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古くより東南アジアに伝わる体鳴楽器ゴング——。
重なり合う響きと繰り返される旋律が大地を震わし、人びとを集め、精霊を喜ばせる。
調律師や調律技法、音階と旋律、伝統の継承などゴング文化と音楽の深奥にせまる。
著者が記録した映像やフィールド録音を視聴できるQRコードも掲載。
[出版社より]
著 者|柳沢英輔
出版社|灯光舎
定 価|2,700円+税
判 型|四六版/並製
頁 数|331
ISBN|978-4-909992-00-0
初 版|2019年10月
Contents
第1章 ゴングに魅せられて
ゴングとの出会い
本書の意義
本書の構成
村落をめぐる
ベトナム中部高原の歴史
ゴングを受け継ぐ人びと
コラム1 少数民族のメディア環境
第2章 ベトナムのゴング文化
ゴング文化とは
先行研究と本研究の射程
ゴングの種類
ゴングの価値
ゴングとティンニンの関係性打ち叩くという行為
第3章 ゴングを奏でる
ゴング演奏の社会的役割
ゴング演奏者ゴングの演奏方法
改良ゴングアンサンブルが生まれた社会背景
まとめ
コラム2 現地の音楽を録音する
第4章 ゴングの演奏機会
ゴングの演奏機会
ゴングを奏でる儀礼・祭礼
第5章 ゴングを作る
東南アジアにおけるゴング製作
ゴング製作村
ゴングの製作工程
まとめ
コラム3 調査地の食事
第6章 ゴングを調律する
ゴング調律師
調律の仕事
調律方法
調律前後のゴングの音響変化
考 察
第7章 ゴングの音を分析する
バナ族のゴングセット
ゴングの音響分析
平ゴングの音高
平ゴングの音階
こぶ付きゴングの音高
考 察
第8章 ゴング演奏を分析する
ゴング演奏の撮影、採譜方法
平ゴングの旋律、和音
太鼓について
まとめ
第9章 ゴング文化を守る
無形文化遺産保護政策の歴史
優秀芸術家顕彰制度の事例
ゴング文化保護の取り組み
考 察
おわりに
Author
柳沢 英輔 Eisuke Yanagisawa
1981 年、東京都生まれ。専門は映像人類学、民族音楽学。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。
主なフィールド録音作品に『Ultrasonic Scapes』(Gruenrekorder 2011)、『Music of the Bahnar People from the Central Highlands of Vietnam』(Sublime Frequencies 2016)、『Path of the Wind』(Gruenrekorder 2018)。映像作品に『ベトナム中部高原のゴング文化』『Pơ thi(ジャライ族の墓放棄祭)』などがある。
https:///www.eisukeyanagisawa.com
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