

山脇道子バウハウス回想集
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ナチズム前夜、ヴァイマール期ドイツに花開いた最先端の造形学校バウハウス。留学生としてモダニズムを痛快に生きたテキスタイル・デザイナー山脇道子(1910-2000)のエッセー20編を収める。
1930(昭和5)年、建築家の夫・巖とともに、ニューヨーク経由、大西洋航路でデッサウ・バウハウスへ。予備知識もなく門をくぐったが、「ア! これはいける」。シンプルで機能的、「芸術と技術の統合」をめざす教育に、東京・築地で茶人の家に生まれ育った道子は茶の湯と共通する感覚を見出したのだった。
カンディンスキーやアルベルスに基礎課程を学び、織物科に進級。帰国後、「図案を織る」から「素材を織る」へ、日本の織物に新しい視野を開いた。やがて晩年、機能主義に息が続かなくなって、抜け道や無駄、「間」を求める心がきざす日々にも、思い出すのは懐かしい師や友たちのこと。
巖がバウハウス校内で撮影した貴重なスナップ写真を含む図版130余点、編者による評伝と年譜を付す。
[出版社より]
著 者|山脇道子
編 者|川畑直道
出版社|みすず書房
定 価|4,500円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|336
ISBN|978-4-622-09796-9
発 行|2025年06月
Contents
バウハウスの一研究生として
日本と逆にゆくドイツの新興織物
バウハウス織物の話
バウハウスの織物について
バウハウスの新標準文字
室内設備と織物
新しい手織物
バウハウス・デッサウの思い出
楽しみ――織物
建築用織物について
婦人と工芸について
五月三一日夜のグロピウス御夫妻
アルベルスの思い出
我が師カンディンスキー
バウハウス・デッサウと私
バウハウスとそのデザインについて
バウハウスに学んで
バウハウスでの学生生活
デッサウ・バウハウス四方山ばなし
わたくしのものさし
解説
年譜
文献
Author
山脇 道子 Michiko Yamawaki
1910年、裏千家の茶人の長女として東京・築地に生まれる。東京女子高等師範学校付属高等女学校卒業後、1928年、建築家・藤田巖と結婚。1930-32年、巖とともにドイツの造形学校、建築家のミース・ファン・デル・ローエ学長率いる「バウハウス」で学ぶ。初の日本人女子留学生として織物科に進級。1932年ナチの台頭を前にして帰国。テキスタイル・デザイナー、最先端のモダンガールとして活躍。1936年、「第一回帝国美術院展覧会[帝展改組一回展]」第四部・美術工芸に入選。戦後、昭和女子大学文家政学部被服美学科や日本大学芸術学部美術学科で講師をつとめた。著書に『バウハウスと茶の湯』(新潮社、1995年)がある。2000年、90歳で逝去。
Editor
川畑 直道 Naomichi Kawabata
1961年、長崎県生まれ。グラフィック・デザイナー。著書に『原弘と「僕達の新活版術」』(トランスアート、2002年/Workroom Press、韓国、2017年)。編著に『青春図會 河野鷹思初期作品集』(河野鷹思資料室、2000年)、『紙上のモダニズム』(六耀社、2002年)、『山名文夫』(トランスアート、2004年)、『亀倉雄策』(同、2006年/磐築創意有限公司、台湾、2011年)。共著に「混沌とした一九三七年」(五十殿利治・水沢勉編『モダニズム/ナショナリズム』せりか書房、2003年)、「写真壁画の時代」(五十殿利治編『「帝国」と美術』国書刊行会、2010年)など。1994-95年、山脇道子著『バウハウスと茶の湯』に編集協力。
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