ヨーロッパでグレタ世代を熱狂させた、アドルノの《新刊》。
『新たな極右主義の諸側面』は、テーオドル・アドルノがオーストリア社会主義学生同盟の招待に応じて一九六七年四月六日に行った講演であり、これまで音声記録しか残されていなかった。二〇一九年、アドルノの没後五〇年に改めて出版されたところ、週刊誌『シュピーゲル』のベストセラーリストに七ヶ月もの間名前を連ね、二〇二〇年四月時点で七万部という古典的な思想家の書物としては異例な売れ行きを見せたほか、各新聞に取り上げられるなど、ドイツ国内で大変な反響を呼んだ。
Warum die Generation Greta plötzlich Adorno liest
50周年を迎えて、アドルノは彼が決して望んでいなかった姿になった。そう、ポップスターに!
[出版社より]
著 者|テーオドル・アドルノ
訳 者|橋本紘樹
出版社|堀之内出版[nyx叢書]
定 価|2,500円+税
判 型|174×110mm/並製
頁 数|122
ISBN|978-4-909237-51-4
刊 行|2020年12月
Author
テーオドル・アドルノ Theodor Ludwig Adorno-Wiesengrund
1903-1969。ドイツの思想家。ナチスの台頭とともにアメリカに亡命、戦後はドイツへ帰国。フランクフルト社会研究所を中心に活躍。主著『啓蒙の弁証法』『ミニマ・モラリア』『文学ノート』『否定弁証法』『美の理論』他。
Translator
橋本 紘樹 Hiroki Hashimoto
1992年滋賀生まれ。2017年~2019年日本学術振興会特別研究員(DC2)。2018年~大阪大学大学院医学系研究科医の倫理公共政策学特任研究員、2019年~京都大学他非常勤講師。
訳書:『アーレント=ショーレム往復書簡』岩波書店2019年(共訳:細見和之・大形綾・関口彩乃・橋本紘樹)
主要論文:「アドルノにおける二つのハイネ講演、あるいは文化批判と社会」日本独文学会機関誌『ドイツ文学』第156号(第59回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)
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