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東大ファッション論集中講義
¥990
東京大学文学部史上初の講義を書籍化。教養としてのファッション。 ファッションとは何か? 衣服とは? 12のテーマを通じて文化や芸術としてのファッションを学び、歴史と未来に問う。東大生の反響を呼んだ一度きりの特別講義がその熱を凝縮した一冊となってよみがえる。 「この教室にいる誰もが服を着ています。私たちの身体を通して文化を作り上げ、資本主義社会のすみずみまで浸透し、日本のみならず世界経済を動かしているのが、ファッションです。にもかかわらず私たちはなぜ、ファッションを「浅い」ものとして見過ごそうとするのでしょうか。それは、ファッションを問うことが、私たち自身の、そして現代社会の根幹を揺るがす問題を孕んでいるからかもしれません」——本文より [出版社より] 著 者|平芳裕子 出版社|筑摩書房[ちくまプリマー新書] 定 価|900円+税 判 型|新書判 頁 数|256 ISBN|978-4-480-68493-6 初 版|2024年09月 Contents それでもファッションを研究する――イントロダクション 集中講義1日目 西洋のパラダイム 第1講 裁断と縫製――衣服に起源はあるのか 第2講 言葉と学問――ファッションは何を意味するのか 第3講 作法と流行――ファッションはなぜ女性のものとなったのか 集中講義2日目 近代がもたらしたもの 第4講 自由と拘束――女性の身体は解放されるのか 第5講 モデルと複製――ファッションデザインの近代 第6講 メディアとイメージ――衣服がファッションになるとき 集中講義3日目 創造性への問いかけ 第7講 展示と鑑賞――ミュージアムのファッション展 第8講 身体と表象――ファッションとアートの接近 第9講 名と言説――シャネルはなぜ評価されるのか 集中講義4日目 歴史と未来をつなぐ 第10講 女性と労働――お針子像は消えたのか 第11講 日本と近代――洋服とはなんだったのか 第12講 批評と研究――ファッション学からファッションスタディーズへ Author 平芳 裕子 Hiroko Hirayoshi 神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。1972年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は表象文化論、ファッション文化論。主な著作に『まなざしの装置――ファッションと近代アメリカ』(青土社)、『日本ファッション150年史』(吉川弘文館・近刊)などがある。
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服は何故音楽を必要とするのか?
¥990
SOLD OUT
パリ、ミラノ、東京のファッション・ショーを、各メゾンのショーで流れる音楽=「ウォーキング・ミュージック」の観点から構造分析する、まったく新しいファッション批評。パリコレ以後を増補し文庫化。 [出版社より] 著 者|菊池成孔 出版社|河出書房新社[河出文庫] 定 価|900円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|344 ISBN|978-4-309-41192-7 初 版|2012年12月 Contents 服は何故音楽を必要とするのか? 初対面の挨拶。そしてマウリツィオペコラーロの成功 初めてのパリコレ そしてヴィクター&ロルフの惜敗 日本が世界で最初だった話 そして東京コレクション ほか 裸体に導かれて―パリコレクションの六日間+α 彼らは何故、服に必要とされているのか? ——ショー音楽家との対話 対談01 ヴェロニク・ブランキーノ 対談02 ジョン・ゴスリング;対談03 アリエル・ウィズマン ほか ブラック/ヲタク/モード——その後のファッションニュース ヨーロッパにとってのベートーヴェン そしてアップセットを遂げたグッチ 再考を迫る「若さと老い」 そしてランバンの氷結するクールネスとパワー 大トレンドとしてのアメトラ そしてヒップホップへのエレガントな意地悪 ほか Author 菊地 成孔 Naruyoshi Kikuchi 1963年、千葉県生まれ。音楽家、文筆家。ジャズに軸足を置きながら、ジャンルレスな音楽・執筆活動を展開。
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STATUS AND CULTURE——文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学
¥3,630
SOLD OUT
新聞、雑誌で大絶賛された傑作ノンフィクション。『AMETORA――日本がアメリカンスタイルを救った物語』の著者が描き出す「文化の謎」。 「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」賞賛! 本書は文化を理解するための―― そして文化を変える術を学ぶためのマニュアルである。 かつてビートルズの〈マッシュルームカット〉と呼ばれた長く、だらしない髪型は各世代から反発を招き、社会を分断するほどの騒動を全世界に巻き起こした。しかし現在では受け入れられ、むしろクラシカルな髪型となっている。トレンドは一部の過激な行動から始まり、反発を生むが、徐々に許容され、ついには一般化する。 人はなぜ集団で特定の習慣を好み、やがて別の流行に移行するのだろうか。なぜあるものが 「クール」になるのか? スタイルの革新はいかにして生まれるのか? われわれの文化に起こる絶え間ない変化のメカニズムを、本書は〈ステイタス〉――社会のなかでの各個人の重要度を示す非公式な指標――を希求するプロセスとして説明する。 本書で解き明かしていくステイタスと文化の原則は、捉えがたいものとされてきたセンスや真正性、アイデンティティ、階級、サブカルチャー、アート、ファッション、流行、スタイル、リバイバルといった概念や現象を明確にし、われわれを取り巻く世界を分析する際に極めて役に立つ。 歴史的事例と数々の分野の学問の叡智を統合する文化の普遍理論書。 (本書の問い) I なぜ人は必然性のない行動を集団で一斉に取りはじめるのか …〈ステイタス〉が個人を文化的慣習に駆り立て、アイデンティティを形成させる II 独自のスタイル、慣習、センスはどのようにして生じるのか …社会階級間の競争、サブカルチャーとカウンターカルチャー、芸術界の内部闘争 III なぜトレンドは移り変わり、わたしたちは行動を変えるのか …何が歴史としてのちに伝えられ、何が忘れ去られるかは高ステイタス集団が決める IV インターネットは〈ステイタス〉の構造と価値に何をもたらしたか …コンテンツの爆発的増加、センスの否定、レトロマニアとネオマニア、そして〈文化の停滞〉 [出版社より] 「ひとは自分の〈立ち位置〉を気に掛ける。本書は私たちの文化的生態系を解明し、その「呪縛」から解放してくれる」 ――栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問) 著 者|デーヴィッド・マークス 訳 者|黒木章人 出版社|筑摩書房 定 価|3,300円+税 判 型|四六版/上製 頁 数|544 ISBN|978-4-480-83652-6 刊 行|2024年07月 Contents 日本の読者に向けた序文 はじめに 文化とステイタスのタブーにまつわる大いなる謎 第1部 ステイタスと個人 第1章 ステイタスの基本原則 第2章 慣習とステイタス価値 第3章 シグナリングとステイタスシンボル 第4章 センス、真正性、そしてアイデンティティ 第2部 ステイタスと創造性 第5章 階級と感性 第6章 サブカルチャーとカウンターカルチャー 第7章 芸術 第3部 ステイタスと文化の変化 第8章 流行のサイクル 第9章 歴史と連続性 第4部 二十一世紀のステイタスと文化 第10章 インターネットの時代 まとめ ステイタスの平等化と文化の創造性 原注 書誌情報 索引 Author デーヴィッド・マークス David Marks デーヴィッド・マークス(W. David Marx):1978年、アメリカ生まれ、東京在住。2001年、ハーバード大学東洋学部卒業。2006年、慶應義塾大学大学院修士課程修了。日本の音楽、ファッション、アートについてTHE NEW YORKER、POPEYE、The New Republicなどで執筆。著書に『AMETORA――日本がアメリカンスタイルを救った物語』(DU BOOKS)。 Translator 黒木 章人 Fumihito Kuroki 黒木 章人(くろき・ふみひと):英米翻訳家。訳書に『シリア・サンクション』(早川書房)、『わたしはナチスに盗まれた子ども』『メガネの歴史』『ダイヤモンドの文化史』(以上、原書房)、『アウトロー・オーシャン』(白水社)などがある。
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ダイアローグ
¥1,980
SOLD OUT
「私が後世に残したいと思っているのは、なによりもメインストリームを変えるロジックなんです」 自身のブランド、オフ‐ホワイトでストリートウェアとハイファッションを融合。ナイキやイケアとの斬新なコラボレーション。ルイ・ヴィトン初の黒人デザイナー就任――ハイとロー、観光客(ツーリスト)と純粋主義者(ピュリスト)のあいだを軽やかに往復し、ヴァージル・アブローは創造の可能性をどこまでも探求しつづけた。 本書は、2021年11月に41歳で急逝した彼が遺した2016年から21年までの主要な対話9本を、日本オリジナル編集で翻訳。ヴァージルのアイデア、仕事、思想、生きかたが、あますところなく語られる。回顧展”Figures of Speech”カタログでのレム・コールハースとの対話や『新潮』2022年3月号で紹介された最後のロングインタビューも収録した、『“複雑なタイトルをここに”』の姉妹編。 「ヴァージルにとっての対話とは、彼が得意とした『コラボレーション』の一形式だったとも言えるかもしれない(…)この対話集にも、ヴァージルが後世に残そうとした思想や方法論の断片が散らばっている。読者のみなさんが本書をそれぞれ読み解き、思考や創作のツールとして使ってくだされば幸いである」(「訳者あとがき」より) [出版社より] 「彼の発言はすべて引用に値する」――フランク・オーシャン 「真の天才クリエイター」――BTS 「預言者がまたひとり早逝してしまった」――パティ・スミス 著 者|ヴァージル・アブロー 訳 者|平岩壮悟 出版社|アダチプレス 定 価|1,800円+税 判 型|A5変型判・並製 頁 数|200 ISBN|978-4-908251-10-8 初版|2022年07月 Author ヴァージル・アブロー Virgil Abloh 1980年9月30日、ガーナ移民の両親のもとシカゴ近郊のロックフォードで生まれる。ウィスコンシン大学マディソン校で土木工学を、イリノイ工科大学大学院の修士課程で建築を学んだのち、カニエ・ウェストとの仕事を経て、2012年に自身のプロジェクト「Pyrex Vision」を発表。2014年にはファッションブランド「Off-White c/o Virgil Abloh™」を設立。自身のブランドと並行して、ナイキやイケアとのコラボレーションなど数々の作品を生み出す。2018年、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任。2019年、シカゴ現代美術館で回顧展「Virgil Abloh: “Figures of Speech”」を開催し、同名の書籍を刊行。2020年、アメリカの黒人学生の教育を支援する財団「Virgil Abloh™ “Post-Modern” Scholarship Fund」を設立。2021年11月28日、心臓血管肉腫のため41歳で急逝。ヴァージルのレガシーを継承・発展させることを目的として生前に設立されたVirgil Abloh SecuritiesのCEOに、2022年、妻のShannon Abloh(シャノン・アブロー)が就任。 Translator 平岩 壮悟 Sogo Hiraiwa 1990年、岐阜県高山市生まれ。『i-D Japan』編集部に在籍したのち独立。フリーランス編集/ライターとして文芸誌、カルチャー誌、ファッション誌に寄稿するほか、オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光訳、河出書房新社)をはじめとした書籍の企画・編集に携わる。本書が初めての翻訳書となる。
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クリティカル・ワード ファッション・スタディーズ——私と社会と衣服の関係
¥2,420
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現代文化を考えるうえで知っておきたい基本と、多様な視点・アプローチを学ぶことができる、新時代のファッションスタディーズの入門書が登場。 ファッションは「時代を映す鏡」だと言われています。社会状況や文化の変容にともない、ファッションを取り巻く状況も大きく変化しています。流行の変遷や資本主義グローバリズムの加速、その反省や批判的視点からもたらされたサステナビリティやエコロジーへの意識、多様性/ジェンダー/マイノリティへの多角的な視座といった、現代社会において最重要である問題は、ファッションの分野から新たな事例や議論が生まれ続けていると言っても過言ではありません。 さらに、3DプリンターやAR/VR等、テクノロジーの進化や成熟がもたらすファッションの新たな可能性と展開は常に注目を集めており、その一方で、人間の身体性の再考の重要性も議論されています。このように、ファッションについて考えることは、現代文化のあり方を多角的に考えることにもなると言えるでしょう。 本書は、「ファッションスタディーズ」という分野について、その歴史や文脈と紐付けながら、理論や事項をマッピング・整理し直すことで、ファッションスタディーズの新たな射程を見通すことを試みた、まったく新しい「ファッションスタディーズ入門」です。 現代ファッションをとりまくものの多様性・横断性に特に注目し、哲学、社会学、文化人類学、メディア論、ジェンダー論、環境学、デザイン論といった、多様な分野とファッションの結びつきを照らし出します。 [出版社より] 編著者|蘆田裕史・藤嶋陽子・宮脇千絵 出版社|フィルムアート社 定 価|2,200円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|292 ISBN|978-4-8459-2109-6 初 版|2022年03月 Contents はじめに 蘆田裕史 第1部 理論編──過去から現在にわたるファッションのとらえ方 1 流行 香室結美 2 消費 藤嶋陽子 3 メディア 平芳裕子 4 コミュニケーション 高馬京子 5 アイデンティティ 宮脇千絵 6 ジェンダー 西條玲奈 7 身体 小澤京子 8 テクノロジー 水野大二郎 第2部 事例編──ファッションを理解するための重要トピック 個とグローバリゼーション 1 民族衣装 宮脇千絵 2 ストリートファッション 有國明弘 3 ルッキズム 蘆田裕史 自己の演出 4 映画と衣裳 北村匡平 5 宗教と衣服 野中葉 6 ヴァーチャルファッション 難波優輝 規範と作法 7 ドレスコード 赤阪辰太郎 8 コピー 朝倉三枝 9 子ども服 新實五穂 価値のシステム 10 セレブリティ/インフルエンサー 田中里尚 11 ブランド 菊田琢也 12 文化の消費 田本はる菜 サステナビリティ 13 グローバルマーケットと生産 南出和余 14 リサイクルとバイオファッション 川崎和也 15 天然繊維 落合雪野 第3部 文献で読みとくファッションスタディーズ(分野別ブックガイド) 1 哲学・美学 赤阪辰太郎 2 社会学 田中里尚 3 文化人類学 中谷文美 4 ファッション史・服飾史 鈴木彩希 5 批評 五十棲亘 6 メディア論 五十棲亘 7 記号論 ⾼橋⾹苗・劉芳洲 8 ジェンダー論 関根麻里恵 9 環境学 平田英子 10 デザイン論 川崎和也 11 身体論 村上由鶴 人名索引 事項索引 Editor 蘆田 裕史 Hiroshi Ashida 京都精華大学デザイン学部准教授/副学長。専門はファッション論。著書に『言葉と衣服』(アダチプレス、二〇二一年)。訳書にアニェス・ロカモラ&アネケ・スメリク編『ファッションと哲学──16人の思想家から学ぶファッション論入門』(監訳、フィルムアート社、二〇一八年)などがある。ファッションの批評誌『vanitas』(アダチプレス)編集委員、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。 藤嶋 陽子 Yoko Fujishima 東京大学学際情報学府博士課程、理化学研究所革新知能統合研究センター(AIP)研究パートタイマー。専門は文化社会学、ファッション研究。共著に『ソーシャルメディア・スタディーズ』(北樹出版、二〇二一年)、共訳に『ファッションと哲学──16人の思想家から学ぶファッション論入門』(フィルムアート社、二〇一八年)などがある。 宮脇 千絵 Chie Miyawaki 南山大学人類学研究所准教授。専門は文化人類学。著書に『装いの民族誌──中国雲南省モンの「民族衣装」をめぐる実践』(風響社、二〇一七年)、論文に“‘New Style’ of Ethnic Clothing: Dress between Tradition and Fashion among the Hmong in Yunnan, China” (Nakatani, Ayami ed., Fashionable Traditions: Asian Handmade Textiles in Motion, Lexington Books, 2020)などがある。
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衣服のアルケオロジー 服装からみた19世紀フランス社会の差異構造
¥1,650
SOLD OUT
素材の選択、色のニュアンス、仕立ての技術――。衣服における瑣末な差異は、着ている人間が何者なのかを明確にあらわすが、それらは主に19世紀ブルジョワジーの服装を源流としている。背景にあったのは、繊維産業の発展、既製服市場の拡大、古着商の没落、百貨店の登場とその挑発的な販売戦略などだ。 本書は、下着から外套、帽子から靴やアクセサリーまであらゆるファッションと、そこから派生する身だしなみやエチケットを通し、いかにして19世紀に社会規範が構築されていったのかを、細心かつ大胆な筆致で解剖する。服飾が記号として機能してきた全貌を、消費社会批判やジェンダー論に通じる視座も含めて体系的に描く、モードの歴史社会学。 [出版社より] 著 者|フィリップ・ペロー 訳 者|大矢タカヤス 出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫] 定 価|1,500円+税 判 型|文庫判 頁 数|413 ISBN|978-4480511157 発 行|2022年05月 Contents 序章 第一章 外見の歴史 第二章 衣服の旧制度と新制度 第三章 十九世紀の衣服の風景 第四章 衣料購入の伝統的方法と既製服産業の飛躍的発展 第五章 百貨店、そしてブルジョワの衣服の普及 第六章 新たな野望、新たな区別 第七章 作法の諸規則 第七章 作法の諸規則 第八章 規範からの逸脱 第九章 見えない衣類 第十章 モードの伝播 結論 Author フィリップ・ペロー Philippe PERROT 1950年、スイス生まれ。社会科学高等研究院講師をつとめる。専攻、歴史社会学。身体観の歴史・女性史などの分野で著作を刊行。主著に本書の他、Le Travail des apparences ou les transformations du corps féminin XVIIIe - XIXe siècle、Le Luxe, Une richesse entre faste et confort, XVIIIe - XIXe siècleなどがある。 Translator 大矢タカヤス Takayasu Oya 1944年生まれ。東京大学文学部卒業、同修士課程修了。1968年よりソルボンヌ大学に留学。リヨン第二大学客員講師、パリ第三大学東洋語学校講師、東北大学教養部助教授を経て、東京学芸大学教育学部教授、現在、同名誉教授。主たる専門はバルザックを中心とする19世紀フランス文学。
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世界の服飾文様図鑑
¥2,640
SOLD OUT
生活に根差した文様は、実に様々なことを物語る。立場やコミュニティ、季節感、願い、祈り、アイデンティティなど。オールカラーの豊富な図版で、文様が表す意味などをわかりやすく解説。 衣服や生活の中の布に表された文様には、立場やコミュニティ、季節や身近な生きもの、願いや祈りなど人が生きていく営みの中で意識されるさまざまなことが含まれます。基礎知識からそれぞれの文様に込められた意味や文化的背景まで、世界各地より集めたオールカラーの豊富な図版で紹介しています。 [出版社より] 著 者|文化学園服飾博物館 出版社|河出書房新社 定 価|2,400円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|192 ISBN|978-4-309-25581-1 発 行|2017年07月 Contents 第1章 知っておきたい基礎知識 文様事始め 文様を表す染色の技法/身分や立場を表す文様/コミュニティ・アイデンティティーを表す文様/魔よけや幸福への願いを込める文様/補強や保温のための文様/この本に登場する衣服の紹介 第2章 ボタニカルモチーフ チューリップ/桜/小花/牡丹/バラ/百合/リラ/アカンサス/朝顔/撫子・カーネーション/蓮/秋草/菊/椿/松竹梅/果実/ザクロ/椰子/唐辛子/バダム/コーラナッツ/月桂樹とオリーブ/糸杉/生命の樹/欄/八弁開花文/花束/フェストゥーン/エキゾチックな花 第3章 アニマルモチーフ 神格化された生き物/鶴・亀/蝶/蜻蛉/サソリ/ムカデ/百歩蛇/魚/海老/ワニ/虎/犬/羊/牛/馬/兎/鹿/象/孔雀/雁/カササギ/サイチョウ/コンドル/雉/鳩/蝙蝠 第4章 ナチュラルモチーフ 波/雷/雲/滝/アチェイ/川/流水/雨/太陽/月・星/森/風景 第5章 物語や出来事、思想を描く 物語/能楽/中国の言い伝え/幸運の兆し/歴史/宗教 第6章 暮らしの中の文様 魔よけ/子供の成長を祈る/王朝風/昔の暮らしを思いおこさせるもの/変わらぬ日常/仰ぎみる建物/新しい暮らし Author 文化学園服飾博物館 学校法人文化学園を母体とする日本では数少ない服飾専門の博物館。生活に欠かせない「衣」をテーマとした大学附属の博物館として、学術研究資料の目的で収集された衣服や染織品などを広く社会一般にも公開している。
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不易と流行のあいだ ファッションが示す時代精神の読み方
¥1,760
ファッションは変化することで普遍を目指す。『物欲なき世界』の著者が綿密な取材で描く、激変するファッションの現在とこれから。 [出版社より] 著 者|菅付雅信 出版社|平凡社 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|248 ISBN|9784582620733 初 版|2022年03月 Contents コロナの時代のファッション コロナルックという一過性の楽しみ デジタル時代のショーの価値 ウォンツはニーズを超える 羽根木~代田という三密なき流行地 カール・ラガーフェルドから学べること 「9月号」という幻想が終わった後に 『モード後の世界』を巡って ノンバイナリーなカナリアたち コロナ禍の中でファッション誌を作る知恵 ファッション・ピープルの居る場所 サステナブル・ファッションの間違い 政治がファッションになる時 Author 菅付雅信 Masanobu Sugatsuke 編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年宮崎県宮崎市生まれ。法政大学経済学部中退。角川書店『月刊カドカワ』、ロッキングオン『カット』、UPU『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、出版物の編集・執筆から、コンサルティングを手がける。またアートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務める。下北沢B&Bで「編集スパルタ塾」、渋谷パルコで「東京芸術中学」を主宰。東北芸術工科大学教授。NYADC銀賞、D&AD賞受賞。
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モード後の世界
¥1,650
SOLD OUT
「来年人々が着たい服はなにか?」 答えは社会潮流の中にある。 「次のトレンドはなんだろう?」。 モノを作る人も売る人も、常に考えているのはそのことではないだろうか。例えば、長いスカートが流行るとしたら、「今年は長いスカートだ」ということをいち早く知りたいと思うだろう。 しかし、本当に流れをつくる人というのは、初めに長いスカートを世に出す人である。そして、「長いスカート」が流行になるのには、必ず理由があるのだ。あるいは「そもそもトレンドとは何だろう? それは今でも意味あるものだろうか?」と根源的な問いが生じても不思議はない。 日本を代表するセレクトショップ UNITED ARROWS 創業者の一人であり、現在もUAのクリエイティブ・ディレクションを行う日本ファッション界の最重要人物は、「答えは社会潮流の中にある」と言う。 いま世の中で起きていることに対して、生活者はどのようなマインドで暮らし、何が優先されるのか。ファストファッションなどの台頭で「アパレル危機」と言われるファッション業界は、新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃を被った。「コロナ後」に訪れる新しい世界で、おしゃれは不要不急のものとされるかもしれない。 しかし、「ファッション」が果たせる役割はある。なぜなら、着ることは人間の尊厳にかかわることだから。着ることは生きることだから。 ファッション近代史をとおして日本のファッションの特異性と面白さを紐解きつつ、ファッション業界が向かうべき道を提示する。 ファッションとは文化であり、ビジネスであり、生きることである。 [出版社より] 編 者|栗野宏文 出版社|扶桑社 定 価|1,500円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|269 ISBN| 9784594085735 発 行|2020年08月 Contents 1章 Social——社会潮流を読む 服を買わない時代 服の役割の変化 ほか 2章 Work——UAの仕事 ゼロからのスタート バブル終焉で、きちんとしたスーツが大ヒット ほか 3章 Personality——おしゃれ考 服は人を成長させ、人の成長は服を見ればわかる おしゃれとは生き方の問題であり、自分が自分らしくいるかどうか ほか 4章 History——日本と世界 日本のファッションはなぜ面白いのか 平和憲法とファッションの関係 ほか 5章 Mission——潮流のその先へ マサイ族のビーズを商品化する取り組み 新しい美意識や価値観の創出 ほか Author 栗野 宏文 Hirofumi Kurino 1953年生まれ。ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブ・ディレクション担当。 和光大学卒業後、株式会社鈴屋に入社。Beamsを経て1989年ユナイテッドアローズ創設に参加。バイヤー、ディレクターとして80年代のパリ・コレから35年にわたって内外のファッション業界を俯瞰。政治経済・音楽・映画・アートから国内外情勢を投影した時代の潮流(ソーシャルストリーム)を捉えるマーケターとして、国内外で高く評価され、日本のファッション業界をドメスティックとインターナショナルな視点から俯瞰的に語ることができる数少ないファッション・ジャーナリスト。スーツにスニーカーのコーディネイトを先駆けた人物でもある。
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山本耀司。モードの記録。
¥2,970
SOLD OUT
編 者|田口淑子 出版社|文化学園文化出版局 定 価|2,700円+税 判 型|B5判・並製 頁 数|224 ISBN|9784579304462 発 行|2014年02月 Contents FASHION STUDY BACKSTAGE ART WORK COLLECTION PORTRAIT COLLABORATION TWO EXPRESSION INTERVIEW CINEMA MUSIC DAUGHTER&FATHER BUNKA FASHION COLLEGE ABOUT HIM HISTORY EDITOR'S NOTE MAGAZINE
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服を作る モードを超えて 増補新版
¥1,650
40年にわたるキャリアの中で、世界に衝撃を与え続けてきたファッション・デザイナー山本耀司。生い立ちから現在までを語った貴重な証言と100の質問で、魅力と創造の核心を明らかにする。新章を追加した増補新版。 [出版社より] 著 者|山本耀司・宮智泉[聞き手] 出版社|中央公論新社 定 価|1,500円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|185 ISBN|978-4-12-004505-9 初 版|2019年05月 Author 山本 耀司 Yoji Yamamoto 1943年東京都生まれ。株式会社ワイズ設立。北野武の映画作品「BROTHER」「Dolls」等の衣装を手がける。紫綬褒章受章。フランスより芸術文化勲章コマンドゥールを叙勲される。
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モードの迷宮
¥990
SOLD OUT
拘束したり、隠蔽したり……。衣服、そしてそれを身にまとう「わたし」とは何なのか。スリリングに語られる現象学的な身体論。 たとえば、このドレスはわたしの身体を覆っているのだろうか。逆に晒しているとはいえないだろうか。たとえば、衣服は何をひたすら隠しているのだろうか。いやむしろ、何もないからこそ、あれほど飾りたてているのではないだろうか。 ファッションは、自ら創出すると同時に裏切り、設定すると同時に瓦解させ、たえずおのれを超えてゆこうとする運動体である。そんなファッションを相反する動性に引き裂かれた状態、つまりディスプロポーションとしてとらえること、そしてそれを通じて、“わたし”の存在がまさにそれであるような、根源的ディスプロポーションのなかに分け入ってゆくこと、それが問題だ。サントリー学芸賞受賞作。解説=植島啓司。 [出版社より] 著 者|鷲田清一 出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫] 定 価|900円+税 判 型|文庫版/並製 頁 数|240 ISBN|9784480082442 刊 行|1996年01月 Contents 1 拘束の逆説 意識の皮膚 従順な身体 シンデレラの夢 誘惑の糸口 騒がしい境界 2 隠蔽の照準 泡だつ表面 “肉”の回避 最後のヴェール イマジネールな外縁 同一性の遊び 3 変形の規則 饒舌な可視性 身体のシミュレーション “わたし”のもろさ 無秩序に変えられるための秩序 明るいニヒリズム? Author 鷲田 清一 Kiyokazu Washida 1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学総長などを経て、現在は京都市立芸術大学理事長・学長、せんだいメディアテーク館長。専門は哲学。現象学をベースに、臨床哲学、モード批評などを幅広く展開する。主な著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『「待つ」ということ』(以上、角川選書)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)、『哲学の使い方』(岩波新書)などがある。
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ちぐはぐな身体——ファッションって何?
¥660
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ファッションは、だらしなく着くずすことから始まる。中高生の制服の着崩し、コムデギャルソン、刺青(タトゥー)等から身体論を語る。 ピアスや刺青をすることの意味とは?コムデギャルソンやヨウジヤマモト等のファッションが問いかけているものは?そもそも人は何のために服で体を隠すのか?隠すべきものの実体は?若い人々に哲学の教授が身体論をわかりやすく説いた名著、ついに文庫化!「制服を着崩すところからファッションは始まる」。解説=永江朗。 [出版社より] 著 者|鷲田清一 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|600円+税 判 型|文庫版/並製 頁 数|192 ISBN|9784480420428 刊 行|1996年01月 Contents 1 つぎはぎの身体 みっともない身体、ひきつる身体 こわれやすい身体——“像”としてのからだ ほか 2 みっともない衣服 社会の生きた皮膚——ひとはいつ服を着はじめるか? 服を着くずす―ファッションの発端 ほか 3 ふつりあいな存在 だぶだぶの服 用意をしない服? ほか 4 衣服というギプス “最後のモード”(La dernière mode)——ファッションの閉塞感 ほか Author 鷲田 清一 Kiyokazu Washida 1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学総長などを経て、現在は京都市立芸術大学理事長・学長、せんだいメディアテーク館長。専門は哲学。現象学をベースに、臨床哲学、モード批評などを幅広く展開する。主な著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『「待つ」ということ』(以上、角川選書)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)、『哲学の使い方』(岩波新書)などがある。
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vanitas No.007 ファッションとジェンダー
¥1,980
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昨今、アカデミズムのみならず社会全体において「ジェンダー」に関するトピックがさまざまに議論されています。いわゆるジェンダー論やフェミニズムに加え、クィア・スタディーズや男性学といった学問分野が人口に膾炙しはじめているといえるでしょう。言うまでもなく、ジェンダーの問題にはファッションも大きく関わっています。たとえば、私たちが他者のジェンダーを判別するとき、その根拠の多くはファッションにまつわるもの—髪型やメイクも含めて—です。前を歩いている人がスカートをはいていれば、その人を「女性」だと認識する場合が多いでしょう(それが適切かどうかは別として)。 スカートが女性というジェンダーに結びつけられている、というのは言わずもがなです。歴史を振り返らずとも、スカートの構造を知らずとも、子どもですらそう思い込んでいます。しかしながら、スカート(=衣服)が私たちにとってどのような意味を持つのか、換言すれば「人はなぜ衣服を着るのか」という問いの答えは、ジェンダー論やフェミニズムの議論だけを追っていても考えることができません。それゆえ、ファッション研究の側からもジェンダー論にアプローチする必要があるのです。そうしなければジェンダー論は進展しないと言っても過言ではありません。 とはいえ、今号の特集のみでファッションとジェンダーのあらゆる側面を網羅することはできないので、いくつかの視点を提供できればと考えています。具体的に言えば、これまでの号でもずっと通奏低音として響いているテクノロジー、衣服と切り離すことのできない身体、世の中に商品として流通する衣服を制作するファッションデザインという行為など、いくつかのトピックとからめながらジェンダーについて考察するための契機が散りばめられています。 制作にあたってテクノロジーを取り入れ、かつその作品にジェンダーの問題が見え隠れする(ように思われる)HATRAの長見佳祐氏へのインタビュー、スペキュラティヴ・デザインやデザイン・フィクションの手法によって身体やジェンダーの問題を可視化させるデザイナー/アーティストの長谷川愛氏へのインタビュー、ファッションとテクノロジーを架橋するクリエイティブ・コンサルタントの市川渚氏とヴァーチャルリアリティやウェアラブルテクノロジーといったテーマを扱う身体情報学の研究者・檜山敦氏との対談、シェットランド諸島のニットウェアのガンジーの生産者が女性であることに着目する原山都和丹氏の論文、映画『エクス・マキナ』からサイボーグと女性性について分析する増野朱菜氏のエッセイを掲載し、さらにジェンダーをテーマとする展覧会や書籍の紹介を行いました。そのほか、特別に掲載許可をいただいたアネケ・スメリク氏のイリス・ファン・ヘルペン論に加え、難波優輝氏、増永菜生氏、小田昇平氏、工藤源也氏の公募論文も力作揃いです。 本誌を通じて、読者のみなさんがこれからの社会をよりよく生きるための手がかりを見つけられることを期待します。 [編集部より] 責任編集|蘆田裕史+水野大二郎 出版社|アダチプレス 定 価|1,800円+税 判 型|四六変型判・並製 頁 数|192 ISBN|978-4-908251-14-6 初 版|2021年07月 Contents [ interview ] ・長見佳祐(HATRA) ・長谷川愛 ・市川渚+檜山敦 [ paper ] ・原山都和丹「手編みのユニフォーム―シェットランドのガンジー」 ・アネケ・スメリク「フラクタルの襞―イリス・ヴァン・ヘルペンのファッションデザインへの新しい唯物論からのアプローチ」 ・難波優輝「身体のないおしゃれ―バーチャルな『自己表現』の可能性とジェンダーをまとう倫理」(公募) ・増永菜生「『イタリアらしさ』が生まれるとき―2010年代後半のドルチェ&ガッバーナのショーを例に(公募) ・小田昇平「転移をうみだすアクセサリ―ジンメル、ラカン、バルト、メゾン・マルタン・マルジェラのアクセサリをめぐって」(公募) ・工藤源也「フセイン・チャラヤンのファッション・デザインにおける身体の相補的関係―モビリティの発達と私たちの身体のゆくえ」(公募) [ international perspective ] 展覧会紹介 ・A Queer History of Fashion: From the Closet to the Catwalk (クィアなファッションの歴史:クローゼットからキャットウォークまで) ・Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology (手仕事と機械:テクノロジーの時代におけるファッション) ・Pink: The History of a Punk, Pretty, Powerful Color (ピンク:パンクで、かわいくて、力強い色の歴史) ・Re: framing Gender (ジェンダーを捉え直す) 書籍紹介 ・Aesthetic Labour: Rethinking Beauty Politics in Neoliberalism (美的労働:ネオリベラリズムにおける美のポリティクスを再考する) ・On the Politics of Ugliness (醜の政治学) ・Appearance and Identity: Fashioning the Body in Postmodernity (外見とアイデンティティ:ポストモダニティにおける身体の形成) ・Fashion and Its Social Agendas: Class, Gender, and Identity in Clothing (ファッションとその社会的指針:衣服における階級、ジェンダー、アイデンティティ) [ critical essay ] ・増野朱菜「サイボーグはウェディング・ドレスの夢を見るか?——サイエンス・フィクションがサイボーグに女性性を与えるとき」 afterword
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ファッション イン ジャパン1945-2020ー流行と社会
¥3,850
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もんぺからサステイナブル、さらにその先へ、戦後の日本ファッション史をたどる——。 戦中戦後のもんぺ、国際的に華々しく活躍する日本人デザイナーの台頭、ゴスロリ……。日本が生み出してきた装いの文化は、その独自の展開で世界を驚かせてきた。豊かな表現を生み出すきっかけとなった明治期以降の社会状況や流行を発端に、戦後から現在に至るまで日本のファッションを包括的に紹介。衣服、写真、雑誌、映像など豊富な資料を通して、 流行の発信者と衣服をまとう私たち、その両者をつなぐメディア、それぞれの視点から各時代のファッションを紐解く。 ●戦前~2020年のファッションの潮流を約700点以上の図版で総覧 VAN ジュン HANAE MORI ニコル イッセイミヤケ KENZO ユキトリヰ KANSAI YAMAMOTO ビームス コムデギャルソン TAKEO KIKUCHI コシノジュンコ ア ベイシング エイプ アンダーカバー ユニクロ ケイタマルヤマ TSUMORI CHISATO ミナペルホネン Mame Kurogouchi サカイ アンダーカバー アンリアレイジ…etc. ●戦後日本におけるユニークな装いの軌跡を「流行」と「社会」から追随する ●井上雅人、難波功士ら豪華執筆陣による寄稿多数。 [出版社より] 著 |国立新美術館・島根県立石見美術館 出版社|青幻舎 定 価|3,500円+税 判 型|A4変型判・PUR製 頁 数|368 ISBN|978-4-86152-781-4 初 版|2021年04月 <関連展示> ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会 島根県立石見美術館 2021年3月20日(金)~5月16日(日) 国立新美術館 2021年6月9日(水)~9月6日(月)
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SAPEURS ファッションで道を切り拓く、サプールという生き方
¥3,850
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粋で優雅なコンゴの「サプール」たちが帰ってきた! 「流行は廃れるが、スタイルは永遠である」 サプールの自由な自己表現が多くの人を魅了し、独特のファッション文化である「サップ」の精神に対する賛同の声は、いまや世界中に広がっています。以前は、伝統的に父から息子へ受け継がれる男性主流の文化であった「サップ」。しかし最近は「サプーズ」と呼ばれる女性のサプールが登場したり、「プチ・サップ」というサプール見習いの子どもたちまで現れたり、新しい動きが目立っています。 本書では、老若男女さまざまな「サップ」の精神をもつファッショニスタたち一人ひとりの年齢・職業など丁寧に紹介。ロンドンを拠点に活動する写真家タリーク・ザイディによる美しい写真が、彼らの存在をより力強く訴えかけます。彼らが身につけているアイテムを、余すところなく1点ずつ解説する点も、これまでにない、本書の大きな魅力のひとつ。謎のベールに包まれていた一人ひとりのサプールたちの素顔や背景に迫ることで、単に社会的な一大ブームには留まらない、彼らの生き様やシュプレヒコールが見えてきます。 [出版社より] 著 者|タリーク・ザイディ 出版社|青幻舎 定 価|3,500円+税 判 型|B5変型判・並製 頁 数|176 ISBN|978-4-86152-804-0 初 版|2021年01月 Author タリーク・ザイディ Tariq Zaidi ロンドンを拠点に活動するフリーランスの写真家。2014年1月、タリークは、人の尊厳、強さ、生き様といったものを、その人物が暮らす環境の中で捉えたいという強い想いに突き動かされ、会社の経営幹部という地位を捨ててカメラの道に進むことを決意した。これまで、主に発展途上にある国を中心に撮影を行ってきた彼の作品は、米国の「国際写真賞(POY)」、全米報道写真家協会(NPPA)「フォトジャーナリズム大賞」、ユニセフ「Photo of the Year(フォト・オブ・ザ・イヤー)」、「国際写真賞(IPA)」、「PDN Photo Annual(PDNフォト・アニュアル)」賞など、数々の名誉ある賞を受賞している。世界各地で起きている社会問題や不平等、また各地の伝統や存亡の危機にあるコミュニティの実状を記録することに焦点を当て、写真家としての活動を続けている。
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シャネル——その言葉と仕事の秘密
¥968
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20世紀で最も成功した起業家の一人、ココ・シャネル。漆黒のドレスにショートカット、リップスティック、ショルダーバッグ―旧来のファッションに対するテロルによって「皆殺しの天使」と呼ばれた彼女は、女性の身体を解放し、今日における「当たり前」を幾つも生み出した。その強烈な「語録」から、類まれなる人生と伝説を読み解いていく究極のシャネル論! [出版社より] 著 者|山田登世子 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|880円+税 判 型|文庫版/並製 頁 数|240 ISBN|9784480437228 刊 行|2021年03月 Contents 第1章 贅沢革命1―アンチ・ゴージャス 第2章 贅沢革命2―偽物のチカラ 第3章 著作権無用論―マスの思想 第4章 起業家シャネル―ブランド・ビジネス 第5章 スタイルはライフスタイル 第6章 はたらく女 Author 山田登世子 Toyoko Yamada 1946‐2016年。フランス文学者。愛知淑徳大学名誉教授。
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ロラン・バルト モード論集
¥990
初期の金字塔『モードの体系』当時のロラン・バルトは、ソシュールによって提唱された記号論的方法を探り、モードをその研究対象として、多くのエッセイを残している。モード界の2人のヒーローを対決させる「シャネルvsクレージュ」、装いの卓越性について語る「ダンディズムとモード」、衣服史研究の方法論をめぐる「衣服の歴史と社会学」、モード誌の表現からその意味作用を探る「今年はブルーが流行」など13本を収める。緻密かつ鮮やかにモードという日常の現象を分析してみせる1冊。新訳・オリジナル編集。 [出版社より] 著 者|ロラン・バルト 訳 者|山田登世子 出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫] 定 価|900円+税 判 型|文庫版/並製 頁 数|192 ISBN|978-4-480-09410-0 刊 行|2011年11月 Contents 舞台衣装の病い 宝飾品からアクセサリーへ ダンディズムとモード 靴下と思想 シャネルVSクレージュ 衣服の歴史と社会学―幾つかの方法論的考察 言語と衣服 衣服の社会学のために―キーナー『衣服、モード、人間―心理学的解釈の試み』書評 今年はブルーが流行―モードの衣服における記号作用単位についての研究ノート モードと人文科学―『エシャンジュ』誌インタビュー〔ほか〕 Author ロラン・バルト Roland Barthes 1915〜80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。 Translator 山田 登世子 Toyoko Yamada 福岡県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。フランス文学者。愛知淑徳大学教授。『リゾート世紀末』、『ブランドの条件』、『贅沢の条件』、『誰も知らない印象派娼婦の美術史』など著書多数。
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服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり
¥1,980
人間にとって不可欠な服。服って、着るって、なんだろう。おしゃれの迷い道をさまよった末、服を手づくりするようになり評判を博した著者は、つくりながらもさらに悩む。昭和の女の子として育った自身のファッション史をたどりながら、いまこの時代と社会にとっての、そして「わたし」にとっての、服の意味を探る。 [出版社より] 著 者|行司千絵 出版社|岩波書店 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|258 ISBN|9784000614504 初 版|2020年12月 Contents 服を手づくりするということ 路上の編む人 祖母のカーディガン 髪を切り、メイクをやめる ほしい服に近づくために 裁縫道具は今どこに? 針と糸は自立の道具 わたしの代わりに針と糸を持つ人は? 洋裁は料理とおなじ 暮らし系雑誌の登場 展示するのは、ふだん着 大原千鶴さんとの出会い 苦笑いした理由は 服は畑からできている 「手づくりだから」の意味 コーヒーのように 服の向こうにある命 おめかし用の引き出し 小さな手芸店を探して 素材には産地がある 革のジャンパースカートがほしかったけれど…… アンゴラとモヘアの出自 手持ちのファッションアイテムの数は 安いから……で増えてしまった服 売れ残った服は、どうなる? 「服ロス」の実態 コロナによる影響 食べものと服の違いとは 昭和四〇年代生まれのファッション原体験 最初の服の思い出 制服が似合うおんなのことは ピンク色の画用紙 ビキニとブリーフ 少女漫画の世界に触れて レトロな服が好きなのは わたしを支える年輪 流行と個性とのあいだで ローマ教皇の謁見式 ドイツの高校生が着ていた民族衣装 外国人のファッションスナップ 実用的な着こなし術 あこがれは冷凍食品と既製服 ロゴ入りのトレーナー みんなとおなじになりたい 落ちた巻きスカート パンツスタイルが人気なのは? おなじ装いの人たち トレンチコートを着た理由は…… 洋裁はアートか、仕事か、道楽か バイヤーがやってきた 日曜日の楽しみは人形の服づくり 九〇年前の舶来雑誌が届く 専業主婦と手芸の関係 刺し子とぼろ 材料費は布代だけ 宣伝には母の写真を使う 売り買いではなく、譲り合う 0円の意味 閉店したたこ焼き店 長女との弁当づくり ただ在る服 心模様を宿すものとして 久しぶりの転勤 服を変えた理由 服づくりの注文はゼロに はじめての病気 喪服を着たエリザベートとミホ ウサギの着ぐるみで対談 四歳半のときに書いた物語 妖怪に逢いたい ハロウィーンが人気なのは おしゃれなシニアたち 夫の死とグレイヘア 明るい色の服しか着ない それぞれの人の「わたしの一着」 一五年着ているコート 山極寿一さん――ザイールでつくったアバコス ゴリラから教えてもらったこと 瀬戸内寂聴さん――風呂敷でつくったツーピース 下着も手づくりした 茂山千之丞さん――サハラ砂漠で出合った服 ものは朽ちていくままに 藤井光さん――集団スポーツは苦手だった 価値観が異なっても仲間 岡本啓さん――パタゴニアのフリースジャケット 服が目覚めるとき 朝原宣治さん――中学生からファッションが好き 英国製の靴とボブ・ヘイズ 変化し、かたどり、はぐくむ服 捨てられないTシャツ 芳村真理さんの衣装 似たデザインの服が多いのは そっくりなコート 洋服界の下町ロケット 琵琶湖畔でつくられるシャツ フィレンツェでマスクをする ペレの服のように あとがき おもな参考文献 Author 行司 千絵 Chie Gyoji 1970年生まれ。同志社女子大学学芸学部英文学科卒。京都新聞社で記者をしながら、独学で洋裁を習得。国内外の旅先などで買い集めた布やボタンを使い、自身の普段着や母、友人・知人の服を縫う。これまで3~91歳の80人余に290着の服を作った。個展に「母と私の服」(西宮阪急)「おうちのふく」(フォイルギャラリー)「まだ見ぬあなたに作った服」(誠光社)など、著書に『おうちのふく』(FOIL)など。
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イッセイさんはどこからきたの? 三宅一生の人と仕事
¥3,520
SOLD OUT
常に独自の観点で、衣服の概念を変えるものづくりを一貫して行ってきたデザイナー三宅一生。 2016年にタッシェンより発売された集大成ともいえる書籍『Issey Miyake 三宅一生』(北村みどり企画・責任編集)に収録された小池一子のエッセイ8章に、書き下ろしの第9章を加え、新たな読み物として一冊に。 学生時代からの三宅を知り、その目覚ましい活躍と、ものづくりだけに留まらないさまざまな活動を特別な距離で見守り、関わってきた著者だからこそ描き得る仕事と人と成りを、同時代人としての小池らしい含蓄に富むテキストで仕上げています。 また、日本のクリエイティブを支え続けている小池ならではの表現と視点は、三宅を中心にその時代感覚も巧妙に描き出し、ドキュメンタリーとして興味深い作品が生まれています。 各章には、横尾忠則が1977年から1999年までの間で手がけたイッセイ ミヤケ パリ・コレクションの招待状から、約30点をカラー図版で掲載。活版印刷の重厚感ある縦組みの日本語テキストと、洗礼された横組みの英語テキストが対を成す、浅葉克己の手腕の光る単行本になりました。 ・和英両面表紙(紙クロス貼り・箔押し) ・完全バイリンガル(和文:縦組、活版印刷) [出版社より] 著 者|小池一子 出版社|HeHe 定 価|3,200円+税 判 型|A4変型判・上製 頁 数|104/113 ISBN|978-4-908062-20-9 発 行|2017年12月 Author 小池 一子 Kazuko Koike クリエイティブ・ディレクター/十和田市現代美術館館長 1936年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。1980年の「無印良品」の創設に携わり、以来アドバイザリーボードを務める。また「現代衣服の源流展」(1975年、京都国立近代美術館)、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展 日本館「少女都市」(2000年)、「田中一光とデザインの前後左右」(2012年、21_21デザインサイト)などの展覧会の企画、ディレクションを行なう。83年に日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」を創設・主宰し、多くの現代美術作家を国内外に紹介した(~2000年)。編著書に『三宅一生の発想と展開』(平凡社、1978年)をはじめ多数。武蔵野美術大学名誉教授。
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したてやのサーカス
¥2,200
SOLD OUT
「ぼくはこれを、社会運動のつもりでやっているんです」 立ち上げメンバーのこの一言がきっかけで、私が舞台芸術グループ「仕立て屋のサーカス」をめぐるインタビューを始めたのは、2019年夏のことでした。「仕立て屋のサーカス」は、2014 年の結成以来、1000年先まで続く舞台表現の萌芽を求めて実験を続けてきました。 演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもあるような独自の世界観は、国内はもとより、スペイン、フランス等、海外でも喝采を浴びています。しかし、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよいこの空間の背後に壮大なコンセプトがあることは、あまり知られていません。 18歳以下は無料、撮影・録音はOK。全席自由。椅子に座っても、舞台上に座っても構わない。入口をくぐると、飲食に雑貨、古本などの市場が広がっている……。 「仕立て屋のサーカス」を通して彼らは何を伝えようとし、その公演に魅了された人たちは何を受け取ってきたのか。 「許されている感」がすごくあった——ミロコマチコ[画家・絵本作家] 自分の求めていたものが凝縮していた——中嶋朋子[俳優] 体に心地良い熱が残る、精神性を感じる祝祭——石川直樹[写真家] 彼らは完成することのない、発酵を続ける生命体——勝見淳平[パン職人] 社会の隅に隠れているものに目を向けたい、という気持ちがにじみ出ている——関根光才[映像作家] 1年間にわたって集めた22の証言から見えてきたのは、観客の意識に変化をもたらし、社会を少しだけ変えていく、単なる舞台芸術を超えた多層的な世界でした。 これは、どこか息苦しさのある今の時代にこそ贈りたい、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。 [出版社より] 監修協力|曽我大穂 聞き手・編|髙松夕佳 出版社|夕書房 定 価|2,000円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|328 ISBN|978-4-909179-06-7 初版|2020年12月 Contents はじまり どこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂 精神性を感じる祝祭 石川直樹 許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂 もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂 別世界へ飛べる装置 小金沢健人 野原に建てる自分たちの小屋 関根光才 多様なまま共にあること スズキタカユキ 破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキ すべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新 あの場所にいられる 植田浩平 「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジー ルールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂 気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂 あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ 発酵し続ける生命体 勝見淳平 古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之 人生の本質を追体験する小屋 石田悠介 名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー 妥協のない手づくり集団 小寺史郎 手探りでつくりあげるよろこび 大神崇 強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂 七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキ それから 仕立て屋のサーカスのあゆみ 出店者リスト Profile 曽我 大穂 Daiho Soga 音楽家、多楽器奏者。1974年、奈良市生まれ。フルート、カヴァキーニョ、テープレコーダ、鍵盤楽器、トイ楽器などを使った即興演奏が持ち味。ジャム・バンド「CINEMA dub MONKS」のリーダー。2014年、スズキタカユキらに呼びかけて「仕立て屋のサーカス」を結成、基本設計を手がけるとともに、総合演出を担当する。その他、ハナレグミ、二階堂和美、グットラックヘイワ、mama!milk等のライブ・レコーディングサポート、テレビCM音楽の演奏・制作や、他ジャンル(映画、ダンス、演劇、写真、小説)とのセッション多数。近年は即興演奏のソロ公演なども行っている。 仕立て屋のサーカス CIRCO DE SASTRE 音楽家・曽我大穂と服飾家・スズキタカユキを中心とした現代サーカスグループ(2014年結成)。新宿ルミネゼロ、表参道スパイラル、原 宿 VACANT、金沢21世紀美術館、城崎国際アートセンター、福岡UNION SODAなど日本全国、スペインやフランスなど海外でも公演を開催。ミロコマチコや中嶋朋子、辻本知彦、青柳拓次ら多彩なゲスト公演も話題。www.circodesastre.com
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すこやかな服
¥1,650
着た人みんながくるくる回りたくなる、その秘密とは? 実店舗なし、1着に4メートルの生地を使用、セールをやらない、無料の試着会を開催……。「健康的な消費のために」という姿勢のもと、新しい販売方法で美しい服を世に送り出し続けるファッションブランド「foufou(フーフー)」。服を買ってくれる人も作り手も納得のいく服と仕組み作りのためにfoufouがやっていること、さらに日々「気持ちよく消費するため」にはどうしたらいいのか?大注目のファッションブランドのデザイナーが伝える、「健康的な消費」のかたち。 [出版社より] 著 者|マール コウサカ 出版社|晶文社 定 価|1,500円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|192 ISBN|978-4-7949-7194-4 初 版|2020年09月 Contents プロローグ はじめに 第1章:foufouのこれまで ファッションなんて大嫌い。/ある本との出会い/服作りは楽しい/二度目の就職活動/天才たち/インターネットの中に/6畳の部屋からインターネットで誰かに届ける/はじめての販売/はじめての量産/ステイトオブマインドとの出会い/はじめての挫折/「試着会」と「ライブ配信」/これからのfoufou/無人の試着会/インターネットっぽいことでリアルで、リアルではインターネットっぽいことを 第2章:foufouの姿勢 試着会という取り組み/ライブ配信はエンターテイメント/言わないけどメイドインジャパン/セールはしないで売り切る/在庫リスクを背負うこと/数字は追わない、数字に追われない、数字と追う。/明るい機会損失/即決しないで欲しい/お客さんは神様じゃない/機能的じゃない服について/再販はライスワーク、新商品はライフワーク/お客さんの要望をどこまで聞くか/THE DRESSシリーズ「退屈な日常をドレスで踊れ」/夏は汗をかくのもシワになるのも普通なんだからいいじゃないか!「夏をドラマチックに纏う方法」/売れる足音/顔が見える職人/試着会はサッカーに似ている/foufouの名前の由来/世界一小さくて世界一大きなブランド 第3章:僕の姿勢 本は重たいSNS/アイディア/矢面に立つ覚悟はあるか/No Happening No Life/デザインすること/合理的で効率がいいだけじゃ人生は楽しくない/夢見る日用品/ものを買う度に意味を求めすぎると疲れちゃう/僕らの役割/呪いを解く服/頑張らなくても続けられることを頑張ればいい/こだわらないことに一番こだわる/手元にあるカードが何か考える/八百屋みたいな服屋/インターネットなのにリアル/フックが大事/感性のチューニング/THE DRESS 500/あなたの家のドアを開けた、いつもの道がランウェイ。/「勘違い」されることを恐れないために「言葉」で伝え続ける/変えてはいけないことを変えないために、変わり続ける/やっぱりこれがfoufouのコンセプト おわりに エピローグ Author マール・コウサカ 1990年生まれ。東京都出身。大学卒業後、文化服装学院のII部服飾科(夜間)に入学。2016年、在学中にファッションブランド「foufou(フーフー)」を立ち上げる。細部までこだわった美しい服はもちろん、今までにない新しいスタイルの販売方法が注目を集める。それは実店舗を持たず、製品は自身のSNSで公開し、全国各地で試着会を開催。その後、オンラインストアでのみ販売するというもの。今作が初の著書になる。
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ファッションの哲学
¥3,080
ファッションは身体と流行の関わりという視点から、文化〈カルチャー〉・産業〈ビジネス〉・表現〈デザイン〉をいかに説明するのか? これからファッションを論じるための5章。 服を着るということはどういうことか? 自己表現としてのファッションなのか、あるいはあくまで「衣」としての機能が果たせればいいのか? 服を着ることが、知らぬ間に社会を変えているのだとしたら? 本書では、身体、メディア、社会の変化、モードの意味、ブランドの意義、貧困と格差、環境への負荷など、様々な視点から「服を着る」ことの本質的な意味を考えていく。ファッションを語る前に、まずは本書を読んでほしい。 [ここがポイント] ・ ファッションを学ぶ・創る・装うすべての人に読んでほしい、ファッションを語るための基本書。 ・ 「服を着る」ことについて、ビジネス、歴史、身体論l、メディア論、環境など、あらゆる角度から考察。 ・ ファッション論を切り口として、倫理、哲学、社会、歴史について幅広く問いかける。 [出版社より] 著 者|井上雅人 出版社|ミネルヴァ書房 定 価|2,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|480 ISBN|9784623084951 初 版|2019年12月 Contents はじめに ファッションという哲学 第1章 着ているもので、その人がわかる 1 ファッションは行為か現象か 2 自分は誰かという問い 3 個性が無くてはダメなのか 4 女らしさと装飾 5 見られる性 6 ファッションは言語か 7 他人を見た目で判断できるか 第2章 ファッションは身体を解放した 1 自我と身体 2 拡張される身体 3 身体の規範 4 美しい身体 5 スーツと多様性 6 クリノリンの機能性 7 ミニスカートと走る身体 8 エスニックな身体 9 反社会的な身体 第3章 ファッションは美を作る 1 身体のパッケージ 2 アンチ・モダンデザイン 3 身体のモダンアート 4 インテリア・デザインの作用 5 布の人類史 6 オートクチュールの役割 7 デザイナーは何をする人か 8 シャネルの闘い 第4章 欲望と誘惑と搾取のビジネス 1 ファッション・アイテム・マーケティング 2 ブランドと本物 3 流行の哲学 4 カワイイの哲学 5 ファストファッションの夢 6 グローバリズムに良いことはあるのか 7 ファッションと倫理 8 マスメディアと同調作用 第5章 からだを作り出すちから 1 生活技術としてのファッション 2 新しい身体を作る 3 シンボルとしての身体 4 ストリート・ファッションの神話 5 ファッション・アソシエーション おわりに ファッションと世界の行方 注 主要参考文献 人名索引・事項索引 Author 井上 雅人 Masahito Inoue 2019年12月現在 武庫川女子大学生活環境学部准教授。 専攻はデザイン史,ファッション史,物質生活史。
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文化が織りなす世界の装い
¥1,100
人はなぜ装うのか──。 どのような素材や染料を用いて、どんな文様が描かれた服を、いかなる場面で着用する選択をしているのか。私たちも含む世界の人びとの装いには、個人の嗜好のみならず、帰属する社会や集団の文化や価値観が反映されています。 本書では、衣服の起源から素材や加工技術の発見とトランスナショナルな拡散までの「装い」をめぐる歴史を追い、現代における世界の「装い」の諸相を比較するなかから、装う行為および衣服そのものに表れる民族性や地域性を考えます。 [出版社より] 編 者|山田孝子・小磯千尋 出版社|英明企画編集[シリーズ比較文化学への誘い] 定 価|1,000円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|191 ISBN|9784909151049 初 版|2019年01月 Contents 座談会1 装う素材と技術の発見と伝播―なにを用いて、どう加工し、いかに染めるのか 論考 人はなぜ装うのか―「装い」の起源と多様な展開からみる 論考 更紗がつなぐ装いの文化―インドからヨーロッパ、アフリカ、そして日本 座談会2 地域性・社会性の表象としての衣服―いつ、どんな場面で、なにを、いかに纏うのか 論考 伝統ある絞り染め布をファッションとしてまとう―装いからみる現代インド社会の変容 論考 「装い」からケニアの現在を読み解く―プリント更紗と生活環境を手がかりに 論考 オーストラリア先住民アボリジニと装い―伝統と近代の織りなしかた 座談会3 現代の「装い」にみる宗教性・ジェンダー・個別化―宗教間・地域間・男女間・時代間の比較から 論考 インドを表象する装いの変遷―都市部の観察からみえる男女差 論考 「加賀友禅」という文化表象―誰がブランドを生み出したのか Editor 山田 孝子 Takako Yamada 金沢星稜大学人文学部教授/京都大学名誉教授。専門:文化人類学、比較文化学。研究テーマ:チベット系諸民族の宗教人類学的・民族誌的研究、琉球諸島・ミクロネシアの自然誌的研究、アイヌ研究、シャマニズム、文化復興、エスニシティ。 小磯 千尋 Chihiro Koiso 金沢星稜大学教養教育部准教授。専門:インドの宗教・文化。研究テーマ:ヒンドゥー教におけるバクティ、マハーラーシュトラ地域研究、インド食文化。