ファッションは身体と流行の関わりという視点から、文化〈カルチャー〉・産業〈ビジネス〉・表現〈デザイン〉をいかに説明するのか? これからファッションを論じるための5章。
服を着るということはどういうことか? 自己表現としてのファッションなのか、あるいはあくまで「衣」としての機能が果たせればいいのか? 服を着ることが、知らぬ間に社会を変えているのだとしたら? 本書では、身体、メディア、社会の変化、モードの意味、ブランドの意義、貧困と格差、環境への負荷など、様々な視点から「服を着る」ことの本質的な意味を考えていく。ファッションを語る前に、まずは本書を読んでほしい。
[ここがポイント]
・ ファッションを学ぶ・創る・装うすべての人に読んでほしい、ファッションを語るための基本書。
・ 「服を着る」ことについて、ビジネス、歴史、身体論l、メディア論、環境など、あらゆる角度から考察。
・ ファッション論を切り口として、倫理、哲学、社会、歴史について幅広く問いかける。
[出版社より]
著 者|井上雅人
出版社|ミネルヴァ書房
定 価|2,800円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|480
ISBN|9784623084951
初 版|2019年12月
Contents
はじめに ファッションという哲学
第1章 着ているもので、その人がわかる
1 ファッションは行為か現象か
2 自分は誰かという問い
3 個性が無くてはダメなのか
4 女らしさと装飾
5 見られる性
6 ファッションは言語か
7 他人を見た目で判断できるか
第2章 ファッションは身体を解放した
1 自我と身体
2 拡張される身体
3 身体の規範
4 美しい身体
5 スーツと多様性
6 クリノリンの機能性
7 ミニスカートと走る身体
8 エスニックな身体
9 反社会的な身体
第3章 ファッションは美を作る
1 身体のパッケージ
2 アンチ・モダンデザイン
3 身体のモダンアート
4 インテリア・デザインの作用
5 布の人類史
6 オートクチュールの役割
7 デザイナーは何をする人か
8 シャネルの闘い
第4章 欲望と誘惑と搾取のビジネス
1 ファッション・アイテム・マーケティング
2 ブランドと本物
3 流行の哲学
4 カワイイの哲学
5 ファストファッションの夢
6 グローバリズムに良いことはあるのか
7 ファッションと倫理
8 マスメディアと同調作用
第5章 からだを作り出すちから
1 生活技術としてのファッション
2 新しい身体を作る
3 シンボルとしての身体
4 ストリート・ファッションの神話
5 ファッション・アソシエーション
おわりに ファッションと世界の行方
注
主要参考文献
人名索引・事項索引
Author
井上 雅人 Masahito Inoue
2019年12月現在 武庫川女子大学生活環境学部准教授。 専攻はデザイン史,ファッション史,物質生活史。
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