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絵画の力学

¥ 2,970

芸術を経験することとは、振動する差異と諸力のただなかに巻き込まれることだ。芸術の思考=批評はそこから開始される。

アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマン、カール・アンドレ、ロバート・モリス、香月泰男、福沢一郎、辰野登恵子、高松次郎、ゴードン・マッタ゠クラーク、ロザリンド・クラウス、クレメント・グリーンバーグ、イサム・ノグチ──。

「美術手帖」芸術評論募集第一席を受賞した著者による堂々たる初の単著。単行本書き下ろしとして、イサム・ノグチ論「火星から見られる彫刻」を収録する。美術批評の新たな達成。
[出版社より]


「美術作品は思想たりうる。そしてその思想は事物としての作品にこそ結実している。事物としての作品の徹底した調査、精緻な分析が導き出すのは、別の思想の可能性である。かつて現代美術と呼ばれた作品たちを、現代(その時代の拘束)から解放するために、著者は作品のいかなる細部も見逃さない。いまだ考えるに値し、制作するに値する、さまざまな問題=主題群がそこにある。それを教え、元気を与える、これが批評の本来あるべき姿だ。この真摯な純度を見よ!」
――岡﨑乾二郎


著 者|沢山遼
出版社|書肆侃侃房
定 価|2,700円+税
判 型|A5判/上製
頁 数|408

ISBN|978-4-86385-422-2
初 版|2020年10月


Contents


Ⅰ 絵画の思考
第1章 ジャクソン・ポロック──隣接性の原理
第2章 福沢一郎と場
第3章 限界経験と絵画の拘束──香月泰男のシベリア
第4章 差異と関係──ジョセフ・アルバースとブラック・マウンテン・カレッジの思想
第5章 ニューマンのパラドクス
第6章 ウォーホルと時間
第7章 辰野登恵子──グリッド/斜行/アクソノメトリー

Ⅱ 事物経験の位相
第8章 繋辞なき反復──高松次郎の非‐命題
第9章 レイバー・ワーク──カール・アンドレにおける制作の概念
第10章 都市の否定的なものたち──ニューヨーク、東京、1972年
第11章 事物の退隠──ロバート・モリスの盲目性
第12章 火星から見られる彫刻

Ⅲ テクストの力学
第13章 自然という戦略──宗教的力としての民藝
第14章 ポスト=メディウム・コンディションとは何か?
第15章 形象が歪む──アヴァンギャルドとキッチュ

参考文献
あとがき


Author
沢山 遼 Ryo Sawayama
1982年、岡山県生まれ。近現代美術/美術批評。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。2009年「レイバー・ワーク──カール・アンドレにおける制作の概念」で『美術手帖』第14回芸術評論募集第一席。主な共著に『現代アート10講』(田中正之編著、武蔵野美術大学出版局、2017年)などがある。

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