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タゴール・ソングス
¥1,980
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この美しい世界で私は死にたくない ひとびとに混じって私は生きていきたい インドとバングラデシュにまたがるベンガルの地に、貧困や不条理、きびしい現実のなかで息づくタゴールの歌。「詩聖」ラビンドラナート・タゴールが自然、人間の喜び、悲しみ、その内なる力を題材につくった歌は、百年の時を経たいまでも、困難を乗り越える糧になっている。―― 映画『タゴール・ソングス』を監督した佐々木美佳が数年に渡る撮影の旅路で出会った、3人のタゴール・ソングの“歌い手”をめぐる小さな物語。 [出版社より] 著 者|佐々木美佳 出版社|三輪舎 定 価|1,800円+税 判 型|B6変型判/仮フランス装 頁 数|144 ISBN|9784990811693 初 版|2022年02月 Author 佐々木 美佳 Mika Sasaki 映像作家、文筆家。1993年、福井県生まれ。東京外国語大学言語文化学部ヒンディー語学科卒業。2020年、ベンガル人のあいだで愛されている、タゴールが作詞・作曲した歌〈タゴール・ソング〉を探しにいくドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』で監督デビュー。2022年にはダッカ国際映画祭に出品。次回作は、日本に住む南アジア出身者がつくるカレーを題材にした長編映画と、タゴールとゆかりのある原三渓と三渓園をテーマにした短編『三渓の影(仮)』を準備中。
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鬼は逃げる
¥2,420
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「鬼は逃げる 意味と想像の 追っ手から 愛と悲しみに 満ちながら ただ 生きようとして 町から町へ 駆け抜ける」 ——表題作「鬼は逃げる」より 言葉を生業にしながらも、意味や想像、夢や希望によって拘束されまいと、町から町へと逃げていくおのれを鬼に喩える表題作「鬼は逃げる」。東京から松本、安曇野へと居を移し、またスコットランド・エディンバラでの定期的な詩作を経て、積み重ねてきた10年のしごとを〈朗読会〉として振り返る、ウチダゴウ自選詩集。 [出版社より] 著 者|ウチダゴウ 出版社|三輪舎 定 価|2,200円+税 判 型|B6変型判・上製 頁 数|160 ISBN|9784990811686 初 版|2020年12月 Author ウチダ ゴウ Go Uchida 1983年生まれ。立教大学法学部卒。2010年、詩とデザインのアトリエ「してきなしごと」を開業。詩の執筆・寄稿・書籍出版・商品制作、アーティストや異業種とのコラボレーション、店舗・事業のネーミング、ロゴや広告全般のグラフィックデザイン、ギャラリーの企画運営など、自由闊達な活動を続ける。全国各地で、個展・朗読会を開催。近年では、英国・スコットランドを度々訪ね、現地での執筆・朗読・個展活動を行っている。
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バウルを探して 〈完全版〉
¥2,530
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「あなたの中にすでにバウルがいるのだよ。こうして私を探しに来たのだから」 ベンガル地方で歌い継がれ、今日も誰かが口すざむバウルの歌。ベンガルの行者バウルは「魂の歌い手」と呼ばれ、その歌と哲学はタゴールやボブ・ディランにも大きな影響を与えた。本作は、何百年もの間、師弟相伝のみで伝統が受け継がれてきた、バウルの謎と本質に迫ったノンフィクションである。 「本書はバウルという歌う叡知の人たちの生ける伝統をバングラデシュに追い求めた記録であるだけではない。作者が、いかに言葉と決定的に結ばれていくのかの道程を記録した稀なる魂の記録だといってよい。この本を書くことによって作者は、言葉を用いる人ではなく、言葉に信頼され、言葉に用いられる人へと変貌した」(若松英輔) 第33回新田次郎文学賞受賞作に、旅に同行した写真家、故・中川彰によるベンガルの写真をおよそ100ページにわたって収録。また、本書のために書き下ろした小編「中川さんへの手紙」、若松英輔による解説「コトバに用いられる者たちの群像」に加え再構成した〈完全版〉。 [出版社より] 著 者|川内有緒[文]・中川彰[写真] 出版社|三輪舎 定 価|2,300円+税 判 型|A5変型判/並製コデックス装 頁 数|384 ISBN|978-4990811662 初 版|2020年6月 Author 川内 有緒 Ario Kawauchi ノンフィクション作家。1972年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業後、米国ジョージタウン大学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏の国連機関などに勤務後、ライターに転身。『空をゆく巨人』(集英社)で第16回開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に『パリでメシを食う。』(幻冬舎)、『パリの国連で夢を食う。』(同)、『晴れたら空に骨まいて』(ポプラ社/講談社文庫)など。https://www.ariokawauchi.com 中川 彰 Akira Nakagawa 写真家。1963年、京都生まれ。1990年ニューヨークからプエルトリコを旅したのをきっかけに写真を撮りはじめる。ANA機内誌『翼の王国』や『暮しの手帖』などの雑誌媒体で活躍。「旅」というテーマに惹かれ続けた。2012年11月、急性心筋梗塞で急逝。
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本を贈る
¥1,980
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本は工業的に生産され、消費されている。本は確かに商品だが、宛先のある「贈りもの」でもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人それぞれの手による珠玉の小論集。 〈執筆者〉批評家・若松英輔/編集者・島田潤一郎(夏葉社)/装丁家・矢萩多聞/校正者・牟田都子/印刷・藤原隆充(藤原印刷)/製本・笠井瑠美子(加藤製本)/取次・川人寧幸(ツバメ出版流通)/営業・橋本亮二(朝日出版社)/書店員・久禮亮太(久禮書店)/本屋・三田修平(BOOK TRUCK) [出版社より] 出版社|三輪舎 定価|1,800円+税 判型|四六判 ページ数|304 ISBN|978-4-9908116-3-1 初版|2018年9月 Contents 本は読者のもの 島田潤一郎 (編集者) 女神はあなたを見ている 矢萩多聞 (装丁家) 縁の下で 牟田都子 (校正者) 心刷 藤原隆充 (印刷) 本は特別なものじゃない 笠井瑠美子 (製本) 気楽な裏方仕事 川人寧幸 (取次) 出版社の営業職であること 橋本亮二 (営業) 読者からの贈りもの 久禮亮太 (書店員) 移動する本屋 三田修平 (本屋) 眠れる一冊の本 若松英輔 (批評家) Author 若松 英輔 Eisuke Wakamatsu 一九六八年、新潟県生まれ。批評家・随筆家。 慶應義塾大学文学部仏文科卒業。二〇〇七年「越知保夫とその時代 求道の文学」で第一四回三田文学新人賞受賞。二〇一八年『見えない涙』(亜紀書房)にて第三三回詩歌文学館賞を受賞。著書に『常世の花 石牟礼道子』(亜紀書房)、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋) 、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『霊性の哲学』(KADOKAWA)など。 島田 潤一郎 Junichiro Shimada 一九七六年、東京育ち。 二〇〇九年九月に出版社「夏葉社」を東京・吉祥寺で創業。『昔日の客』(関口良雄著)、『星を撒いた街』(上林暁著)ほか、昭和の名著の復刊などをひとりで手がける。著書に『あしたから出版社』(晶文社)がある。 牟田 都子 Satoko Muta 一九七七年、東京都生まれ。出版社の契約社員をへて、フリーランスの校正者。関わった本に『猫はしっぽでしゃべる』(田尻久子、ナナロク社)、『詩集 幸福論』(若松英輔、亜紀書房)など。 矢萩 多聞 Tamon Yahagi 一九八〇年、横浜市生まれ。画家・装丁家。 中学一年で学校をやめ、南インドと日本を半年ごとに往復。二〇〇二年から本づくりの仕事にかかわるようになり、これまでに四五〇冊を超える本をてがける。著書に『偶然の装丁家』(晶文社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)など。 橋本 亮二 Ryoji Hashimoto 一九八一年、名古屋市生まれ。大学卒業後、朝日出版社に入社。一般書営業部所属。流通から販売までの一連の業務に従事している。Twitter運用やメールマガジン発行も担当。全国各地、本のある空間に行くことが日々の糧。 笠井 瑠美子 Rumiko Kasai 一九八〇年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、株式会社東京印書館に入社。製版部、管理部門を経て退職後、デザイン制作会社に勤務する傍ら、手製本工房まるみず組で手製本を習う。現在は加藤製本株式会社で束見本作成に従事。文芸や人文書などの上製本を主に手がける。 川人 寧幸 Yasuyuki Kawahito 一九七一年生まれ。一九九四年早稲田大学第二文学部卒業。フリーター時代を経て九〇年代後半にリブロ池袋本店でアルバイト二ヶ月、契約社員二年。取次の鈴木書店でアルバイト一年、正社員二年。同社倒産後、本の運送会社や書店でのアルバイトを経て、二〇〇三年、取次の株式会社JRCの創業に参加。二〇一二年に副業として出版の夜光社、同年、取次として独立し、ツバメ出版流通株式会社を創業。現在に至る。 藤原 隆充 Takamichi Fujiwara 藤原印刷株式会社 取締役。創業七〇年の印刷会社の四代目。企画の段階から造本における仕様の提案を得意とし、本づくりを全面的にバックアップする。近年ではインディペンデント系の実績多数。代表的な作品として『T5』(東京藝術大学)、『もうひとつのデザイン』(D&DEPARTMENT)、『Rebuild New Culture』(Rebuilding Center Japan)、『わざわざの働きかた』(わざわざ)等。 三田 修平 Shuhei Mita 移動式本屋・ブックトラック店主。横浜市在住。 TSUTAYA TOKYO ROPPONGI、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS等を経て、二〇一二年に独立。ブックトラックの他にも飲食店や小売店のブックセレクト、雑誌・ウェブサイトでの連載など様々な形で本に関わる仕事をしている。 久禮 亮太 Ryota Kure 一九七五年生まれ、高知県出身。早稲田大学法学部中退。あゆみBOOKS早稲田店アルバイト、三省堂書店契約社員を経て、二〇〇三年よりあゆみBOOKS五反田店に正社員として勤務。二〇一〇年より同社小石川店店長。二〇一四年退職。二〇一五年「久禮書店」の屋号で独立。神樂坂モノガタリ(東京都新宿区)などで選書、書店業務一般を行うほか、長崎書店(熊本市)などで書店員研修も担当している。