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アートはなぜアートなのか?
アートをアートたらしめているものとは何か?
「芸術」の同語反復=アートートロジーをめぐり、批評家・佐々木敦が私たちの硬直した芸術/アート観を揺さぶる! 「すばる」誌の人気連載にして著者初の芸術論が、増補のうえ待望の書籍化!
映画、音楽、演劇、文学等々、ジャンルの垣根を超えて「批評」の今日的な可能性を実践において追求する佐々木敦が、マルセル・デュシャン「泉」から1世紀を超えていま、現代芸術/現代アートを問い直す。
「アート」はなぜ「アート」なのか? レディ・メイド以来、多くの論者によって繰り返されてきたその問いは、今日においてなお未解決である。私たちはたんにその同語反復を見て見ぬ振りしているだけではないのか? 「あなた方は、本当に、ほんとうにこの問題をまともに考えてみたことがあるのですか?」(佐々木敦)
2017年から2018年にかけて行われた展覧会、公演、刊行された書籍や公開された映画作品を通じた思考のルポルタージュであるとともに、「芸術」の同語反復に彩られたこれまでの100年をめぐる批判的考察、そしてこの先の100年をめぐる挑発的宣言として、本書は編まれている。
[出版社より]
著 者|佐々木敦
出版社|フィルムアート社
定 価|2,500円+税
判 型|四六変型判
頁 数|298
ISBN|978-4-8459-1814-0
初版|2019年2月
Contents
exposition アートートロジー
1 2017年の概念芸術
2 言葉とモノ
3 ポストインペリアル/ポストコロニアル
4 デザインなのかアートなのか
5 アートナラトロジー
6 「芸術祭」という問題(1)
7 「芸術祭」という問題(2)
8 「マイクロポップ」再考(1)
9 「マイクロポップ」再考(2)
10 「マイクロポップ」再考(3)
11 会田誠と小沢剛
12 一本の映画と三冊の本
coda アフター・アートートロジー
Author
佐々木敦 Atsushi Sasaki
一九六四年生まれ。批評家。HEADZ主宰。文学、音楽、演劇、映画、美術など、芸術文化を貫通する批評活動を行う。著書に『ゴダール・レッスン』(フィルムアート社)、『ゴダール原論』『批評時空間』(新潮社)、『新しい小説のために』(講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『筒井康隆入門』『未知との遭遇(完全版)』(星海社新書)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『ex-music(L/R)』(アルテスパブリッシング)、『「4分33秒」論』(ele-king books)、『テクノイズ・マテリアリズム』『(H)EAR』『即興の解体/懐胎』『文学拡張マニュアル』(青土社)など多数。
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