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先行き不透明な“ニューノーマル”の世界を疑え!!
学問領域のみならず、テレビ、新聞、Webメディアなどで幅広く活躍する哲学者・西谷修による、現代の人間が「哲学的に考える」ことについての超入門書。キャッチーだけど空疎で怪しい「言論」がネット空間を埋め尽くす今の社会で、人間がまともにものを考えるためにはなにが必要なのか? そもそも考えることってどんな意味がある?
古代より人類に脈々と受け継がれてきた「哲学の伝統」、現代社会を形作った「戦争と文明の歴史」、オリンピックにもかかわる「身体性」などのキーワードを深く解析。コロナ禍、無限に拡張するデジタル技術――あらゆるものが不安定かつ急激に変化する世界に、「ただ流される」ことなく生きる方法のすべてがここにある!! カバーイラスト=榎本俊二。
[出版社より]
著 者|西谷修
出版社|アルタープレス
定 価|1,800円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|212
ISBN|978-4-910080-03-1
発 売|2020年12月
Contents
プロローグ
第1章 「考える」ことを考える
1 「哲学的思考」とは何か
2 言葉から哲学へ
Column はじめに言葉ありき
3 ソクラテスの墓標
4 哲学は「役に立つ」のか?
5 「日本語で考える」とは
Column 近代ヨーロッパの「常識」
第2章 「考える」ことの実践/戦争とオリンピック
1 近代ヨーロッパ・アメリカの戦争
2 20世紀の世界戦争
3 神話の役割
Column 人間のいない世界の美しさ
4 新しい戦争
Column 資本家と法人企業のための国家
5 「文明」の構造
6 スポーツの中に生きる身体
7 「人間」の祭り
Column 古代ギリシアのもうひとつの祭り
第3章 総論/サイバー・レールのその先へ
1 「わたし」とは何か
2 哲学の近代~現代
3 「人間」が生き残るために
エピローグ
Author
西谷 修 Osamu Nishitani
哲学者。1950年生まれ。東京大学法学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。明治学院大学教授、東京外国語大学大学院教授、立教大学大学院特任教授を歴任したのち、東京外国語大学名誉教授、神戸市外国語大学客員教授。フランス文学、哲学の研究をはじめ幅広い分野での研究、思索活動で知られる。主な著書に『不死のワンダーランド』(青土社)、『戦争論』(講談社学術文庫)、『夜の鼓動にふれる――戦争論講義』(ちくま学芸文庫)、『世界史の臨界』(岩波書店)、『戦争とは何だろうか』(ちくまプリマー新書)、『アメリカ異形の精度空間』(講談社選書メチエ)などがある。
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