

映画 視線のポリティクス——古典的ハリウッド映画の戦い
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フィルム・スタディーズという研究領域を切り拓いた画期的な映画生成批評。
スタジオ・システムという強力な支配形態のもとにおかれた、古典的ハリウッド映画産業。利潤追求を至上命令とする製作会社によって俳優・監督・脚本家他あらゆる関係者が管理されるなか、激動期のアメリカで、いかにして映画は製作されたのか。監督と撮影所の対立、陸軍による検閲、自主検閲的倫理規定ヘイズ・コード、第二次世界大戦のプロパガンダ映画、それに携わった黒人映画作家……。複雑な力学が働く映画の生成過程に、文書資料や関係者インタビューなど一次資料を用いて実証的に迫る。映画学(フィルム・スタディーズ)という研究領域を切り拓いた画期的作品。 解説=板倉史明。
[出版社より]
著 者|加藤幹郎
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,100円+税
判 型|文庫判[並製]
頁 数|256
ISBN|978-4-480-51299-4
発 行|2025年05月
Contents
第1章 検閲と生成 スクリューボール・コメディ論
プレストン・スタージェス・コレクション/ジャンルと作家/フランク・キャプラと人民喜劇/署名のないフィルム/世界の中心ハリウッド/笑いの数値化/検閲と生成
第2章 喜劇映画作家がプロパガンダを撮るとき
キャプラ都へ行く/ハリウッド戦時娯楽映画/戦前の喜劇映画/「キャプラ組」顛末記/システムと戦う個人/プロパガンダ映画のディコンストラクション/ディズニー・アニメーション/最後の人民喜劇
第3章 雇われた黒人 カールトン・モス・インタビュー
老兵は死なず/プロパガンダを撮る/黒人よ銃を取れ/ワシントンから来た男/銃口は誰に向けられたか
第4章 ジャンルとジェンダー
ジャンルの混淆/年少犯罪もの/ハリウッドの戦後体制/女のフラッシュバック/?の編集/最後の教訓
補 遺 映画製作倫理規定
文庫版解説 種蒔かれた映画学 板倉文明
映画題名索引
Author
加藤 幹郎 Mikiro Kato
1957-2020年。長崎生まれ。筑波大学比較文化学類卒業、同大学大学院文芸・言語研究科単位取得退学。京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、同名誉教授。日本映画学会初代会長。著書に『映画館と観客の文化史』(中公新書)、『日本映画論 1933-2007』(岩波書店)、『荒木飛呂彦論』(ちくま新書)、『映画とは何か』『映画ジャンル論』(ともに増補改訂版、文遊社)などがある。
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