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戦後西側諸国の憲法の共通基準であったリベラル・デモクラシーが、「ネオリベラル」と「イリベラル」の挟撃を受けて、いま、世界的な危機に直面している。トランプ現象、EU離脱をめぐるイギリスの混迷、日本の改憲論議などを前にして、私たちは座標軸をどこに求めたらよいか。戦後知識人たちの言説を手がかりにして考える。
[出版社より]
著 者|樋口陽一
出版社|岩波書店[岩波新書]
定 価|840円+税
判 型|新書判
頁 数|202
ISBN|9784004318170
初 版|2019年12月
Contents
はじめに
Ⅰ リベラル・デモクラシーの展開,そしてその現在―― 一九四五‐一九八九‐二〇一九
0 前提:「リベラル」の論理と「デモクラシー」の論理――「リベラル」の制度化としての「立憲」
1 ポスト一九四五憲法基準としてのリベラル・デモクラシー――〈リベラル〉デモクラシーとリベラル〈デモクラシー〉
2 国境を越える「ネオリベラル」化の中の「イリベラル」――非西欧世界からの拡散
3 「イリベラル」+「ネオリベラル」vs.「リベラル」
Ⅱ 戦後民主主義をどう引き継ぐか――遺産の正と負
0 前提:日高社会学がいま持つ意味
1 日高『国策転換に関する所見』(一九四五・七)から「戦後」へ
2 一九六〇年代:高度成長と「民主主義」――順接続と逆接続
3 一九七〇年代以降:「経済大国」の盛衰と憲法
Ⅲ 「近代化モデル」としての日本――何が,どんな意味で
0 前提:あらためて「四つの八九年」
1 「西洋化ぬきの近代化」vs.雑種としての憲法文化―― 一八八九年憲法と「和魂洋才」論
2 二〇一二自由民主党「憲法改正草案」――脱近代憲法としてのモデル性
3 法改正,とりわけ憲法改正の作法と没作法
おわりに
Author
樋口陽一 Yoichi Higuchi
1934年生まれ。憲法専攻。1957年東北大学法学部卒業。東北大学法学部、パリ第2大学、東京大学法学部、上智大学法学部、早稲田大学法学部などで教授・客員教授を歴任。日本学士院会員。著作多数。
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