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今まで何の関係もないと思われていた2つのものが、1つであることを知ることこそ、魔術・マニエリスムの真諦である。そして、これこそが究極の「快」である。光学、辞典、哲学、テーブル、博物学、造園術、見世物、文字、貨幣、絵画、王立協会……。英国近代史を俯瞰し、歴史の裏に隠された知の水脈を、まるで名探偵ホームズのように解明する「脱領域の文化学」の試みである。
ニュートンと庭と絵と文学はつながっている。科学、美学、社会学、歴史学、哲学、辞典学、庭園術、観相学、博物学……。あらゆる知の領域を繋ぎ合わせて、紡ぎ出す、奇想天外にして、正統な近代視覚文化論。
[出版社より]
著 者|高山宏
出版社|講談社[講談社学術文庫]
定 価|1,050円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|320
ISBN|978-4-06-159827-0
初 版|2007年07月
Contents
第1章 シェイクスピア・リヴァイヴァル
第2章 マニエリスムとは何か――驚異と断裂の美学
第3章 「ファクト」と百科――ロビンソン・クルーソーのリアリズム
第4章 蛇行と脱線――ピクチャレスクと見ることの快
第5章 「卓」越するメディア――博物学と観相術
第6章 「こころ」のマジック世紀末――推理王ホームズとオカルト
第7章 子供部屋の怪物たち――ロマン派と見世物
Author
高山 宏 Hiroshi Takayama
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。批評家。翻訳家。専門は、文化史学、視覚文化論、18世紀英文学。
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