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「俗悪趣味と死の融合」に訣別せよ——。
米国リベラルの巨頭にして日本の政治・文化にも精通するイアン・ブルマ。ナチスによって父親を失いかけた過去をもつ著者が、ホロコースト・太平洋戦争を主題にした芸術から、福島原発事故後の報道、トランプの芸風までを射程に、歴史的真実に向き合う術を提示する。日本版オリジナル編集。
[出版社より]
著 者|イアン・ブルマ
訳 者|堀田江理
出版社|人文書院
定 価|3,400円+税
判 型|四六判・上製
頁 数|360
ISBN|9784409510780
初 版|2018年07月
Contents
序 文
Ⅰ 戦争、その歴史と記憶
被害者意識、その喜びと危険性
真珠湾に歓喜して
帝国のための自決
占領下のパリ―無情で甘い生活
ドイツの破壊
Ⅱ 芸術と映画
イーストウッドの戦争
魅惑のナルシシズム―レニ・リーフェンシュタール
愚か者、臆病者、それとも犯罪者?
日本―美しく、野蛮で、無言の国
インドネシアの凶暴な謎
東京の執着
Ⅲ 政治と旅
ル・カレのもう一つの冷戦
イスラエルとパレスチナ―夢を奪われて
日本の悲劇
ヨーロッパの首都で
アジア・ワールド
英米秩序の終焉
訳者解説 堀田江理
Author
イアン・ブルマ Ian Buruma
一九五一年、オランダ・ハーグ生まれ。ライデン大学で中国史、中国語を修めた後、文部省留学生として日本大学芸術学部に留学し日本の演劇、映画を研究。時事分析、文芸評論、政治など多岐にわたる分野で国際的に定評のある著述家で、現在は『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』の編集長も務める。二作の小説を含む一七の著作には『戦争の記憶 日本人とドイツ人』(TBSブリタニカ、一九九四年)、『近代日本の誕生』(ランダムハウス講談社、二〇〇六年)、『廃墟の零年 1945』(白水社、二〇一五年)など二〇世紀日本に関連する著書も多い。二〇〇八年、ヨーロッパ文化、社会、学術への貢献を評されエラスムス賞を受賞。二〇一八年、アメリカ文学芸術アカデミー外国人名誉会員ならびにアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出される。 ©Merlijn Doomernik
Translator
堀田 江理 Eri Hotta
一九七一年、東京生まれ。プリンストン大学歴史学部卒業。オックスフォード大学より国際関係修士号、同博士号を取得。オックスフォード、国立政策研究大学院大学、イスラエル国立ヘブライ大学などで研究、執筆活動を継続しJapan 1941: Countdown to Infamyならびに邦訳『1941 決意なき開戦―現代日本の起源』(人文書院、二〇一六年)を上梓。このほか著書に、アジア主義思想と近代日本の対外政策決定過程に迫るPan-Asianism and Japan's War 1941-1945がある。日英米メディアにコラムや書評などの寄稿を多数、行っている。
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