受け入れがたい暴力にさらされたあとも、人生は続く。
そのとき記憶は人をどう変えるのか――。
ハンギョレ文学賞受賞、韓国フェミニズム作家の先頭を走るカン・ファギル初邦訳!
30代前半のジナは、恋人から受けたデートⅮⅤをネットで告発するが、かえって彼女のほうがひどい誹謗中傷にさらされてしまう。さらに傷ついたジナは、かつて暮らした街を訪ねることに……。デビューから一貫して女性を襲う理不尽と絶望を書き続けてきた作家が、韓国でも社会問題化している性暴力被害を題材に、暴力が生まれる構造を正面から描く。
[出版社より]
著 者|カン・ファギル
訳 者|小山内園子
出版社|エトセトラブックス
定 価|2,200円+税
判 型|四六変型判/並製
頁 数|336
ISBN|978-4-909910-10-3
初 版|2021年03月
Author
カン・ファギル 姜禾吉
1986年、全州市生まれ。2012年、短篇小説「部屋(방)」でデビュー。以後、一貫して女性を襲う理不尽と絶望を書き続け、韓国のフェミニズム作家の先頭を走る存在。2017年、短編小説「湖―別の人(호수-다른 사람)」で第8回若い作家賞、初の長編である本書『別の人』で第22回ハンギョレ文学賞を受賞。「最近急浮上しているヤングフェミニストの声が、具体的につめこまれた作品」と評され、ベストセラーとなる。2019年、イギリスで発行された韓国文学ショートストーリーシリーズに短編「Demons(英題)」が選ばれ、大きな話題となった。2020年には「飮福 (음복)」で第11回若い作家賞大賞を受賞。他の作品に、『大丈夫な人(괜찮은 사람)』(2016)、『ホワイト・ホース(화이트 호스)』(2020)がある。現在、祖母、母、娘という三代の女性を主人公にした壮大な家族小説を執筆中。
Translator
小山内園子 Sonoko Osanai
1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、姜仁淑『韓国の自然主義文学』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、チョン・ソンテ『遠足』(クオン)、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(すんみとの共訳・タバブックス)がある。
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