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知覚の宙吊り——注意、スペクタクル、近代文化
¥3,300
SOLD OUT
アテンション・プリーズ! 人間の「注意」はいかに構築され、「散漫」はいかに管理されてきたのか。モダニズム絵画から実験心理学、スペクタクル産業から注意多動性障害まで、社会、産業、科学、芸術にまたがるさまざまな言説と技術を横断し、近代における知覚の条件を問い直す。 [出版社より] 著 者|ジョナサン・クレーリー 監 訳|岡田温司 訳 者|石谷治寛・大木美智子・橋本梓 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|3,000円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|688 ISBN|9784582769869 発 行|2025年04月 Contents 序 第1章 近代性と注意の問題 第2章 1879年――拘束なき視覚 第3章 1888年――脱魔術化のイルミネーション 第4章 1900年――綜合(ジンテーゼ)の再創出 エピローグ 1907年――ローマの魔法 原注 訳者あとがき 平凡社ライブラリー版 訳者あとがき 文献一覧 事項索引 人名索引 Author ジョナサン・クレーリー Jonathan Crary 1951年、アメリカのコネチカット州ニューヘイヴンに生まれる。視覚文化に関する系譜学的な研究で知られ、Zone Booksの創業者のひとりとして長らく編集委員を務める。現在、コロンビア大学教授。 Translator 岡田 温司 Atsushi Okada 1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。専門は西洋美術史・思想史。著書に『モランディとその時代』(人文書院、2003、吉田秀和賞受賞)、『フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析』(平凡社、2008、読売文学賞受賞)などがある 石谷 治寛 Haruhiro Ishitani 1977年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、広島市立大学芸術学部准教授。専門は美学・美術史・視覚文化論 大木 美智子 Michiko Oki 1979年生まれ。ロンドン大学UCL西欧言語文化社会研究科博士課程修了。現在、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校専任上級講師。専門は美学・美術史 橋本 梓 Azusa Hashimoto 1978年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程指導認定退学。現在、国立国際美術館主任研究員。専門は現代美術。展覧会企画に「Viva Video! 久保田成子展」(共同企画、国立国際美術館ほか、2021、倫雅美術奨励賞受賞)などがある
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あなたのフェミはどこから?
¥1,980
あなたの"フェミ"はいつ、どこから始まりましたか? 個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。 文筆家、写真家、彫刻家、翻訳家、編集者、ライター、演出家、イラストレーター、学者、ソーシャルワーカー、精神科医など19人の書き手が、個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。「ウェブ平凡」連載に書きおろしも加えて単行本化。 著者は安達茉莉子、石原真衣、上田久美子、小川たまか、長田杏奈、小田原のどか、金井冬樹、鴻巣麻里香、高島鈴、武田砂鉄、長島有里枝、能町みね子、野中モモ、藤高和輝、星野概念、松尾亜紀子、松橋裕一郎(少年アヤ)、水上文、森山至貴の19人。 [出版社より] 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|176 ISBN|9784582472349 発 行|2025年04月 Contents 安達茉莉子「自分の岸辺からはじめる」 松尾亜紀子「やばい間違ったかも、と震えてはじまることもある」 森山至貴「ぬるっと出会って、ずっと繫がって」 高島鈴「生まれ変わり」 石原真衣「先住民フェミニストでございます」 藤高和輝「i am a feminist.」 鴻巣麻里香「脱抑圧の三代記 ─ 私たちはなぜフェミニストでなくなるのか」 上田久美子「私のフェミはどこから。」 小川たまか「風が吹く野原が心の中にある」 星野概念「パワーのこと」 野中モモ「聞こえているから自分も言える」 水上文「BLとフェミニズム(のようなもの)」 金井冬樹「The Powerless Do Have Power.」 長田杏奈「シルバニアで遊べない子」 小田原のどか「受け取って、渡していく」 松橋裕一郎(少年アヤ)「わたし、そしてわたしたち」 能町みね子「神はいないが」 長島有里枝「わたしが千なら、フェミニズムはハク。」 武田砂鉄「ハッキリ答える前に」
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イスラエルについて知っておきたい30のこと
¥2,090
ユダヤ教とシオニズム、ホロコーストの政治利用、欧米のイスラエル支持……。パレスチナ/イスラエル問題の根っこがわかる。 ー 2023年10月7日に起きたハマースの蜂起から約15カ月半後の2025年1月19日、イスラエルとハマースの間で6週間の「停戦」合意がなされた。イスラエルの一方的な爆撃によりガザ地区の公共施設や主要インフラは壊滅的な状況に陥り4万人超が死亡、その大半は子どもや女性だったとされる。 だが、イスラエルによる暴力はいまに始まったことではない。1948年のイスラエル建国前からシオニストたちはパレスチナの地の略奪を目標に、欧米や周辺諸国を巻き込み、暴力を繰り返してきた。 キリスト教福音派のシオニズムへの接近、ホロコーストの政治利用、ユダヤ教とシオニズムの対立、PLOの挫折、オスロ合意の欺瞞、〈10・7〉蜂起、そしてイスラエルが描く「ガザ2035」の未来図とは? いま私たちがパレスチナ問題を考えるための基本書。 「「停戦」は、一般的な国家戦争の停戦とは全く異なり、イスラエルによる一方的なガザ地区でのジェノサイドの「一時停止」にすぎません。ガザ地区の占領も封鎖も変わらず、またやはり占領下のヨルダン川西岸地区で続いているイスラエル軍の侵攻と入植者による襲撃・収奪も止まることがないのです。」――「あとがき」より [出版社より] 著 者|早尾貴紀 出版社|平凡社 定 価|1,900円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|256 ISBN|9784582839746 発 行|2025年02月 Contents 前史|ユダヤ人はなぜ差別されてきたのか 第1部|19世紀~1948年| イスラエルはどのようにしてつくられたのか ◆1.シオニズムはどのように誕生したのか ◆2.植民地主義とシオニズムの関係とは ◆3.シオニズムの物語とは ◆4.イスラエルはどのように建国されたのか(1) ◆5.イスラエルはどのように建国されたのか(2) ◆6.イスラエルはどのように建国されたのか(3) ◆7.国際社会の責任とは ◆8.イスラエル建国に対する世界の思想は 第2部|1948年~90年代| イスラエルはどんな国か――占領政策、オスロ合意まで ◆1.建国されたイスラエルはどんなところか ◆2.イスラエルの産業とは ◆3.イスラエルには誰が住んでいるのか ◆4.イスラエルはどのように国民統合を図ったのか ◆5.ホロコーストと宗教の利用 ◆6.1967年以降の占領政策とは ◆7.パレスチナの抵抗運動とは ◆8.オスロ合意とはなにか(1) ◆9.オスロ合意とはなにか(2) ◆10.オスロ合意に対する世界の思想は 第3部|2000年代~| オスロ合意後のイスラエルはどうなっているか ◆1.第2次インティファーダ後の一方的政策とは ◆2.イスラエルはなぜハマースを敵視するのか ◆3.パレスチナの民意へのイスラエルの反応は ◆4.〈10・7〉蜂起とは ◆5.〈10・7〉とは何だったのか ◆6.ガザ侵攻でなにか起きているのか ◆7.ガザ侵攻でイスラエルが得る利益とは ◆8.イスラエル国内でのガザ侵攻の受けとめ方は ◆9.イスラエルはガザ侵攻後をどのように考えているのか ◆10.世界の反応は ◆11.ガザ侵攻に対する世界の思想は ◆12.私たちになにができるのか Author 早尾 貴紀 Takanori Hayao 1973年生まれ。東京経済大学教員。専門は社会思想史。2002〜04年、ヘブライ大学客員研究員として東エルサレムに在住し、西岸地区、ガザ地区、イスラエル国内でフィールドワークを行う。著書に『国ってなんだろう?』『パレスチナ/イスラエル論』『ユダヤとイスラエルのあいだ』、訳書にイラン・パぺ『パレスチナの民族浄化』(田浪亜央江との共訳)、サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』(岡真理、小田切拓との共編訳)、ジョー・サッコ『ガザ 欄外の声を求めて』などがある。
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限局性激痛
¥11,000
写真とテキストによる独特の物語世界を構築したフランスを代表する現代アーティスト、ソフィ・カルの痛みと治癒の物語、待望の邦訳。 1999~2000年、2019年に東京・原美術館で展示された「ソフィ・カル―限局性激痛」に未邦訳分を新たに訳出した完全版。ソフィ・カルの希望により、日本語版の造本は布張りのカバーに箔押しのタイトル、赤金のインクで三方を塗り上げた。近現代美術キュレーター・岡部あおみによる日本語版解説を付す。 [出版社より] 著 者|ソフィ・カル 訳 者|青木真紀子・佐野ゆか 出版社|平凡社 定 価|10,000円+税 判 型|B6変形判/上製 頁 数|304 ISBN|9784582839722 発 行|2024年11月 【本書より】 限局性激痛:(医学用語)局所の鋭い痛みのこと。 10月25日に出発したときは、この日が92日のカウントダウンへの始まりになるとは思いもよらなかった。その果てに待っていたのはありふれた別れだったが、とはいえ私にとってそれは、人生で最大の苦しみだった。私はこの滞在のせいにした。 フランスに帰国した1985年1月28日、厄払いのために、滞在中の出来事よりも私の苦しみを語ることにした。そのかわりに、話し相手になってくれた友人や偶然出会った人たちにこう尋ねた。 「あなたがいちばんつらかったのはいつですか?」 このやりとりは、自分自身の話をさんざん人に話して聞かせて、もう語りつくしたと感じるか、他の人たちの苦しみと向き合って、自分の痛みが相対化されるまで、続けることにした。この方法には、根治させる力があった。 Author ソフィ・カル Sophie Calle 1953年、フランス・パリ生まれ。大学を中退して世界各地を旅した後パリに戻り作家活動に入る。テキストと写真、時にはオブジェや映像を組み合わせた独自のインスタレーション作品を発表し、1999~2000年に本書と同名の「限局性激痛」展を東京・原美術館で行う。著書にBlind(Actes Sud)、The Address Book(Siglio Press)、Double Game(Violette Editions)、邦訳に『本当の話』(平凡社)、『なぜなら』(青幻舎)がある。2024年高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門を受賞。
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マクルーハン理論——電子メディアの可能性
¥1,320
「メディアはメッセージである」。メディアが発したメッセージ以上に、まさに電子メディアそれ自体が現代人の知覚を広げ、価値観を変えた。「メディアはマッサージである」この冗句も日々の生活で体感される。先駆者として甦るマクルーハンの理論を多彩な視角から浮き彫りにする。 [出版社より] 著 者|マーシャル・マクルーハン、エドマンド・カーペンター 訳 者|大前正臣、後藤和彦 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,200円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|328 ISBN|9784582764611 発 行|2003年03月 Contents 1部 マクルーハニズム 聴覚的空間 言語に与えた印刷物の影響 メディアの履歴書 メディア・アフォリズム 壁のない教室 ほか 2部 コミュニケーションの新しい探求 新しい言語 触覚的コミュニケーション キネシクスとコミュニケーション 先史芸術の空間概念 動く目 ほか Author マーシャル・マクルーハン Marshall McLuhan 1911‐1980。カナダのアルバータ州に生まれた英文学者、メディア・文明批評家。カナダのマニトバ大学で機械工学と文学を学ぶ。英ケンブリッジ大学留学。1946年トロント大学教授となる。『文学の声』など詩論、文芸批評の著作を続けながら、独自のメディア論を発表。広告論『機械の花嫁』(1951)、活版印刷の社会的影響を論証した『グーテンベルクの銀河系』(1962)を経て、ベストセラー『人間拡張の原理―メディアの理解』(1964)でマクルーハン旋風を巻き起こした。トロントで死去。 エドマンド・カーペンター Edmund Carpenter 1922-。人類学者。イヌイット文化を研究、映像人類学で活躍。1940年代房総と江戸湾末にトロント大学でマクルーハンらと共同研究を開始。53年以降、フォード財団から研究助成を得てセミナーを開き、雑誌『Explorations』を創刊。 Translator 大前 正臣 Masaomi Omae 1923年生まれ。評論家、翻訳家、東京大学文学部卒業後、コロンビア大学に学ぶ。電通、東京新聞外報部を経てフリー。 後藤 和彦 Kazuhiko Goto 1929年生まれ。常磐大学大学院兼任教授。東京大学文学部卒業。NHK、同放送文化研究所などを経て常磐大学教授。
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[図録]アブソリュート・チェアーズ——現代美術のなかの椅子なるもの展
¥3,300
2024年、埼玉県立近代美術館と愛知県美術館で開催の「アブソリュート・チェアーズ」展図録。フランシス・ベーコンや岡本太郎、工藤哲巳など、美術作品における椅子の表現に着目。 [出版社より] 編 者|埼玉県立近代美術館・愛知県美術館 出版社|平凡社 定 価|3,000円+税 判 型|B5変形判/並製 頁 数|184 ISBN|9784582207354 発 行|2024年03月 Contents 【第1章】 美術館の座れない椅子 マルセル・デュシャン《自転車の車輪》 高松次郎《複合体(椅子とレンガ)》 竹岡雄二《マルセル・デュシャン「自転車の車輪」(1913)へのオマージュ》 草間彌生《無題(金色の椅子のオブジェ)》 岡本太郎《坐ることを拒否する椅子》 ジム・ランビー《トレイン イン ヴェイン》 【第2章】 身体をなぞる椅子 工藤哲巳《愛》 フランシス・ベーコン《Triptych(三連画)1974-77》《座れる人物》 ハンス・オプ・デ・ビーク《眠る少女》 アンナ・ハルプリン《シニアズ・ロッキング》 檜皮一彦《walkingpractice/CODE: Evacuation_drills[SPEC_MOMAS]》 【第3章】 権力を可視化する椅子 工藤哲巳《イヨネスコの肖像》 ジョージ・シーガル《ロバート&エセル・スカルの肖像》 クリストヴァオ・カニャヴァート(ケスター)《肘掛け椅子》 ダラ・バーンバウム《座らされた不安:放埒》《座らされた不安:酩酊》《座らされた不安 補遺:自閉症》 アンディ・ウォーホル《電気椅子》 ミロスワフ・バウカ《φ51×4, 85×43×49》 渡辺眸《東大全共闘 1968-1969》 シャオ・イーノン(邵逸農)& ムゥ・チェン(慕辰)《集会所―高塘》《集会所―西安・大興善寺》 【第4章】 物語る椅子 宮永愛子《waiting for awakening chair》 潮田登久子《マイハズバンド》 名和晃平《PixCell-Tarot Reading (Jan.2023)》 YU SORA《my room》 石田尚志《椅子とスクリーン》 【第5章】 関係をつくる椅子 オノ・ヨーコ《白いチェス・セット/信頼して駒を進めよ》 ローザス《Re: ローザス!》 ミシェル・ドゥ・ブロワン《ブラック・ホール・カンファレンス》(参考作品)《樹状細胞》 スッティー・クッナーウィチャーヤノン《ステレオタイプなタイ》 ダイアナ・ラヒム《インターベンションズ》 副産物産店《Absolute Chairs》《Absolute Chairs #02_roofbase Chair》 アブソリュート・チェアーズ(建畠晢) アブソリュート・チェアーズ前史―19世紀後半のフランス絵画にみる椅子の諸相(佐伯綾希) なぜ椅子はアーティストをも魅了するのか?―1960年代以降の椅子表現小史(鵜尾佳奈) 椅子―グウェン・ジョンとフランシス・ベーコンの場合(山口惠里子) 車椅子の再組成(木下知威) [column]椅子が運びくるもの(木下知威) 作家解説 椅子の文化と美術をめぐるブックリスト 出品リスト ごあいさつ 謝辞
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崇高と美の起源
¥1,870
美と崇高という観念が快と苦/恐怖を生じると論じ、ロマン派芸術への道を拓いた美学史上に残る不朽の名著、待望のコンパクト版。 「私の意図は、美を崇高と区別して考察することであり……どの程度まで美と崇高が一致するのかを検討することである」。巨大で危険な対象がもたらす感動「崇高」は恐怖と緊張を喚起して神経を運動させる。一方「美」は身体全体の組織を弛緩させて快を生じ、「愛」の情念を生み出し、社交をも促進する。崇高と美は市民社会構成のための主要な社会的原理であるとし、19世紀ロマン派への道を拓いた美学史上に残る不朽の名著。 [出版社より] 著 者|エドマンド・バーク 訳 者|大河内昌 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,700円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|272 ISBN|9784582769654 発 行|2024年04月 Contents 趣味に関する序論 第一部 第一節 目新しさ 第二節 苦と快 第三節 苦の除去と積極的な快の違い 第四節 お互いに対比されるものとしての悦びと快 第五節 嬉しさと悲しさ 第六節 自己保存に属する情念について 第七節 崇高について 第八節 社交に属する情念について 第九節 自己保存に属する情念と性的な社交に関する情念の差異の究極原因 第一〇節 美について 第一一節 社交と孤独 第一二節 共感、模倣、野心 第一三節 共感 第一四節 他人の苦痛への共感の効果 第一五節 悲劇の効果について 第一六節 模倣 第一七節 野心 第一八節 総括 第一九節 結論 第二部 第一節 崇高によって引き起こされる情念について 第二節 恐怖 第三節 曖昧さ 第四節 情念に関する明晰さと曖昧さの違いについて (第四節) 同じ主題のつづき 第五節 力 第六節 欠如 第七節 広大さ 第八節 無限 第九節 連続性と画一性 第一〇節 建築物の大きさについて 第一一節 快適な対象における無限 第一二節 困難さ 第一三節 壮麗さ 第一四節 光 第一五節 建築物の中の光 第一六節 崇高を生み出すものとしての色彩 第一七節 音と音量 第一八節 唐突さ 第一九節 中断 第二〇節 動物の叫び声 第二一節 臭いと味──苦みと悪臭 第二二節 触覚と苦 第三部 第一節 美について 第二節 均整は植物の美の原因ではない 第三節 均整は動物の美の原因ではない 第四節 人間の種において均整は美の原因ではない 第五節 均整に関するさらなる考察 第六節 合目的性は美の原因ではない 第七節 合目的性の本当の効果 第八節 要約 第九節 完全性は美の原因ではないということ 第一〇節 美の観念はどの程度まで精神の性質に適用できるのか 第一一節 美の観念はどの程度まで徳に適用できるのか 第一二節 美の本当の原因 第一三節 美しい対象は小さい 第一四節 滑らかさ 第一五節 漸進的変化 第一六節 繊細さ 第一七節 色彩における美 第一八節 要約 第一九節 顔立ち 第二〇節 目 第二一節 醜さ 第二二節 優雅さ 第二三節 気品ともっともらしさ 第二四節 触覚における美 第二五節 音の美 第二六節 味覚と臭覚 第二七節 崇高と美の比較 第四部 第一節 崇高と美の作用因について 第二節 観念連合 第三節 苦と恐怖の原因 第四節 同じ主題のつづき 第五節 いかに崇高が生み出されるのか 第六節 いかにして苦は悦びの原因となりうるのか 第七節 より精妙な器官に必要な運動 第八節 なぜ危険でないものが恐怖に似た情念を生み出すのか 第九節 なぜ巨大な視覚対象は崇高であるのか 第一〇節 巨大さにはなぜ統一性が必要なのか 第一一節 人為的無限 第一二節 振動は似かよっていなければならない 第一三節 視覚対象における連続の効果の説明 第一四節 暗闇に関するロックの見解についての考察 第一五節 暗闇はそれ自身の性質によって恐ろしい 第一六節 なぜ暗闇は恐ろしいのか 第一七節 黒色の効果 第一八節 黒の効果の緩和 第一九節 愛の身体的原因 第二〇節 滑らかさはなぜ美しいのか 第二一節 甘さ、その性質 第二二節 甘さは弛緩をもたらす 第二三節 変化はなぜ美しいのか 第二四節 小ささについて 第二五節 色彩について 第五部 第一節 言葉について 第二節 詩の一般的な効果は事物の観念を喚起することによるのではない 第三節 観念に先立つ一般語 第四節 言葉の効果 第五節 イメージを喚起することなく言葉が作用するいくつかの例 第六節 詩は厳密には模倣芸術ではない 第七節 いかにして言葉は情念に作用するのか 初版への序文 第二版への序文 訳者解題 大河内昌 平凡社ライブラリー版 訳者あとがき 解説 井奥陽子
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[増補]バフチン——カーニヴァル・対話・笑い
¥1,760
じつは哲学、言語学、記号論等々をまたぐ領域横断的な知のあり方が本領のバフチン。全体像をあますところなく描く最良の入門書。 文学論で著名なバフチンだが、じつは哲学、言語学、記号論等々をまたぐ領域横断的な知のあり方が本領。その巨大な知の全体像をあますところなく描く最良の入門書。 平凡社新書『バフチン――カーニヴァル・対話・笑い』(2011年刊)の増補版。 [出版社より] 著 者|桑野隆 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,600円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|340 ISBN|9784582768961 発 行|2020年03月 Contents 第1章 不可欠な他者 第2章 交通のなかの記号 第3章 ポリフォニーと対話原理 第4章 脱中心化 第5章 民衆の笑い 第6章 カーニヴァル化とグロテスク・リアリズム Author 桑野 隆 Takashi Kuwano 1947年、徳島県生まれ。元早稲田大学教授、専攻はロシア文化・思想。
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[増補]近代部落史 明治から現代まで
¥1,870
1871年の「解放令」発布から現代にいたるまで、人々の意識に内面化され維持されてきた被差別部落の差別構造をていねいに解き明かす一冊。原著刊行後の動向を入れた増補版。 [出版社より] 著 者|黒川みどり 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,700円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|320 ISBN|9784582769388 発 行|2023年01月 Contents 第1章 近代国家の成立と再編される身分 1 賤民身分の廃止 2 「開化」と「旧習」のはざま 3 「異種」という眼差し 4 「家」/地方制度の成立と排除される被差別部落 第2章 帝国のなかの部落問題 1 部落問題の「発見」-部落改善政策の開始 2 浸透する人種主義 3 大日本帝国の一体化を求めて-「融和」の浮上 4 「暴民」像の形成-米騒動と部落問題 第3章 解放か融和か 1 自力解放を求めて 2 「エタ」としての誇り-全国水平社の創立 3 被差別部落の女性と婦人水平社 4 「無産階級」の一員として 5 「融和」をめぐる対立-中央融和事業協会 第4章 「国民一体」と人種主義の相克 1 「国民一」をめぐるせめぎ合い 2 新体制へのへの期待と現実 3 「人種」から「民族」へ 4 資源調整事業への動員 第5章 戦後改革のなかで 1 部落解放運動の船出 2 戦後改革・復興と被差別部落 3 高度成長と広がる格差 第6章 「市民社会」への包摂から“いま”へ 1 部落解放運動の高揚と分裂 2 部落解放運動の再点検 3 「部落民」であること 4 「人権」のなかの部落問題 おわりに 平凡社ライブラリーあとがき Author 黒川 みどり Midori Kurokawa 早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。博士(文学)。現在、静岡大学教授。日本近現代史。『共同性の復権――大山郁夫研究』(信山社、2000年)、『つくりかえられる徴――日本近代・被差別部落・マイノリティ』(解放出版社、2004年)、『近代部落史――明治から現代まで』(平凡社新書、2011年)、『描かれた被差別部落――映画の中の自画像と他者像』(岩波書店、2011年)、『差別の日本近現代史――包摂と排除のはざまで』(共著、岩波書店、2015年)、『創られた「人種」――部落差別と人種主義』(有志舎、2016年)、『評伝竹内好――その思想と生涯』(共著、有志舎、2020年)など。
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言葉というもの
¥1,870
古今東西の文学を自在に横断しながら、文学とは何か、言葉とは何かを解き明かし独自の文明論に至る、吉田健一随筆の真骨頂。 言葉は生命の延長であると喝破し、人間にとっていかに欠くべからざるものであるかを論じた表題作ほか、古今東西の文学作品を自在に行き来しながら、言葉と文学の力を明らかにする。『今昔物語』や『宇治拾遺物語』といった日本の古典を題材にして文明論に至る異色作「説話」などを含む、最後の文士・吉田健一の知られざる名随想集。解説=宮崎智之。 [出版社より] 著 者|吉田健一 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,700円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|256 ISBN|9784582769685 発 行|2024年05月 Contents 言葉というもの 説話 日本語 素朴に就て 読むことと書くこと 控え目に 無駄を省くこと 言うことがあることに就て 何も言うことがないこと 後記 解説 宮崎智之
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壇蜜的人間学。
¥1,980
「なぜ人間は病気になるのだろう?」「運がいいってどういうこと?」壇蜜さんと8人の専門家による知的好奇心が刺激される対談集。 ここ数年、私たちは混沌とした世の中を生きている。そのような状況下、私たちは「病気になるということはどんなこと?」「なぜ占いにすがるのだろう」などといった、人間が本来備えている感情や欲望とは何かというところにまで考えが及ぶようになったのではなかろうか。 人間の中に湧き上がってくるさまざまな感情や欲望……。それらは人間が生きる意味を考えるうえで非常に大切なことだ。そしてその考えるという行為を通してみえてくるものは、わたしたちが本当に大切にしたいものなのではなかろうか。 本書では、人間のあらゆる感情や欲望の中から特に重要な要素を選び、壇蜜氏が各方面の専門家、研究者らに話を伺う。対談を通じて、壇蜜氏ならではの視点で人間とは何かを見つめ直し、読み手に新たな発見をもたらす内容とする。 [出版社より] 著 者|壇蜜 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|248 ISBN|9784582839364 発 行|2024年07月 Contents はじめに もう一度授業に出たくなった 「病気」になるってどういうこと? 仲野 徹 対談を終えて「思春期レモン水事件」の記憶 「セックス」について考えてみた。 奥野克巳 対談を終えて「戒名」よりも「鼻笛」のほうがいい なぜ「老い」、なぜ「死ぬ」のか 小林武彦 対談を終えて「老い」と「死」の中間地点を「楽しむ」 「アート」は難しい!? 南條史生 対談を終えて「アート海原遭難者」からの脱却 「占い」って何だろう 鏡リュウジ 対談を終えて 歴史は今と未来を生きるためにある 「科学技術」は何のためにある? 佐倉 統 対談を終えて 昔の部分も残して暮らそう 「宗教」について考えてみた。 島薗 進 対談を終えて ヘレン・ケラーの死と曾祖父の死 おわりに 学ぶということは暮らしの中に溢れている Author 壇蜜 Danmitsu 1980年秋田県生まれ。昭和女子大学卒業後、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得。29歳でグラビアアイドルとしてデビュー。現在、ラジオやWEB連載などで活躍中。主な著書に『壇蜜日記』(文春文庫)、『エロスのお作法』(だいわ文庫)、『どうしよう』(マガジンハウス)、『三十路女は分が悪い』(中央公論新社)など。 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」https://ameblo.jp/sizuka-ryu/
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家庭料理の窓
¥1,980
SOLD OUT
食の道を探求してきた著者が、味噌汁の歴史、土井善晴などの料理本、春のパンまつりの皿、台所道具までを読み解く家庭料理今昔物語。 [出版社より] 著 者|木村衣有子 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|224 ISBN|9784582839050 初 版|2022年08月 Contents 私の好きなお米 出汁遍歴とごはん茶碗 しるものがたり 朝は味噌汁と決まっていたわけじゃない 電気じかけの炊飯器 一九八一年の白いお皿 コーヒーから柳宗理へ ステンレスボウルとアルネ 君の名は肉じゃが、そしてポテサラ 野菜ぐらし ほか Author 木村 衣有子 Yuko Kimura 文筆家。主な守備範囲は食文化と書評。1975年栃木県生まれ。
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狙われた身体——病いと妖怪とジェンダー
¥3,080
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日本の妖怪や怪異現象を、病気や身体攻撃などの形で私たちを襲う「敵」として読み解く、民俗学・ジェンダー研究による画期的身体論。 [出版社より] 著 者|安井眞奈美 出版社|平凡社 定 価|2,800円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|276 ISBN|9784582838923 初 版|2022年02月 Contents 第1章 「見えない敵」を可視化する 第2章 狙われる身体 第3章 蛇に狙われる女性 第4章 妖怪とジェンダー 第5章 性と性器の表現 第6章 身体の放つ異界のパワー 第7章 胎児への関心 終章 「狙われた身体」を守るために Author 安井 眞奈美 Manami Yasui 京都府京都市生まれ。大阪大学文学部日本学科卒業、同大学院文学研究科日本学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。天理大学文学部助教授、同教授を経て、国際日本文化研究センター研究部教授。文化人類学、民俗学専攻
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47都道府県 日本全国地元食図鑑
¥1,980
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日本各地のスーパーや産直市などで見つけた! 地元で長~く愛される「地元食」。朝日新聞土曜版「be」に連載中のコラムが本になりました。 旅行や出張のとき、ついつい立ち寄ってしまう、スーパーマーケットや産直市。見たことがない商品を見つけたときのあの高揚感はたまりません。不思議な名前が付いていたり、レトロなパッケージだったり、購買欲がムクムクと湧き上がります。その土地に行かないとなかなか出会うことができない食品を本書では「地元食」と呼んでいます。 「地元食」は、麺類、パン、お菓子、調味料、酒、乾物、漬物など、その種類は非常にさまざま。いずれもその土地の歴史や文化がたっぷりと詰まっています。東京や大阪などの都市圏や他の地域ではなかなかお目にかかれる機会が少ないため、土産物としても重宝されます。 本書では長年、日本各地のスーパーやご当地食をマスメディアで紹介してきたスーパーマーケット研究家・菅原佳己氏の眼によってセレクトされた、日本各地の131アイテムの「地元食」を写真と併せて紹介します! 131の「地元食」には、各地の歴史や文化、そして商品開発にかける企業や地元の人びとの想いがたっぷりと詰まっています。 [出版社より] 著 者|菅原佳己 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|168 ISBN|9784582632286 初 版|2022年04月 Contents ◎主な掲載「地元食」(全部で131商品を掲載!) コアップガラナ(北海道) あずきばっとう(岩手県) ラジウム玉子(福島県) みねサンド(茨城県) しもつかれ(栃木県) 二八車家元祖もつ煮(群馬県) みそポテト(群馬県) 渋沢煮ぼうとう(埼玉県) 木の葉パン(千葉県) あんずボー(東京都) 修道院クッキー(神奈川県) ミルクヨーカン(新潟県) 吸坂飴(石川県) 麩市 地がらし(福井県) 信州りんご玉(長野県) あげ潮(静岡県) ビスくん(愛知県) スマック(三重県) セミぎょうざ(京都府) こまどりのすずやき(大阪府) わしゃ九十九まで砂糖(奈良県) ハグルマ トマトケチャップ(和歌山県) 梶谷のシガーフライ(岡山県) ふるさとレモン(広島県) 保命酒の花(広島県) 甘露しょうゆ(山口県) 炙りいりこ酒(香川県) ギノー味噌(愛媛県) 大丸など土佐蒲鉾(高知県) 久留米ホットドッグ(福岡県) 桃カステラ(長崎県) 御飯の友(熊本県) 日南黒糖(宮崎県) シンコム3号(鹿児島県) あまがし(沖縄県) などなど… Author 菅原 佳己 Yoshimi Sugawara スーパーマーケット研究家。1965年生まれ。専業主婦からスーパーマーケット研究家に。2019年7月、一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」を設立。全国のご当地スーパーを行脚し、埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。著書に、『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』、『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見~つけた!』(ともに講談社)、『東海ご当地スーパー 珠玉の日常食』(ぴあ)。現在、朝日新聞『be』(土曜別刷版)にて「お宝発見 ご当地食」、雑誌『LDK』(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」、雑誌『旅の手帖』(交通新聞社)にて「ご当地スーパー劇場」などを連載中。
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不易と流行のあいだ ファッションが示す時代精神の読み方
¥1,760
ファッションは変化することで普遍を目指す。『物欲なき世界』の著者が綿密な取材で描く、激変するファッションの現在とこれから。 [出版社より] 著 者|菅付雅信 出版社|平凡社 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|248 ISBN|9784582620733 初 版|2022年03月 Contents コロナの時代のファッション コロナルックという一過性の楽しみ デジタル時代のショーの価値 ウォンツはニーズを超える 羽根木~代田という三密なき流行地 カール・ラガーフェルドから学べること 「9月号」という幻想が終わった後に 『モード後の世界』を巡って ノンバイナリーなカナリアたち コロナ禍の中でファッション誌を作る知恵 ファッション・ピープルの居る場所 サステナブル・ファッションの間違い 政治がファッションになる時 Author 菅付雅信 Masanobu Sugatsuke 編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年宮崎県宮崎市生まれ。法政大学経済学部中退。角川書店『月刊カドカワ』、ロッキングオン『カット』、UPU『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、出版物の編集・執筆から、コンサルティングを手がける。またアートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務める。下北沢B&Bで「編集スパルタ塾」、渋谷パルコで「東京芸術中学」を主宰。東北芸術工科大学教授。NYADC銀賞、D&AD賞受賞。
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問題の女 本荘幽蘭伝
¥3,080
新聞記者、保険外交員、ホテルオーナー、女優、辻占いの豆売り、日本語教師、活動弁士、講談師……。 転職50回以上、50人近い夫と120人以上の交際相手を持ち、日本列島、中国大陸、台湾、朝鮮半島、東南アジアに神出鬼没、明治・大正・昭和を駆け抜けた毛断(モダン)ガールの本家本元、本荘幽蘭(ほんじょうゆうらん)。 明治時代にはその名を知らぬものはなかったお騒がせ女史の謎に包まれた生涯を丁寧に追った傑作評伝。 [出版社より] 著 者|平山亜佐子 出版社|平凡社 定 価|2,800円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|344 ISBN|9784582838640 初 版|2021年10月 Contents ◆第一章 少女時代 久代、その「惨憺たる」生い立ち/久代、婚約者たちに翻弄さる/久代、蕾の花を手折られる/久代、巣鴨病院に入院す/久代の父、一行/久代、伝説の明治女学校に入学す/久代は馬車を曳けない霊獣/久代、幽蘭となる/可愛がられてえぐらるる ◆第二章 幽蘭誕生 幽蘭、第二子を出産す/幽蘭、第三子を妊娠す/幽蘭と「黒龍会」の面々/幽蘭、救世軍の兵士となる/幽蘭、「日本初の婦人記者」となる/幽蘭、男たちの海を渡る/幽蘭、同情からの結婚が破談に/幽蘭、ベルギー人と恋に落ちる/幽蘭、再び婦人記者となる/幽蘭、女優デビューを果たす/幽蘭、男たちをちぎっては投げる/幽蘭、男たちの山を踏破する/幽蘭、宙づりの舞台に立つ ◆第三章 仕事遍歴、男性遍歴 幽蘭の父、死す/宮武外骨、幽蘭を語る/幽蘭の「錦蘭帳」/幽蘭、「神風会」に急接近す/幽蘭、扶桑教に傾倒す/幽蘭、隆文館に入社す/幽蘭、前代未聞の祝言をあげようとす/幽蘭、同性に羞恥の色を見せる/幽蘭、辻占いの豆売りとなり、はたまた活動弁士となる ◆第四章 満鮮、南洋へ 幽蘭、自伝を新聞連載す/大連に「幽蘭ホテル」を開業す/幽蘭、三下り半を誌上公開さる/幽蘭、恋人の名を秘す/妾になるくらいなら乞食になる/幽蘭、今度は講談師になる/幽蘭、真っ当な男性論を語る/幽蘭、食い詰めて女優再び/幽蘭、劇団を結成し海を渡る/幽蘭、女弁士養成所を計画す/幽蘭、二十四度目の結婚をなす/幽蘭、「新劇女優の急先鋒」を自称す/幽蘭、女探偵を志願す/幽蘭、釜山、満州を放浪か/幽蘭、マレー半島を逍遥す/幽蘭、沖縄に上陸す ◆第五章 戦争に向かって 幽蘭、恩師との仲を怪しまれる/日蓮主義の幽蘭尼となる/幽蘭、自省の手紙をしたためる/幽蘭、露支満鮮を股にかける/幽蘭、五年間の雲隠れ/幽蘭、温泉開業に奔走す/幽蘭、映画デビューを果たす/幽蘭、馬賊に拉致・監禁さる/幽蘭、生還し講演会を開催す/幽蘭、選挙応援人として現る/幽蘭、消息を絶つ/幽蘭、天下の女浪人の異名をとる/幽蘭、老いてなお意気軒昂 Author 平山 亜佐子 Asako Hirayama 挿話収集家、デザイナー。戦前文化、教科書に載らない女性の調査を得意とする。
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「差別はいけない」とみんないうけれど。
¥2,420
SOLD OUT
多様性を求めるリベラリズム、同質性を志向するデモクラシー、このふたつが克服できない対立なら、私たちにできることはなんだろう。 セクハラや差別が跡を絶たないのは、「差別はいけない」と叫ぶだけでは、解決できない問題がその背景にあるからだろう。反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫る。「週刊読書人」論壇時評で注目の、気鋭のデビュー作。 [出版社より] 著 者|綿野恵太 出版社|晶文社 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|320 ISBN|9784582824896 初 版|2019年07月 Contents まえがき みんなが差別を批判できる時代 第一章 ポリティカル・コレクトネスの由来 第二章 日本のポリコレ批判 第三章 ハラスメントの論理 第四章 道徳としての差別 第五章 合理的な差別と統治功利主義 第六章 差別は意図的なものか 第七章 天皇制の道徳について あとがき ポリティカル・コレクトネスの汚名を肯定すること、ふたたび Author 綿野 恵太 Keita Watano 1988年大阪府生まれ。出版社勤務を経て文筆業。詩と批評『子午線 原理・形態・批評』同人。著書に『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、2019年)、論考に「谷川雁の原子力」(『現代詩手帖』2014年8-10月)、「原子力の神──吉本隆明の宮沢賢治」(『メタポゾン』11)などがある。
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ノーベル文学賞が消えた日——スウェーデンの#MeToo運動、女性たちの闘い
¥2,530
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スウェーデン本国で大ベストセラー! 2018年、ノーベル文学賞発表を中止に追い込んだ渾身のルポ、ついに日本上陸。沈黙を強いられてきた女性たちが、いま声をあげる! 2018年5月、ひとつのニュースが世界中を駆けめぐった。今年のノーベル文学賞は発表中止──。きっかけとなったのは、ひとりの女性記者によるスクープ記事だった。2017年末、スウェーデン最大の日刊紙「ダーゲンス・ニューヘーテル」は、ノーベル文学賞の選考組織であるスウェーデン・アカデミーに近い《文化人》ことジャン゠クロード・アルノーが、数々の性暴力を行っていたというスキャンダルを報道。このスクープはアルノーの妻が参加するスウェーデン・アカデミーを巻き込み、やがて……。 スウェーデンのフェミニズムの実情、次々と暴かれていく組織内の権力闘争。スウェーデン最大級の#MeToo運動の内幕が、いま明らかになる! [出版社より] 「自分の立場を熟知して人の尊厳を踏み躙る人間がいる。一方で自分の立場を危険に晒しても声を上げる人間もいる。#MeTooは声を上げた人々と調査報道の賜物だ」 ——伊藤詩織[ジャーナリスト] 著 者|マティルダ・ヴォス・グスタヴソン 訳 者|羽根 由 出版社|平凡社 定 価|2,300円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|344 ISBN|9784582824926 初 版|2021年09月 Author マティルダ・ヴォス・グスタヴソン Matilda Voss Gustavsson ジャーナリスト。1987年生まれ。スウェーデン最大の日刊紙ダーゲンス・ニューヘーテルの文化部記者。2017年11月、国内外での#MeToo運動の高まりから、『ノーベル文学賞が消えた日―スウェーデンの#MeToo運動、女性たちの闘い』のもととなったスウェーデンの文壇における性暴力を告発する記事を執筆。このスクープにより、2018年11月にスウェーデン・ジャーナリズム大賞のスクープ賞を受賞。2020年2月には、優れた文化記者に与えられるエクスプレッセン紙のビヨーン・ニルソン賞にも選ばれている。 Translator 羽根 由 Yukari Hane 翻訳家。大阪市立大学法学部卒業。スウェーデン・ルンド大学法学部修士課程修了。スウェーデン在住。
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少年愛文学選
¥1,980
当時僕は昼となく夜となく、ただもう彼のことばかり思いつめていた――。 乱歩、川端、中井英夫ら男性作家による少年が少年を愛する物語。 [出版社より] 著 者|折口信夫・稲垣足穂ほか 編 者|高原英理 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,800円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|448 ISBN|9784582769173 発 行|2021年04月 Contents 夕化粧……山崎俊夫 口ぶえ……折口信夫 乱歩打明け話……江戸川乱歩 稚児殺し……倉田啓明 少年の死……木下杢太郎 彼……武者小路実篤 RちゃんとSの話……稲垣足穂 燃ゆる頬……堀辰雄 沈黙の人……大手拓次 ある美少年に贈る書……村山槐多 少年(抄)……川端康成 夕映少年……中井英夫 贖……塚本邦雄 未青年(抄)……春日井建 青色夢硝子……高原英理 編者解説……高原英理
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三ギニー
¥1,540
戦争を阻止するために——。 教育や職業の場での女性への直接的・制度的差別が戦争と通底する暴力行為であることを明らかにし、戦争なき未来のあり方を提示する。 [出版社より] 原 書|The History of Magic 著 者|ヴァージニア・ウルフ 訳 者|片山亜紀 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,400円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|408 ISBN|9784582768602 発 行|2017年10月 Contents メソポタミア/ペルシア/ヘブライ/エジプト/ギリシア/グノーシス説/ローマ帝国/錬金術/中世/悪魔/魔法/悪魔の儀式/七人の肖像/カバラ(ユダヤ教の神秘説)/魔術/改革者たち/一八世紀 Author ヴァージニア・ウルフ Virginia Woolf 1882-1941年。ロンドン生まれ。文芸評論家レズリー・スティーヴンの娘。夫とホガース・プレス社設立。著書に「灯台へ」「オーランドー」「波」他。
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とまっていた時計がまたうごきはじめた。
¥1,430
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「いまは音楽の話だけをしていたい」 懐かしい音楽の話は、お笑い、隕石、演歌、原発、敬愛する友の死などを経めぐり、また音楽の話へと戻ってくる。震災以降のもやもやを喫茶店でつれづれに語り明かした、3年にわたる、雑談ドキュメント。 [出版社より] 著 者|細野晴臣 聞き手|鈴木惣一朗 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,300円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|376 ISBN|9784582836707 発 行|2014年01月 Contents まえがき 細野晴臣 対話1 「この世で起きているすべてが想定外。 想定外がないとなにも生まれてこない」 高い台に乗る 種をまくだけ 忘れる才能 豆腐を切るような タンゴがある街 年金をもらう 対話2 「エッセンスなんだよ、そこにあるのは。 かたちじゃなくてエッセンス」 窓のない風呂場 YMOとベンチャーズ 最後のカワウソ ちゅらんちゅらん ともしび デモテープのエッセンス 対話3 「誰かがやらないとホントになくなっちゃう。 ぼくがやれば、かろうじて少しは生き長らえる」 政治的な歌 名曲刑事 三枚におろす すでに誰かがやってること 昨日がよみがえる 対話4 「古賀政男さんは、やっぱりどっしりしてる。 誰も突き崩せないし、なんか根が深い」 おいしいイワナ 発明のある曲 服部良一と古賀政男 選びのセンス 対話5 「ごはんがおいしくて、お風呂が気持ちいい。 それでじゅうぶん幸せだと思った」 聴いているうちが花 人と人との間に 完成のダンス タブラ・ラサ 仕事じゃなくて生業 サーファーになりたかった わざと迷う 歌謡曲と唱歌 対話6 「いまだに自分にはなんのノウハウもない。常に白紙。 そこでサバイバルスイッチが入るんだ」 ルイジアナ生まれの白金育ち あの世の曲ばかり ミックスはお好き? ぶつかったら左に曲がる 対話7 「ニューヨークに行って、皿洗いでもしながら ミュージシャンの道を歩んでいたら、ああいうセッションを やっていたかもしれないね」 飽きない遊び 見えない大木 それがガースのかわいいところ ポランスキーつながり これはハワイアンですか? 対話8 「地震で倒れたままだった、ゼンマイの蓄音機から ちゃんと音が出た。 そこから、とまっていた時計がまたうごきはじめた」 おかあさん 泣き歌の時代 とまっていた時計 思い出すことに近い アイ・ヘイト・マイセルフ 一番いい東京 引退宣言 対話9 「七十歳になるころには、いろんなしがらみなんかも すっかり忘れて、音楽に没頭できるんじゃないか」 「しまった」 全曲セルフカバー なにも見えない 潮来スワンプ 演歌の気持ち 長生きしてね シェケナベイベー シンプルな生活 あとがき 鈴木惣一朗 Author 細野 晴臣 Haruomi Hosono 1947年、東京生まれ。音楽家。69年、“エイプリル・フール”でプロデビュー。70年、“はっぴいえんど”結成。73年、ソロ活動を開始。同時に“ティン・パン・アレー”としても活動。78年、坂本龍一、高橋幸宏とともに“イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)”を結成。YMO散開後は、ワールド・ミュージック、アンビエント・ミュージックを探求。近年は、作曲やプロデュース、ライブ活動など多岐にわたり活動。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞 鈴木 惣一朗 Soichiro Suzuki 1959年、浜松生まれ。音楽家。83年にインストゥルメンタル主体のポップグループ“ワールドスタンダード”を結成。細野晴臣プロデュースでノン・スタンダード・レーベルよりデビュー。95年、ロングセラーの音楽書籍『モンド・ミュージック』で、ラウンジ・ミュージック・ブームの火付け役として注目を浴び、97年から5年の歳月をかけた「ディスカヴァー・アメリカ3部作」は、デヴィッド・バーンやヴァン・ダイク・パークスから絶賛される。近年では、クナレグミ、ビューティフル・ハミングバード、中納良恵、湯川潮音、羊毛とおはな等、多くのアーティストをプロデュース
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イスラムの神秘主義 スーフィズム入門
¥1,650
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英国最高のイスラム学者が、イスラム教の理解に欠かせないスーフィズムの基本思想、神秘体験、信仰生活の内的構造を平易に説く第一級の入門書。類書皆無。再刊。 [出版社より] 原 書|The Mystics of Islam 著 者|R.A.ニコルソン 訳 者|中村広治郎 出版社|平凡社[平凡社ライブラリー] 定 価|1,500円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|256 ISBN|9784582761436 発 行|1996年04月 Author R.A.ニコルソン R. A. Nicholson 1868年ヨークシャー生まれ。英国の東洋学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。著書に「イスラーム神秘主義におけるペルソナの理念」など。1945年没。
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過激派の時代/北井一夫写真集
¥3,520
1964-68年に過激派の学生運動を撮り続けた写真を北井自らがセレクトした集大成的な写真集。高精度デジタルリマスター版。 「1964年から68年の5年間、私は全学連と全共闘など過激派と呼ばれた学生たちの写真を、その中の一人として撮っていた」(本書より)。 当時、警察の追及を逃れて写真のネガフィルムとベタ焼きを隠し続け、72年まで半年ごとに住居を変えながら、B5判のスケッチブックに貼り付けたベタ焼きを残した。2018年に全共闘50周年を迎え、北井は汚れたスケッチブックを取り出し、全ページをスキャナーで複写して、デジタル印刷で鮮明に蘇らせた。英文併記。 [出版社より] 著 者|北井一夫 出版社|平凡社 定 価|3,200円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|224 ISBN|9784582278330 初 版|2020年10月 Contents *「収録作品覚え書き」から抜粋 ・抵抗 1964 米原子力潜水艦寄港阻止デモ、基地の横須賀風景 詩・井上光晴 ・神戸港湾労働者 1965 神戸港の沖仲士 ・1965-1966 日韓会談反対・ベトナム反戦デモ、新橋~銀座~有楽町ジグザグデモ、椎名外相訪韓阻止羽田闘争、米大使館直近の特許庁前3万人座り込み ・10・8羽田闘争 1967 佐藤首相ベトナム訪問阻止羽田闘争 ・ベタ焼き:10・8羽田闘争 ・1967-1968 佐藤首相訪米阻止デモ、米原子力空母エンタープライズ佐世保寄港阻止デモ、米軍王子野戦病院開設阻止デモ、三里塚空港建設阻止デモ ・バリケード 1968 日大芸術学部バリケード解放区
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京アニ事件
¥902
2019年7月18日──。 日本を代表するアニメ制作会社である、京都アニメーション」のスタジオに火が放たれた。結果的に36名が死亡するという、史上最悪の放火殺人事件となった「京アニ事件」。 この事件があらわにしたこととは何だったのか。アニメ史を専門とする研究者が、独自の視点から事件の深層を読み解く。 [出版社より] 著 者|津堅信之 出版社|平凡社[平凡社新書] 定 価|820円+税 判 型|新書判/並製 頁 数|208 ISBN|9784582859485 初 版|2020年7月 Contents はじめに 第1章 メディアは事件をいかに報じたか 1、事件初日 相次いだ取材依頼/多くの人は京アニ自体を知らなかった 京アニは「唯一無二の存在」 2、「専門家」の多くが沈黙──事件翌日 嚙み合わない会話/「アニメ業界には、パクリっていうのはあるんですか?」 発言することのリスク 3、史上最悪の放火殺人事件──事件発生3日 防火設備に落ち度はなかった/「地方発」と「聖地巡礼」/事件の犠牲者は誰なのか 4、「犠牲者」から「犠牲物」へ──事件発生1週間 資料が焼失した影響/制作途上の原画は「中間生成物」 5、誰が犠牲になったのか──事件発生1か月 不確実な「犠牲者情報」の拡散/実名報道の必要性とは/鎮魂の上映 6、容疑者はどこへ行った──事件発生3か月 京アニ事件の語りにくさ/スタジオの取り壊し工事 第2章 事件による被害状況 1、事件発生まで 京アニと容疑者の接点/容疑者の足取り 2、火災発生 生死を分けた咄嗟の判断/火災現場の経過/「殺すぞ。自分には失う物はない」 3、人的・物的被害 被害状況の概要/データは無事に回収 第3章 「独立国」としての京都アニメーション 1、アニメ史の中の京アニ 創業のきっかけ/日本アニメの源流/女性たちの「内職部隊」 95年という転換点/京アニブランドの形成 2、アニメ界の旧弊を打破 健全な労働環境を提供/アニメ界の報酬はピラミッド構造/東京一極集中からの脱却 「京都に出せば丁寧な仕上げが返ってくる」 3、唯一無二の作品を生み出す 日常に潜む非現実感/視聴者が「観てくれている」/「ぼんやりとしたリアリズム」 4、京アニの「家族主義」 「みんなで分かち合う」価値観/充実した福利厚生/京アニ入社試験の課題 自給自足の「独立国」/東映動画と虫プロの伝統を最高度に昇華 第4章 事件があらわにしたこと 1、アニメにまつわる事件史 連続幼女誘拐殺人事件/ポケモンショック/京田辺警察官殺害事件 2、専門家はなぜ沈黙したのか アニメファンが攻撃されてきた歴史/「昔に比べてちょっと違うな」 京アニ事件はテロではない 3、容疑者像をいかに捉えるか ネットで炎上した大学教授のコラム/「オタクはやがてアニメを殺す」 4、実名報道をめぐる議論 報道機関はなぜ京アニの意に反して実名を公表したか/「再発防止」という視点 制作者という「公」の立場/報道における個人情報の扱い 5、国内外からの寄付 欧米的な寄付が身近なものに 第5章 事件をいかに記録するか 1、京アニの再興へむけて 待ち望まれる新作/京アニへのリクエスト 2、犯罪被害者の権利保護と報道の自由 取材に応じた遺族も/専門家の仕事とは 3、犠牲者の鎮魂の場 スタジオ跡地をどうするか 4、研究者の立場から アーカイブの重要性/京アニが前に進んでいくために Author 津堅 信之 Nobuyuki Tsugata 1968年兵庫県生まれ。近畿大学農学部卒業。アニメーション研究家。日本大学藝術学部映画学科講師。専門はアニメーション史。近年は映画史、大衆文化など、アニメーションを広い領域で研究する。主な著書に、『日本のアニメは何がすごいのか』(祥伝社新書)、『ディズニーを目指した男 大川博』(日本評論社)、『新版 アニメーション学入門』『新海誠の世界を旅する』(ともに平凡社新書)など。