創刊以来86年ぶりの3刷となった「文藝」の特集「韓国・フェミニズム・日本」から日韓の書き手たちによる短編小説を集め、チョ・ナムジュの初邦訳「離婚の妖精」、松田青子の書き下ろしを加えた決定版。
創刊以来86年ぶりの3刷となった「文藝」2019年秋季号の特集単行本化第2弾。
ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョ・ナムジュが贈る、ママ友同士の愛と連帯を描いた「離婚の妖精」のほか、松田青子待望の短編作、本邦初紹介となる韓国の覆面SF作家デュナの傑作短編を加えてパワーアップ!
日韓最前線、12人の作家たちによる夢の競演。
[出版社より]
著 者|チョ・ナムジュ、松田青子、デュナ、西加奈子、ハン・ガン、イ・ラン、小山田浩子、高山羽根子、深緑野分、星野智幸
出版社|河出書房新社
定 価|1,800円+税
判 型|四六変型判/並製
頁 数|320
ISBN|978-4-309-02883-5
初 版|2020年5月
Contents
チョ・ナムジュ「離婚の妖精」(小山内園子・すんみ訳) *初邦訳
松田青子「桑原さんの赤色」 *書き下ろし
デュナ「追憶虫」(斎藤真理子訳) *初邦訳
西加奈子「韓国人の女の子」
ハン・ガン「京都、ファサード」(斎藤真理子訳)
深緑野分「ゲンちゃんのこと」
イ・ラン「あなたの能力を見せてください」(斎藤真理子訳)
小山田浩子「卵男」
パク・ミンギュ「デウス・エクス・マキナ deus ex machina」(斎藤真理子訳)
高山羽根子「名前を忘れた人のこと Unknown Man」
パク・ソルメ「水泳する人」(斎藤真理子訳)
星野智幸「モミチョアヨ」
Author
チョ・ナムジュ
1978年ソウル生まれ。2011年に作家デビュー。17年『82年生まれ、キム・ジヨン』で今日の作家賞を受賞。同書は韓国で100万部を、日本語版が15万部を超えるベストセラーとなった。
松田 青子 Aoko Matsuda
1979年兵庫県生まれ。作家、翻訳家。著書に、小説『おばちゃんたちのいるところ』、エッセイ『東京 しるしのある風景』他。訳書に、カレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』アメリア・グレイ『AM/PM』他。
デュナ
本名、性別、年齢、経歴不明の覆面作家。ひとりの女性であるという説や3人の共同創作集団であるという説などがある。著書『蝶戦争』『太平洋横断特急』『舅婦戦』など多数(全て未邦訳)。韓国科学小説家連帯代表。
西 加奈子 Kanako Nishi
1977年テヘラン生まれ。2004年『あおい』でデビュー。15年『サラバ!』で直木賞、07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を受賞。著書に『i』『おまじない』他。
ハン・ガン
1970年光州生まれ。2016年『菜食主義者』でアジア人初の国際ブッカー賞を受賞。他の著書に『少年が来る』、『ギリシャ語の時間』、『すべての、白いものたちの』、『回復する人間』他。
イ・ラン
1986年ソウル生まれ。シンガーソングライター、エッセイスト、作家、イラストレーター、映像作家。著書に『悲しくてかっこいい人』、『私が30代になった』、『ぶきっちょゾンビ』(近刊)がある。
小山田 浩子 Hiroko Oyamada
1983年広島県生まれ。2010年「工場」で新潮新人賞、織田作之助賞、広島本大賞を受賞。14年「穴」で芥川賞を受賞。他の著書に『工場』、『穴』、『庭』がある。
高山 羽根子 Haneko Takayama
1975年富山県生まれ。2009年「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作に入選。16年「太陽の側の島」で林芙美子文学賞大賞を受賞。著書に『オブジェクタム』『居た場所』他。
深緑 野分 Nowaki Fukamidori
1983年神奈川県生まれ。2010年「オーブランの少女」でミステリーズ!新人賞佳作に入選。16年『戦場のコックたち』、19年『ベルリンは晴れているか』でそれぞれ直木賞候補となる。
星野 智幸 Tomoyuki Hoshino
1965年ロサンゼルス生まれ。97年「最後の吐息」で文藝賞を受賞。2011年『俺俺』で大江健三郎賞、15年『夜は終わらない』で読売文学賞、18年『?』で谷崎賞を受賞。著書に『呪文』他。
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