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AIは本当に平等なのだろうか? ——デジタル化・自動化行政の前に議論しておきたいこと。
貧者は不平等を拡大させる新しいテクノロジーの実験の場である。社会福祉サービスがデジタル化されたときどんな悲劇が起こるのか? 貧困層の個人情報はどのように扱われてしまうのか? アメリカの実例から「デジタル救貧院」の衝撃を伝える。
デジタル化・自動化行政への流れは今後益々加速する。しかし、私たちは、誰がどんな意図をもって政策をたて運用していくのかを注視しなければならない。法執行機関から医療機関、社会サービスに至るまで、サービスの縮小だけでなくアメリカの機関は貧しい人への罰則を強化し、人種問題も浮上してきている。不平等格差を強力に自動化することでハイテクな監視システムがいかに不正を助長していくのか。
本書は、小さな政府が効率化のためにハイテクツールを使ってどのように貧しい人々を益々困難な状況に追いやっているかを明らかにし、効果的な反撃、解決の糸口をさぐる。自動化技術が市民社会にあたえるリスクを明らかにした話題の書。解説=堤未果。
[出版社より]
著 者|ヴァージニア・ユーバンクス
訳 者|ウォルシュあゆみ
出版社|人文書院
定 価|2,800円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|326
ISBN|9784409241387
初 版|2021年09月
Contents
序 章---危険信号
第1章 救貧院からデータベースへ
第2章 アメリカの「心の故郷」で行われた福祉給付審査の自動化
第3章 天使の街のハイテクホームレス事情
第4章 アレゲニー郡のアルゴリズム
第5章 デジタル上の救貧院
終 章---デジタル上の救貧院を打ち壊すには
注
文献
解説 堤未果
訳者あとがき
Author
ヴァージニア・ユーバンクス Virginia Eubanks
ニューヨーク州立大学オールバニー校政治学科准教授。主な著作に本書ほか、「Digital Dead End: Fighting for Social Justice in the Information Age」、その他アレシア・ジョーンズとの共同編集で「Ain′t Gonna Let Nobody Turn Me Around: Forty Years of Movement Building with Barbara Smith」などがある。彼女のテクノロジーと社会正義に関する記事は「サイエンティフィック・アメリカン」、「ネイション」、「ハーパーズ」、「ワイアード」などにも掲載されている。過去二〇年間、ユーバンクスはコミュニティー・テクノロジーと経済的正義に関連する運動に従事してきた。アワ・データ・ボティーズ・プロジェクトの創設者の一人であり、二〇一六年から二〇一七年度の新米国研究機構の特別研究員。ニューヨーク州トロイ在住。
Translator
ウォルシュ あゆみ
神戸女学院大学文学部英文学科卒 2002年〜2005年、2008年〜2017年アメリカ在住 産業・映像・出版翻訳業。
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