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日本のアニメーションはいかにして成立したのか

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いまや日本の輸出産業となった「アニメーション」という概念は、どのようにして受容され、また変遷していったのか。

時代ごとの呼称や表現形式の分析を軸に、アマチュア作家や実験映画との関係、リミテッドアニメーションなど、これまで周縁的・境界的とされてきた創造活動に着目し、明治期から現代にいたるアニメーションの系譜をたどる。

《日本アニメーション学会賞2019》受賞。
[出版社より]


著 者|西村智弘
出版社|森話社
定 価|3,400円+税
判 型|A5判/上製
頁 数|340

ISBN|978-4-86405-134-7
発 行|2018年11月


Contents
はじめに───アニメーションをめぐる名称
 1 アニメーションという言葉
 2 戦前・戦中のアニメーションをめぐる名称
 3 戦後・現代のアニメーションをめぐる名称

[Ⅰ BEFORE THE WAR]
第一章 戦前の日本にアニメーションの概念はなかった───アニメーションをめぐる名称についての考察
 1 アニメーションの概念について
 2 アニメーションという「共通の場所」
 3 今日におけるアニメーションの概念
 4 日本で公開された初期アニメーション
 5 トリック映画とコマ撮り
 6 影絵映画
 7 人形映画
 8 絶対映画
 9 漫画映画
 10 受容者の視点と制作者の視点

第二章 映画統制下のアニメーション───「線画」「描画」「動画」に関する研究
 1 映画教育と映画検閲
 2 線画と映画教育
 3 描画と映画検閲
 4 描画と分類学の思想
 5 政岡憲三と動画
 6 アニメーターとアニメーティング
 7 アニメーション

第三章 戦前の自主制作アニメーション───アマチュア映画作家の「特殊映画」について
 1 アマチュア作家のアニメーション
 2 影絵映画の芸術性
 3 前衛映画とアニメーション
 4 大藤信郎とアマチュア映画
 5 特殊映画とアニメーション
 6 小型映画コンテストのアニメーション
 7 田中喜次の影絵映画
 8 岡野卯馬吉、荻野茂二、坂本為之、今枝柳蛙、森紅
 9 荒井和五郎と竹村猛児
 10 浅田勇の漫画映画
 11 森紅と荻野茂二の抽象アニメーション
 12 その後の特殊映画

[Ⅱ AFTER THE WAR]
第四章 アニメーションの概念はいかにして確立されたのか───ノーマン・マクラレンの受容を中心に
 1 戦後日本のアニメーション
 2 ノーマン・マクラレンの作品
 3 教育映画とアニメーション
 4 グラフィック集団の『キネ・カリグラフ』
 5 前衛映画としての『線と色の即興詩』
 6 『線と色の即興詩』に対する反応
 7 一九五〇年代のアニメーション
 8 ジョン・ハラスとアニメーションの新しい運動
 9 アニメーションとしての『線と色の即興詩』
 10 漫画映画からアニメーションへ
 11 アニメーション(動画)と漫画映画のずれ

第五章 アニメーションの概念はどのように変容したのか───リミテッドアニメーションから考える
 1 一九六〇年代初頭のアニメーション
 2 リミテッドアニメーション
 3 アニメーション三人の会
 4 テレビコマーシャルとリミテッドアニメーション
 5 アニメーション三人の会とテレビコマーシャル
 6 アニメーション三人の会と実験映画
 7 グラフィック・アニメーション
 8 手塚治虫と虫プロダクション
 9 『鉄腕アトム』のリミテッドアニメーション
 10 漫画映画、アニメーション、テレビ漫画
 11 アニメーションとアニメ
 12 今日におけるアニメーションの多様化

第六章 アートアニメーションとはなんであったのか───アニメーションの多様性をめぐる考察
 1 アートアニメーションについて
 2 アニメーション三人の会
 3 一九七〇年代の自主制作アニメーション
 4 一九八〇年代の自主制作アニメーション
 5 手塚治虫とアートアニメーション
 6 国際アニメーションフェスティバル広島大会
 7 一九九〇年代の自主制作アニメーション
 8 チェコの人形アニメーションの流行
 9 アートアニメーションの広がり
 10 山村浩二とアートアニメーション
 11 自主制作アニメーションとアニメブーム
 12 日本のアニメーションと海外のアニメーション

アニメーション関連年譜
あとがき

 主要作品名索引
 主要人名・団体名・機関名索引


Author
西村 智弘 Tomohiro Nishimura
映像評論家、美術評論家。東京造形大学、東京工芸大学、阿佐ヶ谷美術専門学校非常勤講師。
専門は映像史、現代美術。日本映像学会、美術評論家連盟会員。1993年、美術出版社主催〈第11回芸術評論募集〉で「ウォーホル/映画のミニマリズム」が入選。
著書に『日本芸術写真史──浮世絵からデジカメまで』(美学出版社、2008)、共編著に『スーパー・アヴァンギャルド映像術』(フィルムアート社、2002)、『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社、2016)、共著に京都造形大学編『映像表現の創造特性と可能性』(角川書店、2000)、西嶋憲生編『映像表現のオルタナティヴ──一九六〇年代の逸脱と創造』(森話社、2005)、村山匡一郎編『映画は世界を記録する──ドキュメンタリー再考』(森話社、2006)、主な論文に「日本実験映像史」(『あいだ』2003年3月号-2006年3月号)など。

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