 劇場プログラムとポスター=神山 彰 第10章 政治メディアとしての演劇=中野正昭 第11章 演劇と映像の変容と逆転=神山 彰 Editor 神山 彰 Akira Kamiyama 明治大学文学部教授 専攻=近代日本演劇 『近代演劇の水脈──歌舞伎と新劇の間』(森話社、2009年)、『日本戯曲大事典』(共編、白水社、2016年) Author 後藤 隆基 Ryuki Goto 立教大学兼任講師・社会学部特定課題研究員 専攻=近現代日本演劇・文学・文化 『高安月郊研究──明治期京阪演劇の革新者』(晃洋書房、2018年)、井川充雄・石川巧・中村秀之編『〈ヤミ市〉文化論』(共著、ひつじ書房、2017年) 熊谷 知子 Tomoko Kumagai 明治大学兼任講師 専攻=近代日本演劇 「小山内薫と晩年の偉人劇──『森有礼』『戦艦三笠』『ムッソリニ』」(神山彰編『交差する歌舞伎と新劇』森話社、2016年)、「小山内薫『第一の世界』論──宗教信仰と心霊主義をめぐって」(『演劇学論集』第62号、2016年5月) 村島 彩加 Ayaka Murashima 明治大学兼任講師、青山学院大学非常勤講師 専攻=近代日本演劇(歌舞伎、宝塚歌劇) 「近代歌舞伎と宝塚歌劇の交流」(『歌舞伎と宝塚歌劇──相反する、密なる百年』開成出版、2014年)、「表情をめぐる冒険」(神山彰編『交差する歌舞伎と新劇』森話社、2016年) 大西 秀紀 Hidenori Onishi 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員 専攻=近代芸能史、日本レコード史 「歌舞伎SPレコード・ディスコグラフィ(戦前篇未定稿)」(『歌舞伎 研究と批評』第38号、歌舞伎学会、2007年)、「新派SPレコード・ディスコグラフィ(未定稿)」(『歌舞伎 研究と批評』第43号、同、2009年) 日比野 啓 Kei Hibino 成蹊大学文学部教授 専攻=演劇史・演劇理論 『アメリカン・ミュージカルとその時代』(青土社、2020年)、編著『戦後ミュージカルの展開』(森話社、2017年) 鈴木 理映子 Rieko Suzuki ライター、編集者 専攻=近現代日本演劇 『日本の演劇──公演と劇評目録 1980年?2018年』(監修、日外アソシエーツ、2019年)、「翻訳ミュージカルの歴史」(『戦後ミュージカルの展開』森話社、2017年) 和田 尚久 Naohisa Wada 放送作家、文筆家 ラジオドラマ台本『町の底を流れるのは』(文化放送『青山二丁目劇場』、2013年)、『友近の東京八景』(NHKラジオ、2016年) 西条 昇 Noboru Saijo 江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授 専攻=大衆芸能史、喜劇史、演芸史、アイドル史、ストリップ史、浅草興行史 『ジャニーズお笑い進化論』(大和書房、1999年)、『ニッポンの爆笑王100』(白泉社、2003年) 中野 正昭 Masaaki Nakano 早稲田大学演劇博物館招聘研究員、明治大学ほか兼任講師 専攻=近現代日本演劇 『ムーラン・ルージュ新宿座──軽演劇の昭和小史』(森話社、2011年)、『浅草オペラ 舞台芸術と娯楽の近代』(杉山千鶴と共編著、同、2017年)
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なぜ戦争をえがくのか——戦争を知らない表現者たちの歴史実践
¥2,200
美術、絵画、漫画、工芸、音楽、小説、写真、彫刻、演劇、研究……。 歴史と記憶と表現をめぐる10の対話。 敗戦から75 年が経過し、当時を知る人の数は年々少なくなりつつある。体験者の記憶を継承することは急務のひとつである。しかし、〈戦争記憶の継承〉とはどういうことなのか。 表現者たちはどのように戦争と出会ったのか。私たちは知らないことをどのように語り継ぐのか。体験のない人びとによる、体験のない人たちのための、〈記憶の継承〉のかたち。 [出版社より] 編著者|大川史織 出版社|みずき書林 定 価|2,000円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|320 ISBN|978-4-909710-15-4 発 行|2021年02月 Contents はじめに 小泉明郎『逃れようのないものへの違和感や怒り』 諏訪 敦『不在を、どこまで〈見る〉ことができるか』 〈旅の記憶 マーシャル諸島共和国〉 武田一義+高村亮『そこにいたであろう人を、みんな肯定したい』 遠藤 薫『不時着と撤退戦/いつもどうしても含まれてしまうこと』 〈旅の記憶 ヴェトナム〉 〈旅の記憶 韓国〉 寺尾紗穂『ニーナたち、マリヤンたちの「コイシイワ」』 土門 蘭+柳下恭平『書くことでたどり着く、想像の外へ』 後藤悠樹『いつも間に合っていないし、いつも間に合っている』 小田原のどか『失敗の歴史、破壊される瞬間と、眠ってしまう身体』 畑澤聖悟『四隻の船と、青森から航路をひらく』 庭田杏珠+渡邉英徳『特別な時間のおわりと、記憶をたどる旅のはじまり』 あとがき Editor 大川 史織 Shiori Okawa 1988年神奈川県生まれ。映画監督。慶應義塾大学法学部政治学科卒。マーシャル諸島共和国の日系企業で働きながら、人びとのオーラル・ヒストリーを映像で記録。マーシャル諸島で戦死(餓死)した父を持つ息子の慰霊の旅に同行したドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。編著書に『マーシャル、父の戦場――ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)。両作品で山本美香記念国際ジャーナリスト賞・奨励賞受賞。
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戯曲 小鳥女房
¥1,650
都内のとあるマンションに結婚10年目の夫婦が暮らしている。 妻は自分を「籠の鳥」のように感じ、夫に別離を切り出すが相手にされない。ある日、同じマンションに住む主婦が、愛人だという17歳の少年を連れてやってきた。少年は「自分は女性の地位向上を目指す政治活動家だ」と語り、日本中の主婦を集めてテロ行為を計画中だと打ち明けるのだが……。DVD付き。 [出版社より] 「近代劇は、イプセンの『人形の家』をもって始まる。ヒロインのノラは、自分が、いや女たちが閉じ込められていたことに気づき、たったひとりで、「家」の「外」へ出た。長い、女たちの闘いの最初の狼煙だった。それから百数十年、劇場の中でも外でも、闘いは次の段階に達した。女たちは、自ら武器をとり立ち上がったのだ。その先頭に、千木良悠子がいる。彼女(たち)が撃つ、表現のマシンガン、そのことばの銃弾を浴びよ。そして、その先にある死と再生の物語を見つめよ」 ——高橋源一郎 著 者|千木良 悠子 出版社|ポット出版プラス 定 価|1,500円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|144 + DVD ISBN|978-4-86642-007-3 発 行|2018年07月 Contents 第1場 第2場 第3場 第4場 第5場 第6場 第7場 第8場 演出ノート 1 台本を使った稽古に入る前のワークショップ 2 場面毎の演出(第1場~第8場) 3 スタッフワーク(舞台美術、音響、衣装、映像、照明) 千木良悠子上演記録 あとがき Author 千木良 悠子 Yuko Chigira 作家、演出家。慶應大学英米文学科在学中、短編小説「猫殺しマギー」を発表。以降、小説やエッセイ、ルポルタージュ等を多数執筆。また俳優として、劇団指輪ホテル等の舞台、映像に多数出演。2011年より自身が作・演出を担当する劇団「SWANNY」(スワニー)を旗揚げ。 著作に『猫殺しマギー』(産業編集センター)『青木一人の下北ジャングル・ブック』(ソニーマガジンズ)『だれでも一度は、処女だった。』(よりみちパン!セシリーズ)。
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お前は俺を殺した
¥3,300
SOLD OUT
小説であり、詩であり、戯曲でもあるような散文への挑戦。国際的な注目を浴びる劇団「解体社」や、舞踏家・目黒大路のために書いた作品など、書き下ろしを含む6篇を収録した、出色のドラマツルグ・佐々木治己の第一作品集! [出版社より] 「流行のスタイルに飲み込まれることなく、時代に寄り添って静かに格闘してきた佐々木さんの軌跡を、本書は静かに堪能できる。これは貴重な機会だろう」 ——武富健治[文芸漫画家 『鈴木先生』] 「かつて聞いたことのない音が、この戯曲たちから響いて来る」 ——福田善之[劇作家・演出家 『日本の悪霊』] 著 者|佐々木治己 出版社|共和国 定 価|3,000円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|256 ISBN|978-4-907986-05-6 発 行|2015年02月 Contents 1 黒門児童公園 私たちは何をしているのか分からないが何かをしている。 ゴーレム以後 2 蛙(喜劇作者アリストパネスの午後) お前は俺を殺した 「あなた」へ(あとがきにかえて) 解説:打ち棄てられた人々とともに(高橋宏幸) Author 佐々木 治己 Katsumi Sasaki 1977年、北海道に生まれる。劇作家、ドラマトゥルグ、演出家。2001年、60億人のための演劇<<自動焦点を旗揚げ、十三作品を上演する。また、M. S. A. collection(「メカニカル・メカニスム」、「私たちは何をしているか分からないが何かをしている。」作/演出)、ハイナー・ミュラー/ザ・ワールド(「ヘラクレス13」演出)、舞踏作品『大鴉』(構成/演出)などに参加。2006年に劇団解散後、TAGTAS に所属する。OM─2(「リビング」)や、劇団解体社(「お前は俺を殺した」「黒門児童遊園」等)へのテクスト提供のほか、ドラマトゥルグとして SPAC『此処か彼方処か、はたまた何処か?』に関わるなど、国際的に注目を浴びる表現者として活動している。
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したてやのサーカス
¥2,200
SOLD OUT
「ぼくはこれを、社会運動のつもりでやっているんです」 立ち上げメンバーのこの一言がきっかけで、私が舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」をめぐるインタビューを始めたのは、2019年夏のことでした。「仕立て屋のサーカス」は、2014 年の結成以来、1000年先まで続く舞台表現の萌芽を求めて実験を続けてきました。 演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもあるような独自の世界観は、国内はもとより、スペイン、フランス等、海外でも喝采を浴びています。しかし、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよいこの空間の背後に壮大なコンセプトがあることは、あまり知られていません。 18歳以下は無料、撮影・録音はOK。全席自由。椅子に座っても、舞台上に座っても構わない。入口をくぐると、飲食に雑貨、古本などの市場が広がっている……。 「仕立て屋のサーカス」を通して彼らは何を伝えようとし、その公演に魅了された人たちは何を受け取ってきたのか。 「許されている感」がすごくあった——ミロコマチコ[画家・絵本作家] 自分の求めていたものが凝縮していた——中嶋朋子[俳優] 体に心地良い熱が残る、精神性を感じる祝祭——石川直樹[写真家] 彼らは完成することのない、発酵を続ける生命体——勝見淳平[パン職人] 社会の隅に隠れているものに目を向けたい、という気持ちがにじみ出ている——関根光才[映像作家] 1年間にわたって集めた22の証言から見えてきたのは、観客の意識に変化をもたらし、社会を少しだけ変えていく、単なる舞台芸術を超えた多層的な世界でした。 これは、どこか息苦しさのある今の時代にこそ贈りたい、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。 [出版社より] 監修協力|曽我大穂 聞き手・編|髙松夕佳 出版社|夕書房 定 価|2,000円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|328 ISBN|978-4-909179-06-7 初版|2020年12月 Contents はじまり どこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂 精神性を感じる祝祭 石川直樹 許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂 もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂 別世界へ飛べる装置 小金沢健人 野原に建てる自分たちの小屋 関根光才 多様なまま共にあること スズキタカユキ 破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキ すべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新 あの場所にいられる 植田浩平 「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジー ルールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂 気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂 あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ 発酵し続ける生命体 勝見淳平 古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之 人生の本質を追体験する小屋 石田悠介 名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー 妥協のない手づくり集団 小寺史郎 手探りでつくりあげるよろこび 大神崇 強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂 七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキ それから 仕立て屋のサーカスのあゆみ 出店者リスト Profile 曽我 大穂 Daiho Soga 音楽家、多楽器奏者。1974年、奈良市生まれ。フルート、カヴァキーニョ、テープレコーダ、鍵盤楽器、トイ楽器などを使った即興演奏が持ち味。ジャム・バンド「CINEMA dub MONKS」のリーダー。2014年、スズキタカユキらに呼びかけて「仕立て屋のサーカス」を結成、基本設計を手がけるとともに、総合演出を担当する。その他、ハナレグミ、二階堂和美、グットラックヘイワ、mama!milk等のライブ・レコーディングサポート、テレビCM音楽の演奏・制作や、他ジャンル(映画、ダンス、演劇、写真、小説)とのセッション多数。近年は即興演奏のソロ公演なども行っている。 仕立て屋のサーカス CIRCO DE SASTRE 音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキを中心とした現代サーカスグループ(2014年結成)。新宿ルミネゼロ、表参道スパイラル、原 宿 VACANT、金沢21世紀美術館、城崎国際アートセンター、福岡UNION SODAなど日本全国、スペインやフランスなど海外でも公演を開催。ミロコマチコや中嶋朋子、辻本知彦、青柳拓次ら多彩なゲスト公演も話題。www.circodesastre.com
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日本演劇現在形——時代を映す作家が語る、演劇的想像力のいま
¥2,420
チェルフィッチュ以降、日本の演劇界では、いま何が起きているのか。 現代日本を代表する若手作家8名が、演劇の現在と表現の可能性について語り尽くす! ★登場する作家 藤田貴大(マームとジプシー)/三浦直之(ロロ)/木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)/神里雄大(岡崎藝術座)/市原佐都子(Q)/山本卓卓(範宙遊泳)/西尾佳織 (鳥公園)/村川拓也 ー 3・11を契機にさらに変容する日本の現代演劇。いま社会に対して演劇は何を語るのか。演劇の現在と表現の可能性を問い直す対話集。 海外でも活躍する気鋭の演劇批評家・岩城京子が聞き手となり、演劇論のみならず、社会、文化、政治などの多角的な観点から、チェルフィッチュ以降の80年代生まれの作家たちの想像力を説きあかしていく。 インタビューでは彼らの生い立ちに加えて、その作品・作家性から読み取れるキーワードをもとに、個々の作品を丁寧に読み解いていく。閉塞感の漂う現代社会において、演劇にしかできないことを純粋に追求する作家たちの言葉を集めた一冊。 [出版社より] 「ここに取り上げられてる作り手たち、みんな考えてることおもしろい。こんなおもしろい人たちが、僕のひと世代下にはたくさんいて、演劇を牽引していく!!」 ——岡田利規[演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰] 編 者|岩城京子 出版社|フィルムアート社 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|304 ISBN|978-4-8459-1703-7 初版|2018年02月 Contents 序論「現在形の刹那を可視化する、「時間の事故」後の演劇作家たち」 1 神里雄大 (岡崎藝術座/劇作家・演出家) 2 村川拓也 (演出家・映像作家) 3 木ノ下裕一 (木ノ下歌舞伎/主宰・補綴・監修) 4 藤田貴大 (マームとジプシー/演劇作家) 5 西尾佳織 (鳥公園/劇作家・演出家) 6 三浦直之 (ロロ/脚本家・演出家) 7 山本卓卓 (範宙遊泳/劇作家・演出家) 8 市原佐都子 (Q/劇作家・演出家) 参考文献 あとがき Editor 岩城京子 Kyoko Iwaki 演劇研究者。ロンドン大学ゴールドスミス校博士課程修了。2001年から日欧現代演劇を専門とするジャーナリストとして活動。朝日新聞等に寄稿。2011年よりアカデミズムに転向し、ロンドン大学ゴールドスミス校に留学。同大学で博士号を修め教鞭を執る。専門は日欧近現代演劇史及び演劇応用理論。単著に『東京演劇現在形18人の新進作家たちとの対話』(Hublet Publishing、2012年)。共著に『Fukushima and Arts – Negotiating Nuclear Disaster』(Routledge、2016年)、『A History of Japanese Theatre』(ケンブリッジ大学出版、2016年)、『<現代演劇>のレッスン:拡がる場、越える表現』(フィルムアート社、2016年)、 『A Routledge Companion to Butoh Performance』(Routledge、2018年)。New Theater Quarterly誌などにも論文掲載。2015年よりScene/Asiaチーフ・ディレクター。 現在、アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を得て、ニューヨーク市立大学大学院客員研究員。
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芝居小屋戦記 神戸三宮シアター・エートーの奇跡と軌跡
¥1,760
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その名の由来は1980年代の大阪芸大、劇団☆新感線と南河内万歳一座を生んだ伝説のプレハブ建屋「A棟」。支配人は大阪芸大OGにして千葉真一直系のアクション女優兼理事長夫人。こけら落としはつかこうへい「熱海殺人事件 売春捜査官」。小さいけれど設備は豪華。本物の檜舞台、宙づり演出可能な天井高、シャワー完備の広い楽屋、舞台と同じ広さの練習スタジオ、高級クルーザー用の椅子を使った観客席。路地裏50坪のコインパーキングを潰して生まれた奇跡の純民間劇場は、何人もの地元演劇人を正社員として雇用し、コロナ禍で劇場受難のこの時代に笑顔で立ち向かう。なぜそんなことが可能なのか? この劇場の芸術監督=読売文学賞受賞の脚本家が描く勇気の記録。 [出版社より] 著 者|菱田信也 出版社|苦楽堂 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|240 ISBN|9784908087110 初 版|2020年04月 Contents はじめに 第1章 可能性のない街で──「自前で劇場を建てて、それを運営していくんです」 東京から地元に戻った日 奇跡を呼ぶ白フンドシ──「そんな話、この世にあるか」 提案書という名の陳情書 第2章 劇場のハードウエア──ほんものの檜舞台のつくり方 シャワー完備のありえない楽屋 50坪弱の狭小地を活かす 天井をなぜここまで高くしたのか 客席は客船のように 機材のことなど何もわからなかった 専門外のコーディネーター やらなくていいことまでやっています 第3章 劇場のソフトウエア──自主興行とおカネの話 貸館で稼ぐだけで楽しいか? 立ち上げ時に4本の自主プロデュース興行 炎上コメディから落語会まで そして村上事務長、ドローン講師になる 公営ハコモノのエラそうな人々 実際のおカネで見る「芝居のバランスシート」 利用者を「もてなす」劇場でありたい はじめてオーナーに訊いてみる 人生の博打を打つ人 「朝日ホールを売ってくれ」 年間経費2400万円 みんな「どうしたらいいんですか」って訊いてくる ファミリーがすこやかに過ごすために 第4章 劇場のトラブルシュート──毎日何かの事件は起きる ほうきとチリトリ──スタッフの雇い方 少人数熱中症寸前行列整理 遭難続出の駅前ダンジョン 演劇人よりフリーダムな方々 「落語は自分の好きな場所で観るもんや」 ナグリ事件──善意が裏目に出る時 砂漠に水を撒く 本番直前の中止命令──少女たちが教えてくれたこと 第5章 目の前の可能性──「もしかしたら自分もここで」 父たちの街への嫉妬 神戸の不動産屋さんに訊いてみる 東急ハンズと山に歩いて行ける街 今、家賃がめちゃ安くなってる 神戸は「騒ぎ」が起こらない 変なもんは路地にしかない! 雑居ビルオーナー(の息子さん)に訊いてみる 頑張るの嫌なんですよ 作為じゃなく、目の前の何かを おわりに 関連年表 索引 Author 菱田 信也 Shinya Hishida 1966(昭和41)年、神戸市生まれ。劇作家・脚本家・演出家。神戸三宮シアター・エートー芸術監督。劇場付属劇団「hishidas」「Jr.ミュージカル劇団 ミュージェルKobe」主宰。よしもとライターズアカデミーウエスト総合学科長。主なテレビドラマ脚本作品に「再生の町」(NHK、2009)、「ジウ~警視庁特殊班捜査係」(誉田哲也原作、テレビ朝日、2011)ほか。2001(平成13)年、戯曲『いつも煙が目にしみる』で第1回近松門左衛門賞優秀賞受賞。2006(平成18)年、戯曲『パウダア~おしろい~』で、第57回読売文学賞(戯曲シナリオ部門)受賞。2019(令和元)年、神戸市文化奨励賞受賞。著作に『再生の町』(TAC出版、2010)、『震災脚本家 菱田シンヤ』(エピック、2015)。
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ミステリヤ・ブッフ
¥1,047
仕事の成果はすべて、ここへ持ってきて下さい 1917年、十月革命。「認めるか、認めないか、そんな問題は私には存在しなかった。私の革命である」。24歳の詩人は、成就したばかりの革命のために「必要なことは何でもやる」意気込みで仕事にかかり、やがて三幕の戯曲を書き上げる。ユリウス暦の翌18年10月25日、演出家メイエルホリドと美術家マレーヴィチが革命一周年を記念して、この戯曲を舞台にかける……。翻訳家・小笠原豊樹の遺稿となった新訳版。谷川俊太郎序文。日本翻訳家協会特別賞。 [出版社より] 「この大風呂敷なイメージの火砕流なみの言葉の速度、詩劇よりも言葉のサーカスと呼ぶほうがいいかもしれない」 ——谷川俊太郎[詩人] 「『ミステリヤ・ブッフ』を演ずる人、舞台にかける人、朗読する人、またこれを出版する人は、おのおの内容に手を入れ、自分たちの時代に合わせ、身近なものに、新しいものに作り変えてほしい」 ——マヤコフスキー[著者/詩人] 著 者|ヴラジミール・マヤコフスキー 訳 者|小笠原豊樹 出版社|土曜社[マヤコフスキー叢書] 定 価|952円+税 判 型|ペーパーバック判 頁 数|104 ISBN|978-4-907511-11-1 初版|2015年07月 Contents 一 言葉の速度(谷川俊太郎) 二 ミステリヤ・ブッフ 三 作者のメモ Author ヴラジーミル・マヤコフスキー Влади́мир Влади́мирович Маяко́вский ロシア未来派の詩人。1893年、グルジアのバグダジ村に生まれる。1906年、父親が急死し、母親・姉たちとモスクワへ引っ越す。非合法のロシア社会民主労働党に入党し逮捕3回、のべ11か月間の獄中で詩作を始める。10年釈放、モスクワの美術学校に入学。12年、上級生ダヴィド・ブルリュックらと未来派アンソロジー『社会の趣味を殴る』のマニフェストに参加。13年、戯曲『悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー』を自身の演出・主演で上演。14年、第一次世界大戦が勃発し、義勇兵に志願するも結局、ペトログラード陸軍自動車学校に徴用。 戦中に長詩『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』『戦争と世界』『人間』を完成させる。17年の十月革命を熱狂的に支持し、内戦の戦況を伝えるプラカードを多数制作する。24年、レーニン死去をうけ、叙事詩『ヴラジーミル・イリイチ・レーニン』を捧ぐ。25年、世界一周の旅に出るも、パリのホテルで旅費を失い、北米を旅し帰国。スターリン政権に失望を深め、『南京虫』『風呂』で全体主義体制を諷刺する。30年4月14日、モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げる。翌日プラウダ紙が「これでいわゆる《一巻の終り》/愛のボートは粉々だ、くらしと正面衝突して」との「遺書」を掲載した。 Translator 小笠原 豊樹 Toyoki Ogasawara 詩人・翻訳家。1932年、北海道虻田郡東倶知安村ワッカタサップ番外地(現・京極町)に生まれる。東京外国語大学ロシア語学科在学中にマヤコフスキー作品と出会い、52年に『マヤコフスキー詩集』を上梓。56年、岩田宏の筆名で第一詩集『独裁』を発表。66年『岩田宏詩集』で歴程賞。71年に『マヤコフスキーの愛』、75年に短篇集『最前線』を発表。露・英・仏の3か国語を操り、『ジャック・プレヴェール詩集』、ナボコフ『四重奏・目』、エレンブルグ『トラストDE』、チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』、ザミャーチン『われら』、カウリー『八十路から眺めれば』、スコリャーチン『きみの出番だ、同志モーゼル』など翻訳多数。2013年出版の『マヤコフスキー事件』で読売文学賞。14年12月、マヤコフスキーの長詩・戯曲の新訳を進めるなか永眠。享年82。
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ユリイカ 2020年10月臨時増刊号 別役実の世界
¥1,980
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別役実の魅力に迫る、追悼特集。 戦後日本における不条理演劇の確立者として知られる別役実。しかしその活動は必ずしも演劇の枠内にとどまらず、その味わいは決して「不条理」の一言に尽くされるものでもなかった――。膨大な戯曲群はもちろん、虚実皮膜のエッセイから、驚きに満ちた批評、深いさみしさと優しさを湛えた童話・詩まで、その豊かな作品宇宙を一望し、唯一無二の佇まいを記憶する。 [編集部より] 出版社|青土社 定 価|1,800円+税 判 型|A5変型判/並製 頁 数|310 ISBN|978-4-7917-0391-3 初 版|2020年09月 Contents ■オモイデの素顔 父の本とわたし / べつやくれい ■並走の追憶 別役実とアトリエ / 藤原新平 新しい舞台形式の創始者――追悼・別役実 / 鈴木忠志 宇宙の彼方へ旅立たれた別役さん / 小室等 ■対談 不条理の可笑しみ、生活者の佇まい / 佐藤信+柄本明 ■〈不条理〉の輪郭 別役実の戦後認識――『象』から始まる物語群 / 七字英輔 祈りの演劇――別役実とベケット / 岡室美奈子 The absurd of Exhaustion / 佐々木敦 アリスの叛乱、氾濫するアリス――別役戯曲の女性像 / 小澤英実 異質な共同体が現れるとき――解釈不能な有意味性 / 三木那由他 個人と社会の関係を問う別役実 / 今村麻子 ■面影をたどって ポーカーフェイスの人 / 橋爪功 憧れの人 / 林次樹 背骨パキパキのベツヤクサン / 内田洋一 ■座談会 ある劇作家のまなざし――別役実が捉えたもの / 岩松了+岡室美奈子+ケラリーノ・サンドロヴィッチ ■越境と協働 矛盾を軽やかに超越した作家への賛歌 / 吉田喜重 「不条理が潜む条理」のつきあい / 池辺晋一郎 ■未発表原稿 もの言わぬものがたり / 別役実 ■風のポエティーク 淋しいおさかな 淋しいネコ / 谷山浩子 優しさとさびしさと――別役実の詩と詩学 / 中西恭子 ■マンガ 探偵X氏 幻想植物密輸事件 / 小原愼司 ■時代から読む 原爆・被爆を描く別役実、あるいは戦後表象空間のなかの別役実――『象』『マクシミリアン博士の微笑』をめぐって / 成田龍一 方法としてのケロイドと「おにぎり」――別役実と原爆の問題 / 山本昭宏 電信柱と砂漠――別役実と安部公房 / 坂堅太 政治とアリスとユートピア――初期別役実テクストと〈幻想文学〉の共時性について / 茂木謙之介 別役実と寺山修司の「街」と「飛行」をめぐる二作品 / 梅山いつき ■電信柱のマルチヴァース そよそよ族とはなにか――劫初の言語の生まれるところ / 井辻朱美 虚実のあわいで遊ぶ――別役実のつくしものを読む / 山本貴光 雲丹の味と安楽椅子探偵――別役実の犯罪論・再考 / 春日武彦 じゃなくて、私がゴドーです……あるいは、Oui. Etrange, donc je le suis.――別役実と志村けんの存在論的笑い / 大岩雄典 ギャグマンガ的ナンセンスの再構築――『天才バカボンのパパなのだ』(一九七八年)における祝福と鎮魂 / 森下達 別役実を、テレビで見た / 濱田研吾 ■資料 別役実略年譜・全戯曲 一九三七→二〇二〇 / 野中広樹 別役実著作一覧 / 野中広樹
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東南アジアのポピュラーカルチャー アイデンティティ・国家・グローバル化
¥4,400
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本書は、東南アジアの人々が文化に関わる多様な価値観とどのように向き合っているのか、そうした文化の中で自らをどのように位置づけていくのか、という問題を人類学・地域研究の立場から考察した論文集。 17名の執筆者はそれぞれの専門分野の立場からフィールドへ長年にわたって通い続けてきた。その経験を通じて知り得た東南アジアのポピュラーカルチャーを取り巻く現状について書かれている。東南アジア各国はこの数十年で大きく変貌している。インターネットの普及やSNSの広がり、新たな社会で生まれ育った新世代アーティストの活躍など、文化の消費と文化の価値の変化も著しい。こうした現状を把握するために、現在の状況についてのみではなく、その発展の系譜など歴史的変遷についても考察されている。 論文集だが、写真やコラムも多く、誰にでも読みやすいように書かれている。東南アジアに関心がある人ならば気軽に興味深く読める。現地を訪れてみたいと考えている人や東南アジアの言語や文化について学んでみたいと考えている人にとっても、貴重な情報源ともなるはずだ。 [出版社より] 編 者|福岡まどか・福岡正太 出版社|スタイルノート 定 価|4,000円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|480 ISBN|978-4-7998-0167-3 初 版|2018年3月 Contents はじめに(福岡まどか) 序章:東南アジアのポピュラーカルチャー 〜アイデンティティ・国家・グローバル化〜(福岡まどか) ■第1部 せめぎあう価値観の中で 第1章:タイ映画・テレビドラマ・CM・MVにみる報恩の規範 〜美徳か抑圧か、「親孝行」という名のもとに〜(平松秀樹) 第2章:シンガポールにおける政府対映画製作者間の「現実主義的相互依存/対立関係」(盛田茂) 第3章:農村のポピュラー文化 〜グローバル化と伝統文化保存・復興運動のはざま〜(馬場雄司) 第4章:国民映画から遠く離れて 〜越僑監督ヴィクター・ヴーのフィルムにおけるベトナム映画の脱却と継承〜(坂川直也) 〔コラム1〕コスプレとイスラームの結びつき(ウィンダ・スチ・プラティウィ) 〔コラム2〕テレビと悪行(井上さゆり) 〔コラム3〕インドネシア映画にみられる「未開な地方」の商品化(小池誠) 〔コラム4〕タイ映画にみるお化けの描き方(津村文彦) 〔コラム5〕ポップカルチャーとしてのイレズミ(津村文彦) 〔コラム6〕イスラーム・ファッション・デザイナー(福岡正太) 〔コラム7〕タイ映画にみられる日本のイメージ(平松秀樹) ■第2部 メディアに描かれる自画像 第5章:フィリピン・インディペンデント映画の黄金時代 〜映画を通した自画像の再構築〜(鈴木勉) 第6章:インドネシア映画に描かれた宗教と結婚をめぐる葛藤(小池誠) 第7章:フィリピンのゲイ・コメディ映画に投影された家族のかたち 〜ウェン・デラマス監督の『美女と親友』を中心に〜(山本博之) 第8章:スンダ音楽の「モダン」の始まり 〜ラジオと伝統音楽〜(福岡正太) 〔コラム8〕愛国歌と西洋音楽 〜インドネシアの国民的作曲家イスマイル・マルズキ〜(福岡まどか) 〔コラム9〕ミャンマーの国立芸術学校と国立芸術文化大学(井上さゆり) 〔コラム10〕さまざまな制約と検閲がつくる物語の余白(山本博之) 〔コラム11〕インドネシア映画におけるジェンダー表現と検閲システム(福岡まどか) 〔コラム12〕映画を通して広まった音楽 〜マレーシア音楽・映画の父P・ラムリー〜(福岡まどか) 〔コラム13〕シンガポールにおける「ナショナル」なインド舞踊の発展(竹村嘉晃) ■第3部 近代化・グローバル化社会における文化実践 第9章:メディアから生まれるポピュラー音楽 〜ミャンマーの流行歌謡とレコード産業〜(井上さゆり) 第10章:インドネシア・インディーズ音楽の夜明けと成熟(金悠進) 第11章:人形は航空券を買うことができるか? 〜タイのルークテープ人形にみるブームの生成と収束〜(津村文彦) 第12章:越境するモーラム歌謡の現状 〜魅せる、聴かせる、繋がる〜(平田晶子) 第13章:「ラヤール・タンチャップ」の現在 〜変容するインドネシア野外映画上映の「場」〜(竹下愛) 〔コラム14〕東南アジア映画で増す、韓国CJグループの影響(坂川直也) 〔コラム15〕ステージからモスクへ?(金悠進) 〔コラム16〕アセアンのラーマヤナ・フェスティバル(平松秀樹) 〔コラム17〕変化する各地のカプ・ルー(馬場雄司) 〔コラム18〕スマホは複数持ち(井上さゆり) 〔コラム19〕IT化が進む農村社会(馬場雄司) 〔コラム20〕「ラテ風味」のイワン・ファルス 〜インドネシアのカリスマプロテストソングシンガーの現在〜(竹下愛) 〔現地レポート〕東南アジアのトコ・カセット(カセット店toko.kaset)訪問記(丸橋基) あとがき(福岡正太) Editor 福岡まどか Madoka Fukuoka 大阪大学大学院人間科学研究科教授。インドネシアの舞踊・演劇を中心に東南アジア芸能の研究に従事。ジャワ島の仮面舞踊の研究を通して、芸の伝承、仮面の表現と舞踊との関係、演劇と物語世界などに関心を抱く。その後、ジャワ島の女形ダンサーの活動を調査し、芸術におけるジェンダー表現や身体表象に関心を広げる。近年は現代舞踊・現代演劇などの調査も行う。 福岡 正太 Shota Fukuoka 国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授。インドネシアを中心に東南アジアの伝統音楽と芸能の研究に従事。ラジオ、レコード、音楽カセットテープなどのマスメディアの普及による西ジャワのスンダ人の伝統音楽の展開について調査研究をおこなってきた。東南アジア各地および日本の芸能の映像記録作成にもたずさわり、無形文化遺産の伝承における映像の活用可能性についても関心をもっている。
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唐十郎がいる唐組がある二十一世紀[OUTLET]
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状況劇場の輝かしい成果を懐かしむすべての期待を裏切って、螺旋的に上昇しつづける唐十郎と唐組の個性的な役者たち。ますます新しく、よりいっそう激しく疾駆する彼/彼女たちの現在形を、演劇評論を超えた精神誌の地平で熱く深く語る。舞台写真を多数所収。 [出版社より] 編 者|堀切直人 出版社|青弓社 定 価|2,000円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|220 ISBN|978-4-7872-7190-7 初 版|2004年11月 Contents 坪内祐三 唐十郎がいる唐組がある二十一世紀 伊東静雄と伊藤静雄の間に──唐十郎『泥人魚』 永原孝道 ポスト・オウムの唐十郎──『裏切りの街』と『人さらい』をめぐって 室井尚 「糸」を張る中年男 オリンピアの誘惑 唐版サイバーパンク 夢の胎内へ 『泥人魚』に寄せて 唐十郎のこと 浦野興治 フェティシズムの量子力学──『裏切りの街』から『夜壺』まで 稲荷・藤井コンビを観る 「雄飛」の季節──藤井由紀インタビュー 堀切直人 唐組役者礼賛 バブルに馴れ合わなかった唐十郎 『泥人魚』の方へ 唐組島の進化史 唐組役者八人衆 唐十郎 ケータイを身体の一部にしている人のアタマに楔を打ち込む演劇はどこにあるのか?──インタビュー:聞き手・八角聡仁 唐組上演略記 初出一覧 あとがき Editor 堀切 直人 Naoto Horikiri 1948年、神奈川県生まれ。文芸評論家。著書『唐十郎ギャラクシー』(青弓社)、『浅草』(栞文庫)、『明治の精神史』(J&Jコーポレーション)、『本との出会い、人との遭遇』(右文書院)など。
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悲劇ヴラジミール・マヤコフスキー
¥1,047
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きみたちにわかるかな、なぜぼくが嘲りの嵐のなか、平然と、自分の魂を大皿に載せてモダンな食事の席へ運ぶのか——。 ラフマニノフの退屈から逃げ出したマヤコフスキーと友人ブルリュックが意気投合した記念すべき夜。声を上げたロシア未来派の旗手として、奇矯な言動で「社会の趣味をなぐる」青年マヤコフスキーが20歳で書き下ろした第一戯曲。演出・主演を詩人自身がつとめ、ルナパルク劇場をすずなりにした観衆に「穴だらけになるほど口笛で野次られた」問題作。商業出版の道なく、わずか500部が友人ブルリュックの手で世に出た不穏な二幕物の悲劇がここに。平田俊子序文。日本翻訳家協会特別賞。 [出版社より] Recommend 「悲劇全体が置換と変身のめまぐるしい連続である」 ——アンジェロ・リペッリーノ(詩人) 「この悲劇の題名はヴラジーミル・マヤコフスキーだ。この題名は、詩人が作者ではなく詩の対象として、一人称で世界に呼びかけるという、天才的な単純さを発見したことを、背後に秘めていた。この題名は、作者の姓名ではなく、作品の内容を示していたのである」 ——ボリス・パステルナーク(詩人) 「最近、発見した一冊。このような本が新刊書店に並んでいることの奇跡。それだけで嬉しくなる」 ——クラフト・エヴィング商會(代官山蔦屋書店「クラフト・エヴィング商會の世界」) 「革命の詩人の挑発的な躍動感を伝えてすばらしい」 ——野村喜和夫(読売新聞、2014年11月18日) 「詩的で情熱的な言葉の熱泉の横溢があり、奇怪な登場人物のさなかに主人公のマヤコフスキーが屹立している」 ——ウラゲツ☆ブログ 著 者|ヴラジミール・マヤコフスキー 訳 者|小笠原豊樹 出版社|土曜社[マヤコフスキー叢書] 定 価|952円+税 判 型|ペーパーバック判 頁 数|96 ISBN|978-4-907511-02-9 初版|2014年7月 Contents 一 水を越えて、時を越えて(平田俊子) 二 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー 三 訳者のメモ(小笠原豊樹) Author ヴラジーミル・マヤコフスキー Влади́мир Влади́мирович Маяко́вский ロシア未来派の詩人。1893年、グルジアのバグダジ村に生まれる。1906年、父親が急死し、母親・姉たちとモスクワへ引っ越す。非合法のロシア社会民主労働党に入党し逮捕3回、のべ11か月間の獄中で詩作を始める。10年釈放、モスクワの美術学校に入学。12年、上級生ダヴィド・ブルリュックらと未来派アンソロジー『社会の趣味を殴る』のマニフェストに参加。13年、戯曲『悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー』を自身の演出・主演で上演。14年、第一次世界大戦が勃発し、義勇兵に志願するも結局、ペトログラード陸軍自動車学校に徴用。 戦中に長詩『ズボンをはいた雲』『背骨のフルート』『戦争と世界』『人間』を完成させる。17年の十月革命を熱狂的に支持し、内戦の戦況を伝えるプラカードを多数制作する。24年、レーニン死去をうけ、叙事詩『ヴラジーミル・イリイチ・レーニン』を捧ぐ。25年、世界一周の旅に出るも、パリのホテルで旅費を失い、北米を旅し帰国。スターリン政権に失望を深め、『南京虫』『風呂』で全体主義体制を諷刺する。30年4月14日、モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げる。翌日プラウダ紙が「これでいわゆる《一巻の終り》/愛のボートは粉々だ、くらしと正面衝突して」との「遺書」を掲載した。 Translator 小笠原 豊樹 Toyoki Ogasawara 詩人・翻訳家。1932年、北海道虻田郡東倶知安村ワッカタサップ番外地(現・京極町)に生まれる。東京外国語大学ロシア語学科在学中にマヤコフスキー作品と出会い、52年に『マヤコフスキー詩集』を上梓。56年、岩田宏の筆名で第一詩集『独裁』を発表。66年『岩田宏詩集』で歴程賞。71年に『マヤコフスキーの愛』、75年に短篇集『最前線』を発表。露・英・仏の3か国語を操り、『ジャック・プレヴェール詩集』、ナボコフ『四重奏・目』、エレンブルグ『トラストDE』、チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』、ザミャーチン『われら』、カウリー『八十路から眺めれば』、スコリャーチン『きみの出番だ、同志モーゼル』など翻訳多数。2013年出版の『マヤコフスキー事件』で読売文学賞。14年12月、マヤコフスキーの長詩・戯曲の新訳を進めるなか永眠。享年82。
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コンテンポラリー・ダンスの現在 ノン・ダンス以後の地平
¥4,400
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1990年代半ばフランス舞踊界でなにがおこったのか──? 振付家、ダンサー、観客という固定された関係性への疑義。それまでのダンスに内在化された慣習的なコードを拒絶し、大きな議論を巻き起こした「ノン・ダンス」という概念の出現。これらを巡る考察を通して「作者のダンス」から「作者の死」後のダンスへと移行するダイナミックな運動を記述し、変容し続けるコンテンポラリー・ダンスの現在を明らかにする。 [出版社より] 著 者|越智雄磨 出版社|国書刊行会 定 価|4,000円+税 判 型|A5判/上製 頁 数|256 ISBN|978-4-336-06655-8 初 版|2020年3月 Contents 序章「ノン・ダンス」――コンテンポラリー・ダンスの変貌 第一章 「ノン・ダンス」の始まり――コンテンポラリー・ダンスにおける政治と美学の転換 第二章「ノン・ダンス」と文化政策の変遷――「八月二〇日の署名者たち」について 第三章 「ノン・ダンス」とポスト・モダン・ダンス 第四章 「ノン・ダンス」とパフォーマンス的転回 第五章 「作者のダンス」を超えて――ジェローム・ベルとグザヴィエ・ル・ロワ 結語 あとがき 註 引用文献 索引 Author 越智雄磨 Yuma Ochi 1981年、愛媛県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。愛媛大学法文学部人文社会学科講師。日本学術振興会特別研究員、パリ第8大学客員研究員、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館招聘研究員を経て現職。専門はフランスを中心としたコンテンポラリーダンスに関する歴史、文化政策、美学研究。早稲田大学演劇博物館においてコンテンポラリーダンスに関する展示「Who Dance? 振付のアクチュアリティ」(2015‐2016)のキュレーションを担当。編著に同展覧会の図録『Who Dance? 振付のアクチュアリティ』など。論文に「ジェローム・ベル《The Show Must Go On》分析」(2011)、「共存のためのコレオグラフィ : グザヴィエ・ル・ロワ振付作品における「関係性」の問題について」(2014)など。
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舞台技術の共通基礎[2020改訂版]
¥2,750
舞台機構、照明、音響、映像など、これまでエキスパートが現場で伝えてきた技術や知識をまとめた1冊。各分野で日本のトップ技術者が集まり編纂。舞台技術を学ぶ初心者の必読書である。わかりやすく解説しているので、これから劇場の企画や管理に携わろうとしている専門外の関係者にとっても、劇場を理解するための貴重な参考図書として役立つ。 [出版社より] 発 行|劇場等演出空間運用基準協議会 出版社|flick studio 定 価|2,500円+税 判 型|B5判/並製 頁 数|256 ISBN|9784904894507 初 版|2020年3月 Contents 第1編 実演芸術と劇場・ホール 第1章 日本の公立劇場・ホール I. 日本の芸能文化と劇場・ホール 第2章 劇場・ホールの歴史と概要 I. 劇場・ホール建築の歴史的変遷 II. 劇場・ホールの機能と性能 III. 劇場・ホールを構成する機能諸室と部位 第3章 文化芸術政策と劇場・ホール I. 実演芸術の社会的な意義について II. 文化芸術の振興を図るための法的基盤 III. 劇場、ホール等の社会における役割について IV. 劇場、音楽堂等の活性化に関する法律 —— 第2編 実演芸術の制作 第1章 公演制作の組織と安全 I. 安全衛生管理体制 II. 劇場等演出空間における安全衛生管理体制 III. 公演制作過程における責任と役割 第2章 公演制作過程の実際 I. 企画からバラシまで II. 危機発生時の緊急措置 —— 第3編 劇場・音楽堂 その設備と運用の実際 第1章 機構 I. 吊物機構 II. 床機構 III. その他の舞台機構設備 IV. 幕類 V. 操作盤 第2章 照明 I. 舞台照明負荷設備 II. 調光操作室 III. 舞台照明機器 IV. アクセサリー V. 光源 第3章 音響 I. スピーカー/ 出力系 II. パワーアンプ(電力増幅器) 出力系 III. マイクロフォン類 入力系 IV. ワイヤレスマイク 入力系 V. 録音再生機器 入力系 VI. 音響調整卓 コントロール・伝送系 VII. 回線系 コントロール・伝送系 VIII. 電源設備 第4章 映像 I. 表示機器 II. 映像回線 III. 操作機器 IV. 再生機器 素材機器系 V. ビデオカメラ 素材機器系 第5章 連絡設備 I. 音声関係 II. 映像関係 III. その他の連絡設備 第6章 電気の安全事項 I. 電気とは II. 電気の供給 III. 電気事故の状態と対策 IV. 電気に関する法律 V. 電気の知識 VI. 測定器 Ⅶ. 電気の取扱注意事項 第7章 劇場技術管理 I. 劇場技術管理者の業務 II. 舞台設備の運用と維持管理 III. 公演制作のための支援と舞台設備の運用 IV. 市民利用の場合の指導助言と安全管理 V. 人材の育成と舞台技術力の向上 VI. 廃棄処理 —— 付録 舞台芸術進行に関わる法令及び条例等 関連基準、ガイドライン 関連職能団体に関する情報 関連資格や技能認定に関する情報 参考文献
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演劇とその分身
¥990
「残酷演劇」を宣言して20世紀演劇を変え、いまだに震源となっている歴史的名著がついに新訳。身体のアナーキーからすべてを問い直し、あらゆる領域に巨大な影響を与えたアルトーの核心をしめす代表作。 [出版社より] 著 者|アントナン・アルトー 訳 者|鈴木創士 出版社|河出書房新社 定 価|900円+税 判 型|文庫判 頁 数|256 ISBN|978-4-309-46700-9 初 版|2019年10月 Contents 序 演劇と文化 演劇とペスト 演出と形而上学 錬金術的演出 バリ島の演劇について 東洋の演劇と西洋の演劇 傑作と縁を切る 演劇と残酷 残酷の演劇(第一宣言) 残酷についての手紙 言語についての手紙 残酷の演劇(第二宣言) 感情の競技 二つの覚書 訳者あとがき 鈴木創士 Author アントナン・アルトー Antonin Artaud 1896-1948年。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を必死に試みて、後年、精神病院へと監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている。 Translator 鈴木 創士 Soshi Suzuki 1954年生まれ。著書に『アントナン・アルトーの帰還』『中島らも烈伝』『魔法使いの弟子』。訳書に 神の裁きと訣別するため』(共訳)『狂人の二つの体制』(共訳)『歓待の書』『ロデーズからの手紙』。
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SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
¥2,420
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米Amazon脚本術部門で売上No.1のベストセラー、『SAVE THE CAT !』がついに邦訳!! 「小難しい脚本術の分析書はいらない。シンプルで、しかも本当に大手映画会社が買ってくれる脚本を書くための最低限のコツを教えてくれ!」そんな読者に、目からうろこの超実践的脚本マニュアルが本書。 ハリウッドに蓄積するストーリーのDNA[法則]。脚本とは芸術であり、科学でもある。科学である脚本を支配するこの法則は、不変のものなのだ。 学者の難解な分析本とは一線を画し、業界を知り尽くした筆者が、メジャーで売れる脚本の法則を簡潔に語りおろします。ジャンル、プロット、構成、販売戦略、キャスティングなど、基本要素を踏まえながらも、誰も教えてくれなかった黄金法則は、驚くほど実践的。映画だけでなくテレビや舞台など、ストーリーを扱う全ての人が必読です! [出版社より] 著 者|ブレイク・スナイダー 訳 者|菊池淳子 出版社|フィルムアート社 定 価|2,200円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|264 ISBN|978-4-8459-1056-4 初 版|2010年10月 Contents 1章 どんな映画なの? 最高のログライン/皮肉はあるか?/イメージの広がり/観客と製作費/ パンチの効いたタイトル/ログラインを試してみる/テスト・マーケティングは/ こんな感じ/ハイ・コンセプトの死/まとめ/練習問題 2章 同じものだけど、ちがった奴をくれ! どんな映画に……一番似ている?/家のなかのモンスター/緊張感はどこにあるんだ?/ 金の羊毛/魔法のランプ/難題に直面した平凡な奴/人生の節目/バディとの友情/ なぜやったのか?/バカの勝利/組織のなかで/スーパーヒーロー/ ハリウッドの、ずるい秘密/まとめ/練習問題 3章 ストーリーの主人公は… ストーリーの主人公は誰か?/ログラインを膨らまそう/原始的な動機はあるか?/ 主人公の配役/俳優の典型的な役柄/特殊なケース/あくまでもログラインに忠実に/ まとめ/練習問題 4章 さあ、分解だ! 構成、構成、構成……/オープニング・イメージ(1)/テーマの提示(5)/ セットアップ(1~10)/きっかけ(12)/悩みのとき(12~15)/ 第一ターニング・ポイント(25) /サブプロット(Bストーリー)(30)/ お楽しみ(30~55)/ミッド・ポイント(55)/迫り来る悪い奴ら(55~75)/ すべてを失って(75)/心の暗闇(75~85)/第二ターニング・ポイント(85)/ フィナーレ(85~110)/ファイナル・イメージ(110)/まとめ/練習問題 5章 完璧なボードを作る ボードのマスター/最初のカードは……/重要なターニング・ポイント/ カードの書きすぎとブラックホール/どうしても軽めになっちゃう第三幕/ 色分け/余分なカードを削る/+/-と〉〈/旅立ちのとき……/章の最後に/ 私の最終兵器/まとめ/練習問題 6章 脚本を動かす黄金のルール SAVE THE CAT!/《危機一髪 猫を救え!》なのだ。/プールで泳ぐローマ教皇/ 魔法は一回だけ/パイプの置きすぎ /黒人の獣医(別名:マジパン多すぎ)/ 氷山、遠すぎ!/変化の軌道/マスコミは立ち入り禁止!/まとめ/練習問題 7章 この映画のどこがまずいのか? 主導権を握るのは主人公だ/セリフでプロットを語っていないか?/ 悪い奴はひたすら悪く/回転、回転、回転/カラフルな感情のジェットコースター/ 「やあ、元気?」「うん、元気だよ」/一歩戻って/松葉杖と眼帯/ 原始人でもわかるか?/まとめ/練習問題 8章 最後のフェード・イン 野望VS運命/下準備/神経を擦り減らす/最初のコンタクト/ネットワーク作り/ 逆にやってはいけないこと……。/プレゼンの成功例・失敗例なるようにしかならない Author ブレイク・スナイダー Blake Snyder “ハリウッドで最も成功した競売向け脚本家の一人”である。彼が大手映画会社に売った脚本のうち2本は200万ドルの値がつき、そのうちの1本はスティーヴン・スピルバーグが購入した。すでに2本が映画化されている。 業界を知り尽くしたスナイダーならではの、明快で核心をついた脚本メソッドを集成した本書『Save the Cat! The Last Book on Screenwriting You’ll Ever Need』はオンライン書店、米国アマゾンの脚本術部門で第1位を維持し、多くの読者の支持を受けている。
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私の中の漂泊の風景 フィリップ・ジャンティ全記憶[OUTLET]
¥1,560
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世界一の舞台演出家“舞台の魔術師”フィリップ・ジャンティのすべて! 人形劇、ダンス、マイム、マジック、そして文楽をも飲み込んだ「人間と人形が共存する」不思議で幻想的な空間を創り続けて来た全足跡が初めて明らかに。 フィリップ・ジャンティの表現がなぜオリジナリティに溢れているのか。 自由なこころ、無意識の表現を舞台に描き出す魔法のような世界。その全歴史が豊富な写真とともに編まれた、演劇、アートファン必読のクロニクル。洗練された日本オリジナル装丁も必見! [出版社より] 著 者|フィリップ・ジャンティ 訳 者|プジョー友子 出版社|PARCO出版 定 価|3,900円+税 判 型|A4変型判 頁 数|304 ISBN|978-4865060904 初 版|2014年10月 Author フィリップ・ジャンティ Philippe Genty フランスの舞台芸術家。フィリップ・ジャンティ・カンパニー主宰。 「いのちのパレード」(1988)「漂流」(1992)「忘れな草」(1993)「迷宮」(1998)「動かぬ旅人」(1996)「密航者」(2000)「ジグムント・フォーリーズ」(2003)「バニッシング・ポイント」(2004)「世界の涯て」(2007)
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俳優・創作者のための動作表現類語辞典
¥1,760
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俳優、小説家、脚本家、映画監督、演出家、パフォーマー必携! 舞台で表現を輝かせるための、キャラクターに動きと感情を生み出すための、「動作表現」に特化した初めての類語辞典! 役を演じる際に、そして登場人物を動かすために役立つ、「動作表現」の類語辞典です。ある動作に関する一つの動詞から、ほかの複数の動作表現を検討することができ、人物の「動き」のボキャブラリーを広げることが可能になります。 本書は、演技の世界で広く採用されている「アクショニング」という演技術(スタニスラフスキー・システムが起源)の要となるアクション動詞(他の誰かを相手にして行う、感情と身体表現をともなった動詞)1763語を、類語辞典という形にまとめたものです。アクショニングは、台本の一行一行をダイレクトに演じる刺激となり、演技に豊かな幅が出るだけでなく、演技に正確さをもたらし、人物どうしのドラマ的なやりとりを充実させる効果もあります。 本書を活用することによって、俳優の演技には次から次へと自然につながる動きが生まれ、また物語創作者にとっても登場人物の感情と動きを豊かに展開させるための、大きなヒントを得られるでしょう。 映画、演劇、小説などの世界において主要な1763項目のアクション動詞を総覧し、類語の置き換え可能性によってさまざまなバリエーションを試すことのできる、表現者と物語創作者にとって有用性の高い1冊です。 [出版社より] 著 者|マリーナ・カルダロン、マギー・ロイド゠ウィリアムズ 訳 者|シカ・マッケンジー 出版社|フィルムアート社 定 価|1,600円+税 判 型|四六変型判 頁 数|304 ISBN|978-4-8459-1826-3 初版|2019年7月 Contents 日本語版への手引き まえがき テリー・ジョンソン イントロダクション テキストをアクション化する方法 改訂版イントロダクション この本の使い方 サンプルシーン 類語辞典 あ〜わ行 感情グループ 「育てる」言葉/「利用する」言葉/「傷つける」言葉 Author マリーナ・カルダロン 演劇とラジオドラマにフリーランスの演出家として関わる一方、イギリスの主要な演劇学校の数々での俳優指導に20年間以上携わっている。また、声優を目指す俳優のボイスリール録音をおこなう制作会社Crying Out Loudに演技ディレクターとして従事。現代劇のみならず、古典的なエリザベス朝演劇についてのレクチャーも定期的に開催している。 マギー・ロイド゠ウィリアムズ 英国ロイヤル・ナショナル・シアターおよびソーホー・シアター、トライシクル劇場、シェイクスピア・グローブ座で多数の舞台公演に出演。また映像への出演作品としてTVドラマシリーズ『Secret Diary of a Call Girl』『マーフィーの愛の法則』『The Vice』『Red Cap』『法医学捜査班 silent witness』『Casualty』などがある。 Translator シカ・マッケンジー 関西学院大学社会学部卒。ロサンゼルスで俳優活動後、日米両国を拠点に翻訳、通訳、演技指導や脚本コンサルティングをおこなう。
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集まると使える 80年代 運動の中の演劇と演劇の中の運動
¥2,530
1989年生まれ、異能の演出家・羽鳥嘉郎が1980年代演劇論に介入して、390超の脚注とともに再生を謀る。 アマチュア演劇、身体障害、ジェンダー、第三世界、反差別などのキーワードから選択された8本の論考を21世紀の日の本にさらすことで、目の前にある「演劇」と「運動」の分断に抗う一冊。 [本書のトピック] 劇団態変、構成劇、神戸労演、ぶどう座、第三世界、大阪清掃部部落問題研究会、如月小春、絶対演劇派、メイエルホリド、ボアール、ブレヒト、青い芝の会……。 [出版社より] 編 者|羽鳥嘉郎 出版社|ころから 定 価|2,300円+税 判 型|四六判 頁 数|336 ISBN|978-4-907239-37-4 初 版|2018年10月 Contents はじめに 1章 身体障害 銀河叛乱・序説を読む 解題 見るのは誰か――介助者と黒子と 金満里「銀河叛乱・序説」(1984年) 2章 学芸会 構成劇の可能性を読む 解題 小さい劇をどう積みあげるか――一人で書く作文とおおぜいの演劇 湯山厚「構成劇の可能性」(1986年) 3章 観客組織 「芝居を心から楽しむ」運動のなかでを読む 解題 企てられる側にとって未知のもの 平田康 「『芝居を心から楽しむ』運動のなかで」(1986年) 4章 地域演劇 川村光夫の劇世界を読む 解題 集まりの重なりと大きさ 川村光夫、山田民雄、ふじたあさや、香川良成「川村光夫の劇世界」(1986年) 5章 第三世界 コラージュ・二十世紀民衆演劇語録を読む 解題 方法を話すために 民衆文化研究会編「コラージュ・二十世紀民衆演劇語録――トラムからマダン劇まで」(1983年) 6章 解放運動 劇「わしらが人間の中の人間や」に参加してを読む 解題 参加できるか――差別と能力主義 村田拓「劇『わしらが人間の中の人間や』に参加して――大阪清掃労働者の劇団『もえる』」(1992年) 7章 ジェンダー なぜ「アジア・女性・演劇」なのか?を読む 解題 対話する人の顔のあるなし 如月小春、岸田理生、外岡尚美、李静和、池内靖子、西堂行人、楫屋一之、松井憲太郎「なぜ『アジア・女性・演劇』なのか?」(1991年) 8章 絶対演劇 絶対演劇への入射角を読む 解題 演劇は演劇である 動く 瀬尾育生、井澤賢隆、豊島重之、海上宏美「絶対演劇の入射角」(1992年) おわりに 文献表 索引 Editor & Author 羽鳥 嘉郎 Yoshiro Hatori 演出家。1989年ブリュッセル生まれ。2009年より「けのび」代表。京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENTフリンジ企画「使えるプログラム」ディレクター(2013–2014年度)、TPAM―国際舞台芸術ミーティング in 横浜アシスタント・ディレクター(2014–2017年度)、「アジアン・アーティスト・インタビュー」プロジェクト・マネジメントなどに従事。立教大学現代心理学部映像身体学科兼任講師。
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F/T 13 ドキュメント 物語を旅する
¥1,540
「大きな物語」に対抗するフィクションの力とは? ポスト3.11の時代の転換点に、演劇の未来を模索する、舞台芸術の祭典、30日間のドキュメント。 [出版社より] 編 者|フェスティバル/トーキョー 出版社|フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局 定 価|1,400円+税 判 型|A5判 頁 数|216 ISBN|978-4990518349 初 版|2014年5月 Contents ★シンポジウム『演劇の未来』収録 ハンス=ティース・レーマン×シュテファニー・カープ×岡田利規× 高山 明×ダニエル・ヴェッツェル×宮沢章夫(司会:林 立騎) ★座談会<物語を旅する> 岡田利規×小沢 剛×保坂健二朗×松井 周(司会:相馬千秋) ★座談会<東京にはどんなフェスティバルが必要か> 市村作知雄×内野 儀×相馬千秋×高萩 宏×林 立騎×平田オリザ ×野村政之×三好勝則(モデレーター:吉本光宏) ★特集 フェスティバルが見せた「トーキョー」 Port B『東京ヘテロトピア』、リミニ・プロトコル『100% トーキョー』 ★F/Tアワード受賞者インタビュー 中国で、世界につながるニューウェーブを――ワン・チョン(薪伝実験劇団) ★国内外19名の論客による論考、劇評を一挙掲載! 島貫泰介、管啓次郎、セバスチャン・ブロイ、岩城京子、シュテファニー・カープ、 桜井圭介、森村泰昌、藤原ちから、扇田昭彦、藤原敏史、梅山いつき、新川貴詩、 内野 儀、松井みどり、東 浩紀、松井 周、佐々木 敦、鴻 英良、森山直人(掲載順) ほか