パンデミックを前にあらゆるものが停滞し、動きを止めた世界。17歳でイタリアに渡り、キューバ、ブラジル、アメリカと、世界を渡り歩いてきた漫画家・ヤマザキマリさんにとって、これほど長い期間、家に閉じこもって自分や社会と向き合った経験はありませんでした。でもそこで深く深く考えた結果、「今たちどまることが、実は私たちには必要だったのかもしれない」という想いにたどり着いています。
この先世界は、日本はどう変わる? 黒死病からルネサンスが開花したように、また新しい何かが生まれるのか? 混とんとする毎日のなか、それでも力強く生きていくために必要なものとは? 自分の頭で考え、自分の足でボーダーを超えて。さあ、あなただけの人生を進め!
[出版社より]
著 者|ヤマザキマリ
出版社|中央公論新社[中公新書ラクレ]
定 価|840円+税
判 型|新書判
頁 数|256
ISBN|978-4-12-102610-1
初 版|2020年09月
Contents
第1章 たちどまった私と見えてきた世界
第2章 パンデミックとイタリアの事情
第3章 たちどまって考えたこと
第4章 パンデミックと日本の事情
第5章 また歩く、その日のために
Author
ヤマザキ マリ Mari Yamazaki
1967年東京生まれ。漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)で第3回マンガ大賞受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年イタリア共和国星勲章受章。
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